異世界でゆるゆる生活を満喫す

葉月ゆな

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【リーンハルト:9歳】

第216話 数日で終わった

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いつもお読みいただき本当にありがとうございます。

次の投稿は1月25日午前の予定です。

よろしくお願いいたします。

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数日は、温室で本を読んだり何事もなく過ごしていたが、お祖父様から呼ばれたのでお祖父様の書斎に行くとラジエルがいた。

私がラジエルを見て足が止まったのを見たお祖父様が笑う。

「ラジエル、ごめん。仕事増やしたみたいでさ」とソファーに座るなり謝っておく。

ラジエルはため息をついてから
「最近は事前に報告があったので安心していたのですが、知らない案件の報告が次々と上がってくるのはどうしてでしょうかね」

「いや、だからゴメンって。抹茶料理はガルーダ家に任すから、ラジエルの負担は増えないと・・・・」

「抹茶の粉の機械か設計書を買いたいとガルーダ家から正式に依頼がありました。私は知らないのですがね。あとルクス村から預かったと獣人が持ってきました」といってエルムさんが作ったと思われるレインボーフィッシュの鱗でデザインした髪留めと小箱が机に置かれた。


あー、ルクス村の報告、全くしてないわ。
ルクス村からヘリオス村に行って、ラファエル達が遊びに来ていたから報告を忘れていたよ。
ヴァーシュの砦に間者の件もあってお祖父様にも話していなかった。

しかし髪留めは頼んだけれど小箱は知らないぞ。
この小箱、外側は全部黒塗りで光っていて、小箱の蓋に花のデザインが描かれており、花びらの部分をレインボーフィッシュの鱗作っていた。

貝殻ではないが螺鈿細工そのものといってもいいぐらい似ているいい出来だ。
手に取って見ると何か言われそうだから触ってないけれど・・・・。


さらにお祖父様が
「宝石店で新作アクセサリーの話をして、さらに新街に出店してもよいといったらしいではないか。わしは聞いておらんぞ」

2人に申し訳ありませんと素直に謝り、ルクス村の話と宝石店での話をした。

「ハルト、小箱は知らないというがこれもいい出来だ。髪留めと一緒にお土産としては珍しくてよいとは思うが、他の村から不公平だと訴えられるぞ。どうする?」と私を試すように聞いてくる。

確かに公募で出店が決まったわけではない、村の特産品の販売だ。
領主となると公平にしないと他の村から不満がでるか。

「それなら、村ごとに新街に村の特産品を使った新商品を公募で募集しましょう。採用されたら我が領の特産品専門店という我が家が管理する店で販売するというのはどうでしょうか」

「ハルト、また仕事を増やすのか?」

「お祖父様が公平にしろと言ったのです。責任を持ってください。村々に村の特産品で新商品を作る。新街での販売のみになること、領民が買える値段を条件にして、期限を設け領都で展覧会を開きましょう。どうせなら、新街出店希望の店にも声かけして新商品を作らせますか。この際、お祭りにしてしまえばいいのです」

「さらに規模を大きくしてどうする、いったい誰が采配するのだ」お祖父様は呆れたように首を振る。

「来年入ってくる4人に準備をさせてはどうでしょうか。新街に配置予定なら丁度良いのではないですか」

「お待ちください、2人は商会に入る人間ですよ」

「商会の仕事をしながら新街の特産品専門店の準備を2人がすればいい、特産品専門店は商会の管轄になるし、我が領内のことがわかってもらえて丁度いいのではないですか」

「勝手に商会の管轄と言わないでください」

「ラジエルよ、展覧会云々は置いておいても、特産品専門店という案は使える。村がどれだけ商品を出してくるかはわからないが。他に管理を任せることはできん、諦めろ」


ラジエルが項垂れながら「人が足りません。靴の中敷きの件もあります」と言われてしまった。

「人材いないの?」
「雇ってほしいという人間は多いのですが採用までは・・・・」

他からのスパイの可能性が高いのね。
あっちもこっちも間者だらけじゃんか。

「ねぇ、育てるのに時間かかるかもしれないけれどさ、領内の施設の子で優秀な子とかいないの」
「施設の子ですか」

「そう、領内の施設で育った子で、数字に強いとか機転が利く子とか、人の心に機敏とかさ、新街の売り子や店員から採用して、優秀な子を商会に引き抜けばいい」

「ハルト、お前がいいだしたことだから、アルフレットを説得してきなさい。お前に王都に来るように手紙がきたから丁度よい」

「えー、王都は他国の王族とか来ているのですよね。王都に行ったら絡まれそうで嫌なのですが」

「この際、相手が誰か知っておったほうがよい。王都に行きなさい」

私の休みは数日で終わった。
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