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【リーンハルト:9歳】
第266話 やっと目的地へ
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いつもお読みいただきありがとうございます。
次の投稿は本日午後の予定です。
よろしくお願いいたします。
.。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○
「でも、絵の具を買うお金がありません」
「こちらで用意した」
マイヤーが絵具とパレット、細い筆3本が入った箱をレオンの前に置く。
「レオン専用の道具だ、まずはこの50枚描いてくれないかな。1枚1か月。12枚で1年だ。季節感のあるもの、動物だけ、植物だけ、花だけのどれか2種類24枚描いてみて欲しい」
レオンは新品の水彩画セットをじっと見ていた。
「本当にこの道具、俺が使ってもいいのですか」
「依頼しているのだから必要経費だ。後でお金を払えとはいわないよ。あとマイクは版画で12か月のカレンダーを作る、マイク専用の彫刻刀だ」
マイヤーがマイクの前に彫刻刀セットを置いた。
マイクの目が輝いているから、彫刻?版画?が好きなのかもしれないな。
「カレンダーは8月からですか」
「そうだね、今は7月の初めだから8月からが希望だね。難しければ9月からでもいいよ」
「いえ、8月からで大丈夫です」
「どこか手伝いに行っている?」
「代わってもらうので大丈夫です」
「院長先生、彼らのアルバイト代は月いくら」
「1銀貨です」
「なら今月は私が依頼料として2人に2銀貨ずつ渡す」
「それは貰い過ぎです」
「1銀貨は彼らのもの。あと1銀貨は代わってくれた子やみんなで美味しいものを食べたらいい」
「本当によろしいのですか。完成もしていないのに頂いても」
「大丈夫、初めての試みだし失敗もあると思う、この50枚はお試しだよ」
孤児院を出た馬車の中で
「卓上カレンダーに絵を入れるとは考えたね」
「数字だけだと味気ないし、木工カレンダーとの違いを出すには絵かなと」
「木工カレンダーはずっと使い続けられるけれど、紙は1か月だから季節の絵や動物、植物、買う人の好みの絵で買ってもらうのか」
「面白そうでしょ」
「あぁ、しかしよく孤児院の子ですごい絵を描く子を見つけたな」
「かわら版に絵が入っていてね、面白いなと思っていたのだ。絵が上手な子が下絵を描いていると聞いたことがあったからどうかなと。あそこまで上手いとは思っていなかったんだ。水彩画だから慣れるまで苦戦するだろうけれど、じきに上手くなるでしょ」
「やっと木工工房に着いた」
「ラファエルからそんな言葉を聞くとはね」
「私は木工工房と聞いていたのに全然違うところを連れまわされたからね」
「ハウルさん、急な訪問でごめんね」
「いえ、こちらこそ、木工カレンダーを認めていただきありがとうございます」
「いや、誰も思いつかなかったものを作ったのだから自慢に思っていいよ」
「はい、ありがとうございます」
「今日は提案があってきたのだ」
「特許申請の話ではなくてですか」
「そう、特許申請はした方がいい。カレンダーは真似されやすいものだからね」
「はい、ウエストランド商会から指摘されたので特許申請するつもりです」
「その方がいいよ。ところで本題だけれど一部高級路線の木工カレンダーを作らない」
レインボーフィッシュの鱗のコースターを取り出し「この村とコラボしない?」
「コラボですか」
卓上用のカレンダーと縁取りにする彫刻にレインボーフィッシュを使うことを提案する。
「縁の彫刻までをしてレインボーフィッシュの貼り付けと黒光りしている加工を任せるか、彫刻も任せるかはハウルさんの希望に沿うよ。あとカレンダーの日付をレインボーフィッシュにするのも面白いと思う」
「そうですね。まずは先方のデザインを見たいです」
「わかった、卓上サイズのカレンダーは小型化するから難しいかな」
「いえ、大丈夫だと思います」
「試しで20個作ってくれるかな?先方に渡すから」
「わかりました。早速作ります」
「あとこれも作って」と2等辺三角形に上の部分に2つの穴をあけた紙カレンダーの置台を描いた藁半紙を渡す。
「作れますが、使い道を聞いてもいいですか」
「紙カレンダーの台置き?」
藁半紙で説明する。
「なるほどこの2つ穴はリングにカレンダーの紙を通し、めくるようにするための物ですか。
「これも卓上用で1か月ごとになるから需要は少ないと思うけれど、作ってもらえないかな」
「作らせてもらいます、いくつ用意すればいいですか」
「とりあえず5個お願い。需要があるようなら今後もお願いするから」
「わかりました。出来上がり次第ご連絡いたします」
次の投稿は本日午後の予定です。
よろしくお願いいたします。
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「でも、絵の具を買うお金がありません」
「こちらで用意した」
マイヤーが絵具とパレット、細い筆3本が入った箱をレオンの前に置く。
「レオン専用の道具だ、まずはこの50枚描いてくれないかな。1枚1か月。12枚で1年だ。季節感のあるもの、動物だけ、植物だけ、花だけのどれか2種類24枚描いてみて欲しい」
レオンは新品の水彩画セットをじっと見ていた。
「本当にこの道具、俺が使ってもいいのですか」
「依頼しているのだから必要経費だ。後でお金を払えとはいわないよ。あとマイクは版画で12か月のカレンダーを作る、マイク専用の彫刻刀だ」
マイヤーがマイクの前に彫刻刀セットを置いた。
マイクの目が輝いているから、彫刻?版画?が好きなのかもしれないな。
「カレンダーは8月からですか」
「そうだね、今は7月の初めだから8月からが希望だね。難しければ9月からでもいいよ」
「いえ、8月からで大丈夫です」
「どこか手伝いに行っている?」
「代わってもらうので大丈夫です」
「院長先生、彼らのアルバイト代は月いくら」
「1銀貨です」
「なら今月は私が依頼料として2人に2銀貨ずつ渡す」
「それは貰い過ぎです」
「1銀貨は彼らのもの。あと1銀貨は代わってくれた子やみんなで美味しいものを食べたらいい」
「本当によろしいのですか。完成もしていないのに頂いても」
「大丈夫、初めての試みだし失敗もあると思う、この50枚はお試しだよ」
孤児院を出た馬車の中で
「卓上カレンダーに絵を入れるとは考えたね」
「数字だけだと味気ないし、木工カレンダーとの違いを出すには絵かなと」
「木工カレンダーはずっと使い続けられるけれど、紙は1か月だから季節の絵や動物、植物、買う人の好みの絵で買ってもらうのか」
「面白そうでしょ」
「あぁ、しかしよく孤児院の子ですごい絵を描く子を見つけたな」
「かわら版に絵が入っていてね、面白いなと思っていたのだ。絵が上手な子が下絵を描いていると聞いたことがあったからどうかなと。あそこまで上手いとは思っていなかったんだ。水彩画だから慣れるまで苦戦するだろうけれど、じきに上手くなるでしょ」
「やっと木工工房に着いた」
「ラファエルからそんな言葉を聞くとはね」
「私は木工工房と聞いていたのに全然違うところを連れまわされたからね」
「ハウルさん、急な訪問でごめんね」
「いえ、こちらこそ、木工カレンダーを認めていただきありがとうございます」
「いや、誰も思いつかなかったものを作ったのだから自慢に思っていいよ」
「はい、ありがとうございます」
「今日は提案があってきたのだ」
「特許申請の話ではなくてですか」
「そう、特許申請はした方がいい。カレンダーは真似されやすいものだからね」
「はい、ウエストランド商会から指摘されたので特許申請するつもりです」
「その方がいいよ。ところで本題だけれど一部高級路線の木工カレンダーを作らない」
レインボーフィッシュの鱗のコースターを取り出し「この村とコラボしない?」
「コラボですか」
卓上用のカレンダーと縁取りにする彫刻にレインボーフィッシュを使うことを提案する。
「縁の彫刻までをしてレインボーフィッシュの貼り付けと黒光りしている加工を任せるか、彫刻も任せるかはハウルさんの希望に沿うよ。あとカレンダーの日付をレインボーフィッシュにするのも面白いと思う」
「そうですね。まずは先方のデザインを見たいです」
「わかった、卓上サイズのカレンダーは小型化するから難しいかな」
「いえ、大丈夫だと思います」
「試しで20個作ってくれるかな?先方に渡すから」
「わかりました。早速作ります」
「あとこれも作って」と2等辺三角形に上の部分に2つの穴をあけた紙カレンダーの置台を描いた藁半紙を渡す。
「作れますが、使い道を聞いてもいいですか」
「紙カレンダーの台置き?」
藁半紙で説明する。
「なるほどこの2つ穴はリングにカレンダーの紙を通し、めくるようにするための物ですか。
「これも卓上用で1か月ごとになるから需要は少ないと思うけれど、作ってもらえないかな」
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