異世界でゆるゆる生活を満喫す

葉月ゆな

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【リーンハルト:9歳】

第234話 優秀過ぎるぞ

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次の日いつもお読みいただき本当にありがとうございます。

次の投稿は2月3日午前の予定です。

よろしくお願いいたします。

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今日はマーカス村長さんに呼ばれてラクス村へ訪問です。

ジェラ兄様も学園入学時までに靴の中敷きが欲しいようで、マリアと何度も試作を試しているらしく、グーシュの毛をできるだけ貰って帰りたいみたい。

私のほうは螺旋細工もどきの小箱について聞きたかったから丁度良かったです。

ラクス村に着いたのは夕方なので話は明日することになる。
領都から2日かけてくるので休息はありがたい。

お風呂を沸かしてくれていたので公共の大浴場の方に入るが、持ってきた温泉の素を入れることを了承もらって入れた。

白い粉をお湯に入れると無色透明になるのは不思議だが疲れた体には、お風呂さえあればどこででも入れる温泉の素はやっぱり良いと思う。

アトレ、ルーカス、リプカも一緒に入っている。
みんな気持ちよさそうだが浅いところがないから浴槽から出たり入ったりしていた。

「ハルト、温泉の素も王都に行くときに持って行っていいか」

「いいですよ。騎士科だから疲労回復にはいいでしょうしね」

「あぁ、でも毎回使っていると、温泉の素が使えない時に疲労がたまって動けなくなってもいけないから時々使うようにするよ」
ダンジョンや森に実習に行ったりすることがあるだろうからね。

私たちがあがった後は、騎士と村民が順番に入っていくらしい。

もちろん女性陣のお風呂の方にも温泉の素は使ってほしいと渡してあるので、明日でも効果を聞いてみよう。

温泉の素のおかげでぐっすり眠れ、朝起きても2日間馬できたのに疲れもなかった。


「いやぁー、温泉とはいいものですね。昨日はお風呂に入ったあとすぐに眠くなって寝てしまいました。今朝起きたら体もすごく楽になっていました」

「この村でも温泉と同じ風呂に入れるとは、良いものが出来ましたね」

「ローガン、お前温泉に入ったことあるのか」
マーカスさんに聞かれて、やばいって顔をしたローガンさん。

温泉入ったこと黙っていたんだ。
まぁ、そうなるよね。
自慢したらひんしゅく買っちゃうしね。

「お祖父様が新街にいてね、ローガンさんたちに温泉入っていくようにいったのだよ」

「おまえ、建設中の新街にも行ったのか。だから帰りが遅かったのか」とマーカスさんがやっぱり俺が行けばよかったとか言い出したので、フォローのつもりが余計なことを言ってしまったようだ。

ごめん、ローガンさん。

「次、ヘリオス村に行くときはマーカスが行けばいい。帰りに新街寄れるように手配するからさ。そろそろ本題に入ろう」とジェラ兄様が言ってくれたので、この場はおさまった。


「申し訳ありませんでした。早速ですがお呼びしたのは、スライムがグーシュの背中に乗って毛刈りができることがわかりました」

えっ、本当にできちゃったの?
ただ、丸刈りではなく半分毛を残しているらしい。

真冬に丸刈りはグーシュも耐えられないだろう。
本当にスライム優秀過ぎるぞ。

依頼は半分の毛でもフェルト生地になるか試してほしいとのことだった。
あとスライムをグーシュのいるところへ連れて行くと、最近はグーシュの方からスライムに近寄ってくるらしい。

「半分毛を刈ったグーシュが近寄るってこと?」

毛刈りしたグーシュは樹海で食事をしていて、毛刈りがまだなグーシュが村に食事をしに来るらしく、とにかく見てほしいとのこと。


スライム小屋に行くと2匹になっていた。
2匹になるのは早くないか?

マーカスさんたちがスライムを抱え、グーシュの好きな木を植えてある所へ向かっていると、すでに6頭ほどのグーシュがいた。

マーカスさんたちがスライムを地面に卸すと、グーシュに向かって跳ねていき、グーシュの背に飛び乗る。

マーカスさんがスライムの近くに大きな木箱を置いていくと、時々スライムが木箱に飛び移り木箱の中にグーシュの毛を吐き出し、またグーシュの背中に戻るを繰り返している。

「スライムに木箱の中にグーシュの毛を吐き出させるのを覚えさせるのに苦労しました」とローガンさん。

木箱を置いたりする際、グーシュは警戒しないのかと問うと大丈夫らしい。

ローガンさんの案内で今度は樹海の中に入ると、毛刈りしたグーシュと、毛刈りが済んでいないグーシュに会うようになっていく。

心なしか毛刈りしたグーシュの方が、足取りが軽いというか移動が速いように思ったので、ローガンさんに確認すると当たっていたようだった。

ローガンさんはさらに奥に進んで行く。

時々シルバーウルフに遭遇するので討伐しながらもどこかに向かっているようだ。

急にローガンさんが止まり、指差した方を見るとグーシュの中でも一回り大きいグーシュがいた。

「リーンハルト様の従魔たちとあのグーシュと会話ができないでしょうか」


あの大きいグーシュはスライムの毛刈りが始まった数日後村に現れ、毛刈りをしていったそうだ。

それからたまにこの樹海で見かけるようになったとか。

もしグーシュと会話ができれば今後の共存が可能にならないかと思ったそうだ。

なるほど、来た時に会えるとは限らないから手紙では伏せていたのか。

アトレに会話が可能か聞くと、あのグーシュとは喋れそうだという。
恐らくグーシュのボスか。

グーシュもこちらを見ているが近寄っては来ないから、私とアトレとルーカスでグーシュの所へ行く。
グーシュは逃げずに待っていた。

アトレ聞いてもらうと、グーシュは群れない習性で、個々で自由に生活することを好むそうだ。

毛刈りした感想は体が軽くなって行動しやすくなったとのこと。
噂を聞いて村に行ったらしい。

また伸びたら行くと教えてくれた。

人は怖くないのか聞いたら、彼らは我々の毛が欲しいのだろ、だから現状は怖くないと言われた。

色々教えてくれてありがとうと言ってグーシュと別れた。

「グーシュは群れない習性なのですか。だとしたら村の近くにグーシュの好きな木をもっと植えて毛刈りに来てもらうように誘導するしかないですね」

やっぱり簡単にはいかないようですねとローガンさんが苦笑いしていた。
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