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【リーンハルト:11歳】
第532話 強制か?
「ところでラファエルがいたときに聞けなかった因縁相手って?」
私がリアに問うと、リアの元義妹だった取り巻きの令息たちのうち、名家の子息が数人来ているとのことだった。
取り巻き令息たちは自分の婚約者そっちのけで、元義妹にべったりだったとか。
だからリアが注意していたが、逆切れされ義妹いじめをしていると言い触らされ、リアの評判を落としていたらしい。
以前リアに聞いた前世の小説内容に沿うと考えると・・・・。
「もしかして、廃嫡とか婚約解消寸前で、リアを帝国に戻し、ランバート殿下と婚約させ、自分たちの復権を狙っているのかな?」
「誰かにそそのかされている可能性は高いでしょうね」
リアがため息をついた。
リアがランバート殿下と婚約となれば、王族派から中立派になったグランデ公爵を王族派に戻すことができ、ランバート殿下の後ろ盾と、異母兄であるギルバート皇太子殿下の基盤をさらに盤石にできる。
その功績を狙っているか、誰かから命令されたかだろうね。
ランバート殿下は、自分の両親ではなく、異母兄の皇太子支持で暗躍したから、皇太子殿下とは仲がいいと聞いている。
リアは悪役令嬢になりたくないと、この国へ避難してきたのに、何かしら彼女をソレイユ帝国へ連れ戻そうという話が起きる。
やっぱり物語の強制があるのだろうか?
「わかった、ただリクエストに合うものがあるか調べないとわからない。これから調べていない物を全部出そう」
セシリアは座ったまま、片手を上げて空間収納を展開し、風魔法で色々な品が空間収納から床に並べられていく。
あんなに買取したのにまだまだあるらしい。
床に並べられたものは、ケースに入ったものばかり。
中身は短剣、宝石、ポーション、小型の魔導具類だとか。
これらの物は、ダンジョン上階層のドロップ品。
短剣や宝石は魔力を感じるため、何かしらの効果が付与されているだろうとのこと。
「並べたはいいけれど、どうやって調べる?この屋敷に鑑定できる者はいないよ」
私は並べられたものに興味はあるが、量が多いためワクワク感は下降中だ。
「鑑定は私が出来る。面倒で確認せずに収納したままだったから、ついでに全部調べようと思う」
ただセシリアから、ケースを開けないと鑑定できないため、私たちに手伝ってほしいそうだ。
私とリアは床に並べられたケースを、手分けをして開けていくが、地味にこの作業はキツイ。
ドロップ品を取るためにかがみ、ケースを開けるとまた床に戻すという動作を繰り返しているからだ。
こんなことになるなら、会議室に移動してテーブルに出してもらえばよかった。
そしてセシリアはケースが開いた品の前に立ち、ひとつひとつ鑑定を始める。
そしていつ部屋に入って来たのか不明だが、アトレ、ルーカス、ミニョンがセシリアのそばにいて、同じようにドロップ品を見ていた。
気になってアトレに鑑定できるのか聞くと、出来ないが面白い物がありそうだからとの返事だった。
もしかしてアトレたちで会話しているのか?
「あら、これ紙だけが入っているわ。これは省いたほうがよさそうね」
リアがケースを閉め、鑑定から外そうとしていたため、私は何が書かれているか見てみるようにお願いした。
リアが丸まった紙を広げて読みだす。
「これ、料理のレシピだわ!!」
私はリアの言葉に驚き作業をやめ、リアの側に行き、紙を覗き込む。
「これは・・・・黒ソースレシピではないのか!!」
材料の一覧が書かれていたが、黒ソースを調べたときの食材ばかりが載っていたからだ。
神様が【近くにあるよ】のメッセージの正解は、セシリアが持っているよということか?
私はしゃがみ込み頭を抱えた。
こんなことなら、ドロップ品買取の時に余計なことを言わなければよかった。
確認したあとで、高額過ぎて買い取れないと、ドロップ品を返せばよかったのだ。
そうすればあんなに悩まずに済んだのに!!
私はきを取り直してセシリアの方を向く。
「セシリア、この紙だけのケースはまだある?」
「あぁ、あると思うぞ。それはたぶん、ダンジョン制覇した時のドロップ品だ」
セシリアはダンジョン制覇のドロップ品が紙一枚で、すごく腹が立ったから覚えているらしい。
「本当にそれ黒ソースのレシピなのか?」
『ハルト、本当?』
「なんだと!!」
「・・・・」
セシリア、アトレ、ルーカス、ミニョンが目をキラキラさせて私を見ている。
「料理人に作ってもらわないとわからないが、材料は同じような気がする」
「ハルト、すぐに作って確認するのだ!!」
ルーカスが私の目の前に飛んできて、調理場へ行こうと促してきた。
「そうか!なら縄張りには戻れないな。ハルト、フローリアを助ける道具のお金はいらない。だからしつこいあいつを何とかしてほしい」
セシリアも黒ソースがたくさん手に入る可能性が出来たと知って喜んでいたが、エイダン殿下の件を早く終わらせたいからと私に交渉してきた。
私も他国が絡んでくるのは嫌だから、どうにかできないか考え中ではあるけれど・・・・。
ルーカスは自分が調理場へレシピを持っていき、交渉してくるぞとやる気をみせているのを止めて、先にドロップ品の確認を急ぐ。
全部のケースを開け終わった。
結果、黒ソースレシピらしき物は3つあった。
ただレシピ作業内容や食材が違う部分もあるため、ウスターソース、中濃ソース、お好み焼きソースのレシピではないかとの結論になった。
そしてセシリアは、私の依頼に合いそうな品々をテーブルに並べていて、あとのドロップ品は、また一つ一つケースを閉じていく作業をなぜか私とリアだけでする。
セシリアはケースを閉じたものを空間収納にしまっていくだけだ。
すべての作業が終わり、ソファーに座ると、テーブルには全部で5つのケースが置かれていた。
私がリアに問うと、リアの元義妹だった取り巻きの令息たちのうち、名家の子息が数人来ているとのことだった。
取り巻き令息たちは自分の婚約者そっちのけで、元義妹にべったりだったとか。
だからリアが注意していたが、逆切れされ義妹いじめをしていると言い触らされ、リアの評判を落としていたらしい。
以前リアに聞いた前世の小説内容に沿うと考えると・・・・。
「もしかして、廃嫡とか婚約解消寸前で、リアを帝国に戻し、ランバート殿下と婚約させ、自分たちの復権を狙っているのかな?」
「誰かにそそのかされている可能性は高いでしょうね」
リアがため息をついた。
リアがランバート殿下と婚約となれば、王族派から中立派になったグランデ公爵を王族派に戻すことができ、ランバート殿下の後ろ盾と、異母兄であるギルバート皇太子殿下の基盤をさらに盤石にできる。
その功績を狙っているか、誰かから命令されたかだろうね。
ランバート殿下は、自分の両親ではなく、異母兄の皇太子支持で暗躍したから、皇太子殿下とは仲がいいと聞いている。
リアは悪役令嬢になりたくないと、この国へ避難してきたのに、何かしら彼女をソレイユ帝国へ連れ戻そうという話が起きる。
やっぱり物語の強制があるのだろうか?
「わかった、ただリクエストに合うものがあるか調べないとわからない。これから調べていない物を全部出そう」
セシリアは座ったまま、片手を上げて空間収納を展開し、風魔法で色々な品が空間収納から床に並べられていく。
あんなに買取したのにまだまだあるらしい。
床に並べられたものは、ケースに入ったものばかり。
中身は短剣、宝石、ポーション、小型の魔導具類だとか。
これらの物は、ダンジョン上階層のドロップ品。
短剣や宝石は魔力を感じるため、何かしらの効果が付与されているだろうとのこと。
「並べたはいいけれど、どうやって調べる?この屋敷に鑑定できる者はいないよ」
私は並べられたものに興味はあるが、量が多いためワクワク感は下降中だ。
「鑑定は私が出来る。面倒で確認せずに収納したままだったから、ついでに全部調べようと思う」
ただセシリアから、ケースを開けないと鑑定できないため、私たちに手伝ってほしいそうだ。
私とリアは床に並べられたケースを、手分けをして開けていくが、地味にこの作業はキツイ。
ドロップ品を取るためにかがみ、ケースを開けるとまた床に戻すという動作を繰り返しているからだ。
こんなことになるなら、会議室に移動してテーブルに出してもらえばよかった。
そしてセシリアはケースが開いた品の前に立ち、ひとつひとつ鑑定を始める。
そしていつ部屋に入って来たのか不明だが、アトレ、ルーカス、ミニョンがセシリアのそばにいて、同じようにドロップ品を見ていた。
気になってアトレに鑑定できるのか聞くと、出来ないが面白い物がありそうだからとの返事だった。
もしかしてアトレたちで会話しているのか?
「あら、これ紙だけが入っているわ。これは省いたほうがよさそうね」
リアがケースを閉め、鑑定から外そうとしていたため、私は何が書かれているか見てみるようにお願いした。
リアが丸まった紙を広げて読みだす。
「これ、料理のレシピだわ!!」
私はリアの言葉に驚き作業をやめ、リアの側に行き、紙を覗き込む。
「これは・・・・黒ソースレシピではないのか!!」
材料の一覧が書かれていたが、黒ソースを調べたときの食材ばかりが載っていたからだ。
神様が【近くにあるよ】のメッセージの正解は、セシリアが持っているよということか?
私はしゃがみ込み頭を抱えた。
こんなことなら、ドロップ品買取の時に余計なことを言わなければよかった。
確認したあとで、高額過ぎて買い取れないと、ドロップ品を返せばよかったのだ。
そうすればあんなに悩まずに済んだのに!!
私はきを取り直してセシリアの方を向く。
「セシリア、この紙だけのケースはまだある?」
「あぁ、あると思うぞ。それはたぶん、ダンジョン制覇した時のドロップ品だ」
セシリアはダンジョン制覇のドロップ品が紙一枚で、すごく腹が立ったから覚えているらしい。
「本当にそれ黒ソースのレシピなのか?」
『ハルト、本当?』
「なんだと!!」
「・・・・」
セシリア、アトレ、ルーカス、ミニョンが目をキラキラさせて私を見ている。
「料理人に作ってもらわないとわからないが、材料は同じような気がする」
「ハルト、すぐに作って確認するのだ!!」
ルーカスが私の目の前に飛んできて、調理場へ行こうと促してきた。
「そうか!なら縄張りには戻れないな。ハルト、フローリアを助ける道具のお金はいらない。だからしつこいあいつを何とかしてほしい」
セシリアも黒ソースがたくさん手に入る可能性が出来たと知って喜んでいたが、エイダン殿下の件を早く終わらせたいからと私に交渉してきた。
私も他国が絡んでくるのは嫌だから、どうにかできないか考え中ではあるけれど・・・・。
ルーカスは自分が調理場へレシピを持っていき、交渉してくるぞとやる気をみせているのを止めて、先にドロップ品の確認を急ぐ。
全部のケースを開け終わった。
結果、黒ソースレシピらしき物は3つあった。
ただレシピ作業内容や食材が違う部分もあるため、ウスターソース、中濃ソース、お好み焼きソースのレシピではないかとの結論になった。
そしてセシリアは、私の依頼に合いそうな品々をテーブルに並べていて、あとのドロップ品は、また一つ一つケースを閉じていく作業をなぜか私とリアだけでする。
セシリアはケースを閉じたものを空間収納にしまっていくだけだ。
すべての作業が終わり、ソファーに座ると、テーブルには全部で5つのケースが置かれていた。
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