異世界でゆるゆる生活を満喫す

葉月ゆな

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【リーンハルト:9歳】

第255話 領都展覧会2日前

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いつもお読みいただきありがとうございます。

次の投稿は明日2月14日午前の予定です。

よろしくお願いいたします。

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リナルーナ王女殿下、学友たちにダイアナ嬢、クロンデール公爵閣下、ダヴィト伯父上、ハルトの友人たちにアイザックにユベールと大人数で会場準備の見学に来ている。

みな商家風の服を着ているが私たちがいる時点で貴族とわかっているだろうが、みんな普通に準備にいそしんでいて、あちらこちらから料理のいい匂いがしている。

テントからは少し距離を置いて見て回っている。

「もう料理を作っているのね」

「そうですね、時間停止のマジックバックをどの露店にも貸出していますから、昨日から作っているそうです。それでも3日間持たないらしいです」

「そんなに盛況なの」

「はい、当日開場前の見学はできますが、開場後は混雑が予想されますので遠くからの見学になります」


「テントごとに仕切りがあるのはどうしてなのか」

「新作料理ですから、料理手順を見られたくないだろうという配慮です」

「目立つようにテントに張ってある数字は何だ」

「露店の番号です。人気投票で数字か店の名前を書いて投票します」

クロンデール公爵閣下とダヴィト伯父上は細かいところまでチェックしている。

本当に王都で開催できないか考えているのか。

できなくても領地で出来ないか考えているのかもしれない。


広場と露店市場の見学が終わり昼食のため屋敷に戻る。

昼食から展覧会料理がしばらく続く。

「わたくしたちも投票の権利はあるのかしら」

「全食試食されるのなら投票できますよ」

「わかりました。全食試食いたします」

王女らしい口調だけれど、楽しみにしているのが隠しきれていない。

クロンデール公爵閣下が後ろで笑っていた。


「こんなに投票しているなんて、考えが甘かったわ」と言いながらブリジットが仕訳作業をしている。

「本当ね、数字と店名と聞いていたのに、まさか料理名を書いている人が多いなんて思わなかったわね」

「リーンハルトも投票箱の中身は確認してなかったようだから知らないと思うよ」

「露店料理と工芸品を一緒の紙に書いてあるから集計がより複雑になってしまっているな」

「最初、ハルトは4部門全部人気投票しようと思っていたから2部門にしてくれてよかったよ」

昼食を食べた後は会議室で集計作業をしている。

テント番号、店舗名、料理名、工芸品名など記入がバラバラなので、露店の部から集計して、終わったら工芸の部の集計をすることになった。

「集計を終わらせないと、明日の工芸品の展示を見られる時間が減ってしまうわ」

「リーンハルトは展覧会2日目に全部見るみたいだから、明日と明後日で見られるよ」

「ラファエル、呑気にはできませんわ。遠くからでも展覧会の様子を見たいですし、今度は領都の人気投票集計が待っていますわよ」


「なぁ、クリスフォード、ビアンカとリプカの家族、なんでいるのだ、気になって仕方なかったんだ」

「従魔たちがしていたスカーフを自分たちも欲しいと言い出したらしい」

「「「はぁ?」」」「「「えっ」」」「マジか」

「ハルトは紋章ではなく他のネクタイリングを薦めたらしいけれど、我が家の紋章のデザインが気に入ったらしい」

「透かし彫りでかっこいいよな」

「執事に侍女たちも身につけていたわね」

「ネクタイリングができた経緯から聞いてもいいか」

ロゼッタの制服から従業員向けのネクタイリングの作製、従魔たちもネクタイリングをしたいといいだし、自分たちで生地を選び、スカーフは毎日、柄を変えていることを話した。

「生地を自分たちで選ぶために樹海を出て滞在していると」

「らしいよ。展覧会の料理も全部食べてから帰るらしい」

従魔の誰かが自慢したみたいだと付け加えた。


「ところでビアンカはどこに行っている。いつもクリスフォードのそばにいるのに」

「リプカと一緒に布選びしているよ。自分たちだけ無いのが嫌らしい」

「クリスフォード様、布を持参された方たちは女性政務官の服を作られた方たちかしら」

「そうですよ」

「あとでお話しできませんこと」

「わかりました、伝えておきましょう」

ドア付近に控えている執事に頷ずくと部屋を出ていった。


「女性政務官の制服、画期的ですわ。スカートかと思えばズボンだなんて。それに上着も女性らしいけれど政務官としてもおかしくないデザインだし、学園の制服も同じようなタイプにならないかしら」

「ブリジット、飛躍し過ぎよ。でもあの制服は素敵だったわ」

「王宮の女性政務官に取り入れたいとわたくしも思ったの。学園の制服までは思いつかなかったわ」

「わたくしたちは無理だけれど、ブリジット嬢やディアンヌ嬢が学園に入学する頃は変更になっているかもしれないわね」
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