異世界でゆるゆる生活を満喫す

葉月ゆな

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【リーンハルト:11歳】

第524話 返事

あけましておめでとうございます。

本年も引き続き「異世界でゆるゆる~」をよろしくお願いいたします。

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石板を取り出すと、メールマークの右端に⑥と見える。

「えっ?!」

私は目をつぶり、目を開けもう一度確認するが、やはりメールマークは⑥だった。

私は恐る恐るメールを読み始める。


【クリームパン追加希望】

【クリームパンのクリームの新作、楽しみにしているよ】

【新街の新作料理は?】

【美味しかったぞ、全料理追加希望】

【新作アイスもよろしく】

【望みは近くにあるよ】


私はメールを読んで、ソファから崩れ落ちそうになった。

要は料理が少なかったから、追加希望だということですか!!

しかも新街の料理の催促まである。

新作アイス?どういうことだ?

新作アイスって、最近作っていないはず。


あっ、グイド工場長に話した赤あんを使ったアイスのことか?

どの神様だ、忘れていたことを掘り返すのは?

グイド工場長に確認しないといけなくなってしまった。


あと私に加護をくれた神様は3人。

3人以外の神様からのメッセージも、含まれているのでいいのだろうか?

しかも私の希望については、近くにあるというメッセージだけ・・・・・訳がわからない。


この領内で誰かが開発中ということ?

だから探して見つけようねってこと?

あーーもうわからない。

期待した私がバカだった。



やる気が失せた私は石板をしまい、ソファーに寝転がろうとしたら、コンコンと部屋をノックする音がする。

返事をすると入ってきたのは侍女で、料理長が来てほしいと言っていますと伝言を持ってきた。

神様から料理の追加希望があるからちょうどいい。


「リーンハルト様、お呼び立てして申し訳ありません」

料理長が私に黒い液体が入った3つの小皿を差し出してくる。

「実はセシリア様からいただいたソースの味が3種類あるようなのです」

「えっ?!」


料理長が料理するために、ソースを取ってくるよう料理人に指示して持ってきたソースが、昨日とは違う味に気づき、急いで全種類確認したらしい。

そこで3つの味があることがわかったそうだ。

差し出された小皿には、3種類のソースが入っているということみたいだった。


私もスプーンですくって味を確かめる。

1つ目はスパイシーなサラサラの液体。

2つ目は甘みと辛みが取れたとろみがある液体。

3つ目がお好み焼きソースだ。

これはウスターソースと、中農ソース、お好み焼きソースということか!


もしかして神様の「近くにあるよ」は、3つのソースとも手に入っているよという意味か?

私のお願いはソースの作り方、レシピを教えてくださいです、神様!

私は心の中で叫んでいたが、料理長には知らせてくれた礼を言う。

「気づいてくれてよかったよ。どの料理に使うかは料理長に任せるよ」



その日の夕食後、セシリアになぜ3種類あることを教えてくれなかったのかと私が抗議をすると、本人も知らなかったらしい。

「3種類あるなら、甕は各1種類ずつ私に返してよ」

「だからそなたは、ダンジョンに自分で取りに行けばよかろう」

セシリアが座っているソファに、ルーカスは飛んで行き、セシリアのお願いを阻もうとしていた。


「3種類が一か所のダンジョンで揃うとは限らないじゃないか!」

「揃わなければ、3つのダンジョンに行けばよい。そなたの趣味だろうが!」

またセシリアとルーカスがいい合いを始めだした。


私が2人を止めに入ろうとした時、リアが提案をしてくる。

「ハルト、甕を空にして置いておくと、翌日黒ソースが出来上がるということはないかしら?」

「リア、そんな話聞いたことがないよ?」

「神様が甕をソースが作れる魔道具に改造してくれたとかではかしら?」


リアは私から聞いた神様からのメールの件を、真剣に考えていたようだ。

作り方は教えられないが、お礼にソースが作れる魔道具をくれたということか?

確かに神様からのメッセージは【近くにあるよ】だ。

アイスクリームの時はレシピを教えてくれたのに?


念のためやってみることになり、翌日空にした黒ソースが入っていた甕を1つ用意する。

そしてさらに、翌日確認したが、甕の中は空で変化はなかった。

次はに試したのは、3つのダンジョンで共通の食材、デーツ以外の食材を適当に甕の中に入れて、1日置いたあと確認したが、これも食材のままだった。

そのあとは何も方法を思いつかず、ソースのレシピはわからないまま時間切れとなり、私たちが王都に行く日がやって来た。



あと今回、日程の都合で私は世界樹に行けなかった。

カイル隊長の班とカムイ、レビン、リプカも親と、ビアンカの家族ベンダバールが付き添いで世界樹までの往復と、スケルトンフラワー討伐も付き合ってもらうことになっている。

交渉はシエルにお願いしようとしたら、アトレが行くと言うため行かせた。


アトレは朝出て行って、その日の夕方には戻って来た。

アルラウネ、リプカの親、ビアンカの家族が了承してくれたが、新作料理をカイル隊長に渡してほしいという条件だった。

「アトレ、新作料理の話をしたの?」

『していないよ。向こうから要求されたんだ』


どうやらセシリアが我が家に来たことで、リプカの親がここへ偵察に来ていたらしい。

その際に、我が家の従業員たちの会話から新作料理を知ったようだった。

だから料理長にお願いしてカイル隊長に託し、クリームパンと新街の新作料理とアイスの新作以外は、神様にお供えしてから王都へ行った。
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