異世界でゆるゆる生活を満喫す

葉月ゆな

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【リーンハルト:11歳】

第446話 再訪

いつもお読みいただきありがとうございます。

2025年7月中旬頃にアルファポリス様から「異世界でゆるゆる生活を満喫す」が刊行されます。
詳細は近くなりましたら、またお知らせいたします。

ちょこまかと加筆しての刊行です。

書籍化に伴い、公開中の該当箇所は引き下げになります。
読み返されたい場合は、今のうちですよ。

感想受け付けるに変更しています。
ただ基本お返事ができないことをご了承ください。

今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m

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世界樹候補の若木の件がなんとかなりそうだから、今年最後の世界樹訪問とココットの女王を尋ねることにした。

リアやジョルジュ、アトレ、ルーカス、ミニョン以外の従魔たちも参加だ。

一度、両親や祖父母にこんなに頻繁に従魔と離れてもいいのかと聞いたことがある。

返ってきた言葉は、樹海で討伐したいだろうし、楽しかったと報告があるから連れて行ってあげてほしいと。

まぁ、家族の考えに納得できるし、本来は樹海に住んでいる彼らだからね。


あとルアン、カムイ、チェリーが、最近やる気で積極的に討伐に参加してくるようになった。

世界樹訪問は、まったくといっていいほど、リプカとビアンカの家族のおかげで討伐はないのだけれど・・・・。

これはこれでいいのだろう。

普段うちの子たちはバラバラに行動しているが、食事の時とか、みんなで集まっている場合、会話の内容は聞こえないからわからないが、楽しそうなので、みんなと一緒にいることも好きなのだろうと思う。

いつもの広場でリプカとビアンカの家族と合流して、世界樹に行く。


世界樹に着くと、ルーカスとミニョン、ルチアとルアン以外は、首にマジックバッグをさげて、魔獣討伐に行ってしまった。

チェリーはカムイ親子と行動するらしく、カムイの頭に乗って行った。

カムイは家族を亡くしているからか、なんだかんだいっても面倒見がいいな。

カムイに直接いうと天邪鬼になりそうなので言わないけれど・・・・。



世界樹に近づきアルラウネを呼ぶ。

アルラウネに世界樹候補の若木が4枚の葉になったことを伝えると喜ばれた。

苗木・・・・どれくらいの大きさになれば植樹が可能か聞くと、最低でも20cmは欲しいという。

持ち運びが大変なのだから、マジックバッグに入れてもいいものか聞くと、入ったら大丈夫なのではと言われた。

「私は神々からの罰で世界樹候補の若木を育てているのだぞ。いい加減な回答は困るよ!」

「神々もリーンハルトが頑張って育てているのに、種に戻すようなことはしないはずよ!」

私が適当過ぎないかと、アルラウネに抗議したら言い返された。

ここは神々を信じよう。



夕方にはアトレたちも戻ってきて、それぞれの成果を見せてくる。

いつもは多いスパイダー系は少なく、ミノタウロスとムストが多かった。

アトレの成果を見ていた私はアトレに話かける。

「またムストの塚があったの?」

『塚には行っていないよ。遭遇したムストだけ。でもミノタウロスは集団だった』

「はぁ、ミノタウロスの集団?この近くに?」

『ちょっと距離あるかな』

私が思う距離感と、アトレたちの距離感はおそらく違うだろうが、本当にどこまで行っているのだろうか。

ついて行こうとしても、おそらく無理だろうからいわない。


しかしミノタウロスが多いのは大歓迎だ。ミノタウロスは牛肉に近い高級肉だ。

夕食にステーキをみんなで食べてもたくさんお土産にできる量だった。

同行の騎士や魔法師たちもご機嫌で、夕食のために一部解体作業を始めていた。



『ハルト、ミニョンが今日も遊ぶからよろしくと言っているよ』

アトレ経由での伝言だ。

私がミニョンを見ると手をあげてくる。

なるほど・・・・だからミニョンは魔獣討伐に行かなかったのか。

みんなの戦利品に、スパイダー系が少なかったのも関係しているのかもしれない。

連携がすごいな、ほんと感心するよ。



翌朝、いつものごとく防御壁の外は真っ白だった。

瘴気を浴びたアイススパイダーではないらしいので、お湯が出せる騎士と魔法師に糸の回収は任せた。

そしてスケルトンフラワーの討伐を終えた次の日の朝、アルラウネに挨拶をする、春先までお別れだ。

またリプカとビアンカの家族とも、広場でお礼をいって別れた。



でもここからが本番だ。

ココットの女王に会いに行く。

ココットの巣まで来ると、岩の裂け目からココットの子供や雛が次々と出てきている。

何か異変があったようだ。

シエルに様子を見て貰おうとシエルの名前を呼ぶ前に、シエルが先に動いて飛んで岩壁を超えて行った。

しばらく待つしかなさそうだ。


シエルが帰ってきたと同じ頃、幼いココットたちが岩の裂け目から出てこなくなり、すべて逃げ出したようだが、ココットの女王たちが来ない。

するとアトレ、カムイ、ミニョンが岩の裂け目に入っていく。

「アトレ、カムイ、ミニョンあぶないよ」

私が叫ぶがもう岩の裂け目に入った後だった。

「ハルト、シエルから、ウォータースパイダーの集団が、ココットの寝床に近づいているらしい」

まだココットの女王たちと戦闘にはなっていないそうで、近づいているだけらしいと私の肩にいるルーカスが教えてくれた。


「マイヤー、ウォータースパイダーって聞いたこと、見たことないのように思うのだけれど」

私は後ろにいるマイヤーの方を向いて尋ねた。

「リーンハルト様はないですね」

ウォータースパイダーは他のスパイダーよりも小型のため、他から狙われやすく大集団で生活していて、日中は木々に隠れて生活しているから、私たちは見ることが少ないとマイヤーが教えてくれた。

「遭遇したら、討伐対象?」

「いいえ、こちらが何もしなければ、去っていきますし、肉食ではないスパイダーです」

「肉食ではないスパイダー?」

そんな蜘蛛がいるなんて不思議だな。
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