異世界でゆるゆる生活を満喫す

葉月ゆな

文字の大きさ
35 / 466
【リーンハルト:8歳】

第106話 あぁ、食べたい

しおりを挟む
いつもお読みいただきありがとうございます。

次の投稿は本日12:00です。

.。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○


翌日、5階層へ行く。ここも暑いが草原に近いところだった。
マンティスと呼ばれる魔獣が出没する。見た目はカマキリそのもので僕と同じぐらいの大きさだ。

僕たちは討伐に、ラファエルとラファエルの護衛騎士たちはナタリアからカレー粉に必要な部分を聞いて採取しているが、見本でどの品種も数本、根元から持って帰るらしい。
あと太い根っこが黄色で使い道不明と言っていたものはウコン(ターメリック)だった。違ったらカレー粉作れないからよかったよ。
そして討伐の戦力過多だから、僕やクリス兄様も採取を手伝った。

しかし、ちまちま採取していたら少ししか取れない。これだと土産に持って帰るカレー粉が確保できないかもしれない。それはやばい!!何とかしなくては。
母様を怒らせるわけにはいかない。

ターメリック以外は、実や種子だから上の部分を刈ってもらえばいい。あとはそれを拾う・・・・いや拾うのも時間がかかる。
防御魔法は魔法だから茎の部分を避けながら布みたいに広げられないかな。布に茎が刺さっているイメージかな。そうすれば刈った部分を受け止めて簡単に回収できる。


クリス兄様に僕の考えを話すと面白そうだからやって見たらと言ってくれた。
ただ、失敗したら拾わないといけないので、試しで縦横2m部分をやってみる。
防御魔法で布みたいに広げることができたので、クリス兄様が風魔法で実の部分の少し下を狙って刈ってくれた。

実の部分は上手い具合に防御魔法の布もどきに落ちてくれた。あとは布もどきの奥側を持ち上げて実の部分を集めようとしたら、実の部分の一部が茎で開いた穴から落ちていったがそれ以外は回収できた。

勿体ないな、他に方法ないかなと考えていたら、
「風魔法で一か所に集めたらどうですか」とマイヤーが言ってきた。

僕が防御魔法の布もどきを持ち上げる際に穴を防げたらいいけれど、マイヤーの案が無駄なく回収できそうだ。
ここは効率重視でいこう。


香辛料の種類ごとに僕が防御魔法の布もどきを広げて、クリス兄様やマイヤーが風魔法で刈ってくれたあと、布もどきで僕たちに近い箇所に集めたものをみんなで袋詰めしていった。

「全部回収してもいいのか」とラファエルが呆れたように聞くので、ダンジョンだからまたすぐ生えてこないか検証してほしいとお願いする。
生えてこなければ1/2、1/3残したら生えてくるか試してほしいと。
あと回収した種子をまたこのエリアに蒔いて量を増やしてほしいと話す。


すべてを回収して満足していたが、アトレたちがいない。どこに行ったのだろう。
「この周辺はラウールや騎士たちで対応できるから、アトレとビアンカとシエルは、討伐してくると言って散っていったぞ」とクリス兄様が教えてくれた。
だから魔獣がこなかったのか。

「アトレー、ビアンカー、シエルー。戻るから帰っておいでー」と叫ぶとみんな戻ってきた。うん、みんな賢いね。


ダンジョンの帰り道、ラファエルが
「リーンハルト、見てはいたのだが何魔法を使っていたのか教えてほしい。どうやって香辛料を回収したのか」と聞くので、布を広げた状態を防御魔法で再現して、風魔法で実の部分を刈って一か所にまとめてもらい袋詰めしたと話した。

もし大量に回収したいときに騎士たちに覚えさせて活用してもいいかと聞くので、活用してくれればいいと答えた。


公爵家に戻り、各香辛料一袋分だけ奇麗に洗いナタリアの指示ですべて乾かす。
カラカラに乾燥させるものは時間がないので風魔法で終わらせる。
あとは種子とか実をゴリゴリと潰して粉末にするそうだ。なんて力仕事なんだ。
僕はしないけれど、クロンデール公爵家の騎士さん頑張って。

ある程度、香辛料の粉末ができたところで、メモを見ながら僕が配合する。
メモは日本語で書かれたものではなく、僕がこちらの言葉で書き直したものを持参している。完成したものの匂いを嗅ぐとカレー粉だ。上手くできたみたいだ。


瓶詰めしたカレー粉を調理場に持っていき、料理長にカレースープの作り方と串に刺した肉にカレー粉をまぶすようにお願いしたが、串に刺した肉をそのまま出すことはできないと言われたので、串から外して出してくれればいいと伝える。

料理長はカレー粉の色を見て大丈夫かとカレー粉を見ていたが、普段はここに来ることはないラファエルがいたのですぐ調理に取り掛かった。
しばらくしたら、カレーのいい匂いが調理場に充満する。

あぁ、カレーライスやカレーパンが食べたい。カレーパンの作り方は知らないから、前世の記憶を持つ獣人の女の子、作り方知らないかな?
連絡手段ないし厳しいかぁー。
しおりを挟む
感想 32

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~

ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。 しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。 やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。 そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。 そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。 これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  お気に入り・感想、宜しくお願いします。

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

救世の結界師マールちゃん~無能だと廃棄されましたが、敵国で傭兵のおっさん達に餌付けされてるので、今さら必要と言われても戻りません~

ぽんぽこ@3/28新作発売!!
ファンタジー
「ウチの子、可愛いうえに最強すぎるんだが――!?」 魔の森の隣、辺境伯家。 そこで八歳のメイド・マールは、食事も与えられず“要らない人間”として扱われていた。 ――そしてある日ついに、毒と魔獣の禁忌領域《魔の森》へ捨てられてしまう。 「ここ……どこ?」 現れた魔獣に襲われかけたその瞬間。 救いに現れたのは――敵国の”イケオジ”傭兵隊だった。 「ほら、食え」 「……いいの?」 焚き火のそばで差し出された“温かいお粥”は、マールに初めての「安心」と「ごはん」を教えてくれた。 行き場を失った幼女は、強面のおじさん傭兵たちに餌付けされ、守られ、少しずつ笑えるようになる―― そんなシナリオだったはずなのに。 旅の途中、マールは無意識に結界を張り、猛毒の果実を「安全な食べ物」に変えてしまう。 「これもおいしいよ、おじさん!食べて食べて!」 「ウチの子は天才か!?」 ただ食べたいだけ。 だけどその力は、国境も常識もくつがえす。 これは、捨てられた欠食幼女が、敵国でお腹いっぱい幸せになりながら、秘められた力で世界を巻き込んでいく物語。 ※若干の百合風味を含みます。

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。