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【リーンハルト:9歳】
第245話 気分転換
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いつもお読みいただきありがとうございます。
次の投稿は本日午後の予定です。
よろしくお願いいたします。
.。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○
ふとあることを思い付き、商会の会議室からラジエルにそのまま会いに行く。
「どうされたのですか」
「金型職人さん紹介してくれる」
「訳を聞いてもいいですか」
「ラジエルが言ったでしょ。自分たちのネクタイ、何が貰えるのかって」
「それと金型職人が結びつかないのですが」
「できるか確認したい、できるようなら報告するよ」
紹介されたのはバートン工房のバートンさん。
紐の長さ調整の金具もお願いしている先だそうだ。
「今日、お越しになられたのは依頼された金具の件でしょうか」
現われたのは20代の男性とアイラさんだった。
「別件で。できるようならお願いしたくてね」
「別件ですか」
紙に描いたものを見せる。
アイラさんも一緒に見ている、アイラさん関係ないよね。
「アイラさんはなんでここに?」
この前の金具の見本が数種類できたので取りに来たところだったそうだ。
私が来ていると聞いて、てっきり金具の確認かと思って一緒にきたそうだ。
「これはなんですか」
「男性用ネクタイリング」
「「「えっ」」」
ジョルジュも一緒に驚いている。
「ネクタイにリングをつけるということですか」
ネクタイの結び目に収まるお洒落な物を作りたい。
前世だと結婚式で新郎がアスコットタイをしているときに見かけたリングなのだけれど、これを男性政務官に渡したいのだよね。
普通のネクタイでも使えると思うんだ。
ウエストランド商会は商会紋で考えている。
アイラさんが唸っている。
いや、バートンさんが唸るならわかるのだけれど。
「バートンさん出来そう?」
「リングと紋章の2種類の型を作って合わせるということですか」
「そうだね。紋章は透かし彫りにして欲しい」
「リングとの接合が難しそうです」
「なら、スケルトンフラワーの葉のネバネバを使えばいい。大量にあるから渡せるよ」
あとは実際にネクタイを用意してサイズを測りたいという。
「政務官と商会のネクタイの大きさが違いますよ」
男性服は専門外だと思うけれど同業種だから知っているかアイラさんがいう。
政務官はサラリーマンがしているネクタイに近く、商会はアスコットタイ風の結んでいないものをしていることが多い。
「しかし商会のネクタイに真珠や宝石のタイピンは見たことありますがリングはないですわね。しかも商会紋の透かし彫りなんて素敵ではないですか」とアイラさんは想像しているのかうっとりした表情をしている。
「できあがりを見ないことには・・・・」
「素敵に決まっています、これも流行りますわよ」
「出来上がるまで黙っていてよね」
しかしなぜアイラさんが熱っぽく語るのだろう。
バートンさんならわかるけれど。
「リーンハルト様、これ女性用も作りませんこと?」
「女性はネクタイしないよね」
「スカーフの結び目つけたいです」
「女性ならガラスで作ったカフスみたいにしても面白そうだね」
「それは素敵です。ぜひ作ってくださいませ」
バートンさんにサイズを測りやすいように、アイラさんは自分がしていたスカーフを外して結び目を作ってまで協力していた。
そんなに欲しいのか。
カルロの所にできた金型を持って行って説明しないといけないな。
気分転換というか現実逃避というか軽い気持ちで来たのだけれどヤバイくないか?
お小言をいわれるのはいやだから、ラジエルにはさらっと言っておこう。
エミニーラで行った予選会は混雑していたが料理を前もって大量に作っていたため人がスムーズに流れていたように思う。
私が試算した事前購入は200人前では足りなくて300人前に膨れ上がったのは誤算だった。
私が事前購入しようとしているのを知ったアトレやルーカスたちが、もっと食べたいから増やせと駄々を捏ねた。
一口ずつしか料理が食べられなかったのが不満だったらしい。
さらに前日に仕込みをするのならと両ギルドや我が家の従業員たちも声をあげたためだ。
料理人は審査があるから解かるけれど、従業員は追加購入した話を聞いていたのに、まだ食べたいのか。
どの露店も大量に料理を事前に作ってはいたけれど、途中から材料が足りなくなるところが続出して、またしても買い出しに行った。
領都の時は諦めて帰って人が多かったのかもしれない。
展覧会は工芸品と土産の露店も並ぶ、どうしたものか。
この日もぐったりとなって細かい片付けは翌日することで解散した。
参加者は明後日、各村から予選会の観光にきていたグループと警護の関係で一緒に村や町に帰ってもらう。
だから結果は後日手紙で通知すると説明している。
小さな揉め事はあったが、大きな揉め事は起こらずに済んだのでよかったけれど、展覧会までまだまだ仕事はあるので当分ゆっくりはできそうにない。
いつになったらのんびりできるのだろう。
次の投稿は本日午後の予定です。
よろしくお願いいたします。
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ふとあることを思い付き、商会の会議室からラジエルにそのまま会いに行く。
「どうされたのですか」
「金型職人さん紹介してくれる」
「訳を聞いてもいいですか」
「ラジエルが言ったでしょ。自分たちのネクタイ、何が貰えるのかって」
「それと金型職人が結びつかないのですが」
「できるか確認したい、できるようなら報告するよ」
紹介されたのはバートン工房のバートンさん。
紐の長さ調整の金具もお願いしている先だそうだ。
「今日、お越しになられたのは依頼された金具の件でしょうか」
現われたのは20代の男性とアイラさんだった。
「別件で。できるようならお願いしたくてね」
「別件ですか」
紙に描いたものを見せる。
アイラさんも一緒に見ている、アイラさん関係ないよね。
「アイラさんはなんでここに?」
この前の金具の見本が数種類できたので取りに来たところだったそうだ。
私が来ていると聞いて、てっきり金具の確認かと思って一緒にきたそうだ。
「これはなんですか」
「男性用ネクタイリング」
「「「えっ」」」
ジョルジュも一緒に驚いている。
「ネクタイにリングをつけるということですか」
ネクタイの結び目に収まるお洒落な物を作りたい。
前世だと結婚式で新郎がアスコットタイをしているときに見かけたリングなのだけれど、これを男性政務官に渡したいのだよね。
普通のネクタイでも使えると思うんだ。
ウエストランド商会は商会紋で考えている。
アイラさんが唸っている。
いや、バートンさんが唸るならわかるのだけれど。
「バートンさん出来そう?」
「リングと紋章の2種類の型を作って合わせるということですか」
「そうだね。紋章は透かし彫りにして欲しい」
「リングとの接合が難しそうです」
「なら、スケルトンフラワーの葉のネバネバを使えばいい。大量にあるから渡せるよ」
あとは実際にネクタイを用意してサイズを測りたいという。
「政務官と商会のネクタイの大きさが違いますよ」
男性服は専門外だと思うけれど同業種だから知っているかアイラさんがいう。
政務官はサラリーマンがしているネクタイに近く、商会はアスコットタイ風の結んでいないものをしていることが多い。
「しかし商会のネクタイに真珠や宝石のタイピンは見たことありますがリングはないですわね。しかも商会紋の透かし彫りなんて素敵ではないですか」とアイラさんは想像しているのかうっとりした表情をしている。
「できあがりを見ないことには・・・・」
「素敵に決まっています、これも流行りますわよ」
「出来上がるまで黙っていてよね」
しかしなぜアイラさんが熱っぽく語るのだろう。
バートンさんならわかるけれど。
「リーンハルト様、これ女性用も作りませんこと?」
「女性はネクタイしないよね」
「スカーフの結び目つけたいです」
「女性ならガラスで作ったカフスみたいにしても面白そうだね」
「それは素敵です。ぜひ作ってくださいませ」
バートンさんにサイズを測りやすいように、アイラさんは自分がしていたスカーフを外して結び目を作ってまで協力していた。
そんなに欲しいのか。
カルロの所にできた金型を持って行って説明しないといけないな。
気分転換というか現実逃避というか軽い気持ちで来たのだけれどヤバイくないか?
お小言をいわれるのはいやだから、ラジエルにはさらっと言っておこう。
エミニーラで行った予選会は混雑していたが料理を前もって大量に作っていたため人がスムーズに流れていたように思う。
私が試算した事前購入は200人前では足りなくて300人前に膨れ上がったのは誤算だった。
私が事前購入しようとしているのを知ったアトレやルーカスたちが、もっと食べたいから増やせと駄々を捏ねた。
一口ずつしか料理が食べられなかったのが不満だったらしい。
さらに前日に仕込みをするのならと両ギルドや我が家の従業員たちも声をあげたためだ。
料理人は審査があるから解かるけれど、従業員は追加購入した話を聞いていたのに、まだ食べたいのか。
どの露店も大量に料理を事前に作ってはいたけれど、途中から材料が足りなくなるところが続出して、またしても買い出しに行った。
領都の時は諦めて帰って人が多かったのかもしれない。
展覧会は工芸品と土産の露店も並ぶ、どうしたものか。
この日もぐったりとなって細かい片付けは翌日することで解散した。
参加者は明後日、各村から予選会の観光にきていたグループと警護の関係で一緒に村や町に帰ってもらう。
だから結果は後日手紙で通知すると説明している。
小さな揉め事はあったが、大きな揉め事は起こらずに済んだのでよかったけれど、展覧会までまだまだ仕事はあるので当分ゆっくりはできそうにない。
いつになったらのんびりできるのだろう。
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