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【リーンハルト:9歳】
第269話 新たな問題
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いつもお読みいただきありがとうございます。
次の投稿は明日2月21日午前の予定です。
よろしくお願いいたします。
.。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○
「私は誰かのせいでとても忙しいのですがね」
リンカさんとエドガーのやり取りを報告するとラジエルが言う。
「安心してエドガーに働いてもらうためと今後のこともかるから動いた方がいいのはラジエルも解っているのでしょう」
ラジエルがため息をついてから
「そうですね。私が動かないといけないのも理解はしていても仕事を増やす天才がいるので、どうしても嫌味が出てしまうのです」
最近ラジエルが露骨に嫌味をいってくる。
しょーがないじゃん、話が大きくなるのは私のせいではない、周りが大きくしているのを理解してよね。
今年はセントアーサー学園からのアルバイトが少ない。
今年の卒業生のうち4人が我が家に就職したため、我が家の昨年の夏のアルバイト条件を他所も真似しだしたのだ。
数年で1人採用できればいいほうだから4人も我が家に就職というのは他の商会からしたら衝撃度が大きかったそうだ。
だから商会員の夏休みの確保が今のところ難しい。
ただ今年の4月から孤児院の子で計算が強い子がアルバイトに来ている。
この子たちが戦力になってくれることを期待して鍛えているところだ。
孤児院の子たちも頑張れば将来、我が商会に就職できるチャンスだから覚えようと必死だ。
時間はかかるけれど新街で働く従業員もいるから育成もしていかなければならない。
エドガーが社員になれば夏休みにはならなくても休みをあげられるのだからラジエルに頑張ってもらうしかない。
エドガーには私の仕事を任せたかったけれど今回は諦めよう。
「クリス兄様、ここがラクス村です」
2重になった大きな土壁を指さし伝える。
クリス兄様はラクス村と毛刈りしているグーシュを見たことがないから一緒に来ている。
「さすがローガンだね、要塞みたいだ」
村に入るとマーカスさんが待っていた。
「マーカス、久しぶり。元気そうだね」
「クリスフォード様、お久しぶりでございます。のんびり村生活をする予定が目まぐるしい忙しさです」
「弟に目を付けられたのだから仕方ないね。村にとってはいい話だからこれからもよろしく頼むよ」
マーカスさんは苦笑いしている。
「マーカスさん、グーシュは毎日来ているのかな」
「はい、来てくれる頭数も増えて20頭前後です」
「この樹海にそんなにたくさんグーシュが居たのか」
「まだ確信はないのですが、毛刈りを始めてからグーシュの毛が伸びるのが早くなっているように思います」
「グーシュの見分けできないよね」
「えぇ、ただボスのグーシュが毎月来るのです」
「えっ、そうなの」
「はい、もしかしたら毛刈りスライムのおかげで固まっていた毛が柔らかくなり、伸びるのが早くなっているのではないかと話していたところです」
それは有難い。
グーシュの毛は本当にたくさん必要だ。
騎士団員全員にまだ配布出来ていないからな。
このことはヘリオス村にも確認しないといけない。
今は夕方なので明日の朝、近くでグーシュを見ることにした。
翌日、グーシュの毛刈りを近くで見ようと移動すると、毛刈りスライムが3匹に増えていた。
順調に増えているようでよかったよ。
「リーンハルト様、ちょうどボスのグーシュが来ているようです」
マーカスさんの示す方を見ると一回り大きなグーシュを見つけた。
「クリス兄様、ちょっとグーシュと話してきますね」
「わかった、無茶しないように」
ボスグーシュに話を聞いたら、春先から毛が伸びるのが早いらしいがよくわからないそう。
特に夏は暑いから毛を刈ると涼しくなるらしい。
あとスライムに言えば毛並みの長さを調節してくれるとか。
ホントに毛刈りスライム優秀だぞ。
何か困ったことはないかと聞いたら、この村の人間ではないものを見かけるようになり、敵対されたから撃退したそうだが仲間も減ったという。
それはまずい。
グーシュの獲れる毛が少なくなるのは本当にまずい。
「子供は大丈夫なの?」
これから出産ラッシュらしい。
春先ではなく、これから?
「もし安心して育てたいならここに小屋でも建ててもらおうか」
出産予定の母親たちにいっておくが、行くかどうかはわからないと言われた。
しかし何頭かは来るのではないだろうか。
こちらも見回り強化するから教えてくれてありがとうと言って離れてクリス兄様たちの元に戻る。
「知らない冒険者が増えていると」
「レインボーフィッシュの鱗を取りに来ているのではないか」
「おそらく、そしてグーシュと出会えば普通の冒険者は討伐します」
「そうだな。まさかグーシュを半飼いしているとは思わないだろうしな。小屋を建てるのはいいのではないか」
マーカスさんも頷き
「すぐに手配します」と言ってくれた。
次の投稿は明日2月21日午前の予定です。
よろしくお願いいたします。
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リンカさんとエドガーのやり取りを報告するとラジエルが言う。
「安心してエドガーに働いてもらうためと今後のこともかるから動いた方がいいのはラジエルも解っているのでしょう」
ラジエルがため息をついてから
「そうですね。私が動かないといけないのも理解はしていても仕事を増やす天才がいるので、どうしても嫌味が出てしまうのです」
最近ラジエルが露骨に嫌味をいってくる。
しょーがないじゃん、話が大きくなるのは私のせいではない、周りが大きくしているのを理解してよね。
今年はセントアーサー学園からのアルバイトが少ない。
今年の卒業生のうち4人が我が家に就職したため、我が家の昨年の夏のアルバイト条件を他所も真似しだしたのだ。
数年で1人採用できればいいほうだから4人も我が家に就職というのは他の商会からしたら衝撃度が大きかったそうだ。
だから商会員の夏休みの確保が今のところ難しい。
ただ今年の4月から孤児院の子で計算が強い子がアルバイトに来ている。
この子たちが戦力になってくれることを期待して鍛えているところだ。
孤児院の子たちも頑張れば将来、我が商会に就職できるチャンスだから覚えようと必死だ。
時間はかかるけれど新街で働く従業員もいるから育成もしていかなければならない。
エドガーが社員になれば夏休みにはならなくても休みをあげられるのだからラジエルに頑張ってもらうしかない。
エドガーには私の仕事を任せたかったけれど今回は諦めよう。
「クリス兄様、ここがラクス村です」
2重になった大きな土壁を指さし伝える。
クリス兄様はラクス村と毛刈りしているグーシュを見たことがないから一緒に来ている。
「さすがローガンだね、要塞みたいだ」
村に入るとマーカスさんが待っていた。
「マーカス、久しぶり。元気そうだね」
「クリスフォード様、お久しぶりでございます。のんびり村生活をする予定が目まぐるしい忙しさです」
「弟に目を付けられたのだから仕方ないね。村にとってはいい話だからこれからもよろしく頼むよ」
マーカスさんは苦笑いしている。
「マーカスさん、グーシュは毎日来ているのかな」
「はい、来てくれる頭数も増えて20頭前後です」
「この樹海にそんなにたくさんグーシュが居たのか」
「まだ確信はないのですが、毛刈りを始めてからグーシュの毛が伸びるのが早くなっているように思います」
「グーシュの見分けできないよね」
「えぇ、ただボスのグーシュが毎月来るのです」
「えっ、そうなの」
「はい、もしかしたら毛刈りスライムのおかげで固まっていた毛が柔らかくなり、伸びるのが早くなっているのではないかと話していたところです」
それは有難い。
グーシュの毛は本当にたくさん必要だ。
騎士団員全員にまだ配布出来ていないからな。
このことはヘリオス村にも確認しないといけない。
今は夕方なので明日の朝、近くでグーシュを見ることにした。
翌日、グーシュの毛刈りを近くで見ようと移動すると、毛刈りスライムが3匹に増えていた。
順調に増えているようでよかったよ。
「リーンハルト様、ちょうどボスのグーシュが来ているようです」
マーカスさんの示す方を見ると一回り大きなグーシュを見つけた。
「クリス兄様、ちょっとグーシュと話してきますね」
「わかった、無茶しないように」
ボスグーシュに話を聞いたら、春先から毛が伸びるのが早いらしいがよくわからないそう。
特に夏は暑いから毛を刈ると涼しくなるらしい。
あとスライムに言えば毛並みの長さを調節してくれるとか。
ホントに毛刈りスライム優秀だぞ。
何か困ったことはないかと聞いたら、この村の人間ではないものを見かけるようになり、敵対されたから撃退したそうだが仲間も減ったという。
それはまずい。
グーシュの獲れる毛が少なくなるのは本当にまずい。
「子供は大丈夫なの?」
これから出産ラッシュらしい。
春先ではなく、これから?
「もし安心して育てたいならここに小屋でも建ててもらおうか」
出産予定の母親たちにいっておくが、行くかどうかはわからないと言われた。
しかし何頭かは来るのではないだろうか。
こちらも見回り強化するから教えてくれてありがとうと言って離れてクリス兄様たちの元に戻る。
「知らない冒険者が増えていると」
「レインボーフィッシュの鱗を取りに来ているのではないか」
「おそらく、そしてグーシュと出会えば普通の冒険者は討伐します」
「そうだな。まさかグーシュを半飼いしているとは思わないだろうしな。小屋を建てるのはいいのではないか」
マーカスさんも頷き
「すぐに手配します」と言ってくれた。
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