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フェリシアの場合
第10話
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思わせぶりな態度?
なんでアレックスがでてくるのか?
「アリーサ様、何か勘違いをされていらっしゃいませんか?」
私の怪訝な様子が、アリーサ様は気に入らなかったようで
「本当に何もわかっていらっしゃらないの?何が社交界の渡り上手、是非嫁にしたいと言われている方とも思えないわ。それともわたくしをからかっていらっしゃるのかしら」
もう私と話すことはないとアリーサ様は私に背中を向けて去って行った。
社交界の渡り上手?嫁にしたい誰の事?
訳がわからないことを言うだけいって去って行ったアリーサ様を見ながら、心の中で考え込んでいた。
すると侍女がお飲み物はいかがですかと聞いてくる。
何も考えずにトレイで私が取りやすいところに置かれたグラスを取り、一気に飲み干した。
そこで正気に戻った私は、赤ワインを一気に飲んだことに気づいた。
普段は口にしない強いお酒を飲んでしまったようだと。
私はまだそばにいた侍女に水と少し食べ物を持ってくるように指示しようとしたら、ふらついてしまった。
「大丈夫ですか?落ち着かれる前まで休憩室へ行かれますか」
先ほどの侍女が心配そうに聞いてきた。
「そうね、強めのお酒だったようだから、酔いを醒ましたいわ。休憩室にお水と少し料理を持ってきてもらえるかしら」
「承知いたしました。お連れの方への連絡はどういたしましょうか?」
「お願いできるかしら」
アレックスの名前を伝えると存じ上げておりますと侍女が言うので、私は伝言をお願いして休憩室に移動した。
休憩室となっている部屋には誰もいなかった、私はホッとしてソファーに寄りかかる。
廊下の外から騒がしい声が聞こえだした。
この部屋に入ってこなければよいのだけれど・・・・。
願いもむなしく酔っぱらった5人の男性グループが入ってきた。
ここは逃げた方がいい。私は立ち上がり部屋を出ようとする。
「これはこれは、フェリシア嬢ではありませんか」
「最近、結婚相手を探しているともっぱらの噂ですぞ」
「私ではどうです」
1人が私の肩を掴もうとするが、私は避ける。
「待ち合わせをしておりましたが、この部屋は皆様でどうぞお使いくださいませ」
「気取るんじゃねぇよ。行き遅れの令嬢が!!。私が嫁に貰ってやると言ったのに断りやがって」
私の肩を掴もうとしてつかめなかった男性に、私の右腕を強く掴まれ逃げ出せなかった。
「わたくしは存じません。姉に一任しておりますし、婿探しは姉の相手でわたくしではありません」
「知らないだぁー、ふざけるな」
私の言葉に男性は激高してしまった。
そして部屋に無理やり連れ戻され、私はソファーに投げ出される。
男性が私の顎を掴みキスをしようとしたので、私は男性を思わずぶった。
「お前、とんだじゃじゃ馬だったな。いいだろう。未来の夫が調教してやろうじゃないか」
男性は私の膝に片足を乗せ、私が身動き取れないようにする。
「おい、我々が見ているところでするつもりか」
「悪いが出ていってくれ、妻になる女の初めてを大勢の男に見られるのはさすがに嫌だからな」
「このツケは高いぞ」
「仕方ない。私の秘蔵のワインをそれぞれに1本渡そう」
「いや各5本だ」
「仕方ない。各3本だ」
「まぁ、いいだろう。楽しみな」
笑いながら男たちは出て行った。
そこにバタバタと走ってくる音がした。
「フェリシア」
アレックスの声だ。
私が「アレ・・・・・」
アレックスの名を呼ぼうとすると男に手で口を塞がれたから、私は男の手を思いっきり噛む。
「痛い、何するのだ、このアマァー」
男の怒鳴り声が聞こえたのかアレックスがドアを開けて入ってきた。
状況を見たアレックスは「私のフェリシアに何をやっているのだ!!」
私の膝にのっかかっていた男性を殴った。
男性がバランスを崩してソファーから落ちる。
ずいぶん飲んでいたようだから、起き上がれないようだった。
アレックスは男性の首元付近の服を掴み、また殴っていた。
男性が意識を失うと床に放りだし、アレックスは私を思いっきり抱きしめる。
「あれほど一人になるなと言ったのに、なぜ守れないのだ。でも無事でよかった」
私はアレックスに助けられたことで、緊張の糸が切れ、そのまま意識を失った。
なんでアレックスがでてくるのか?
「アリーサ様、何か勘違いをされていらっしゃいませんか?」
私の怪訝な様子が、アリーサ様は気に入らなかったようで
「本当に何もわかっていらっしゃらないの?何が社交界の渡り上手、是非嫁にしたいと言われている方とも思えないわ。それともわたくしをからかっていらっしゃるのかしら」
もう私と話すことはないとアリーサ様は私に背中を向けて去って行った。
社交界の渡り上手?嫁にしたい誰の事?
訳がわからないことを言うだけいって去って行ったアリーサ様を見ながら、心の中で考え込んでいた。
すると侍女がお飲み物はいかがですかと聞いてくる。
何も考えずにトレイで私が取りやすいところに置かれたグラスを取り、一気に飲み干した。
そこで正気に戻った私は、赤ワインを一気に飲んだことに気づいた。
普段は口にしない強いお酒を飲んでしまったようだと。
私はまだそばにいた侍女に水と少し食べ物を持ってくるように指示しようとしたら、ふらついてしまった。
「大丈夫ですか?落ち着かれる前まで休憩室へ行かれますか」
先ほどの侍女が心配そうに聞いてきた。
「そうね、強めのお酒だったようだから、酔いを醒ましたいわ。休憩室にお水と少し料理を持ってきてもらえるかしら」
「承知いたしました。お連れの方への連絡はどういたしましょうか?」
「お願いできるかしら」
アレックスの名前を伝えると存じ上げておりますと侍女が言うので、私は伝言をお願いして休憩室に移動した。
休憩室となっている部屋には誰もいなかった、私はホッとしてソファーに寄りかかる。
廊下の外から騒がしい声が聞こえだした。
この部屋に入ってこなければよいのだけれど・・・・。
願いもむなしく酔っぱらった5人の男性グループが入ってきた。
ここは逃げた方がいい。私は立ち上がり部屋を出ようとする。
「これはこれは、フェリシア嬢ではありませんか」
「最近、結婚相手を探しているともっぱらの噂ですぞ」
「私ではどうです」
1人が私の肩を掴もうとするが、私は避ける。
「待ち合わせをしておりましたが、この部屋は皆様でどうぞお使いくださいませ」
「気取るんじゃねぇよ。行き遅れの令嬢が!!。私が嫁に貰ってやると言ったのに断りやがって」
私の肩を掴もうとしてつかめなかった男性に、私の右腕を強く掴まれ逃げ出せなかった。
「わたくしは存じません。姉に一任しておりますし、婿探しは姉の相手でわたくしではありません」
「知らないだぁー、ふざけるな」
私の言葉に男性は激高してしまった。
そして部屋に無理やり連れ戻され、私はソファーに投げ出される。
男性が私の顎を掴みキスをしようとしたので、私は男性を思わずぶった。
「お前、とんだじゃじゃ馬だったな。いいだろう。未来の夫が調教してやろうじゃないか」
男性は私の膝に片足を乗せ、私が身動き取れないようにする。
「おい、我々が見ているところでするつもりか」
「悪いが出ていってくれ、妻になる女の初めてを大勢の男に見られるのはさすがに嫌だからな」
「このツケは高いぞ」
「仕方ない。私の秘蔵のワインをそれぞれに1本渡そう」
「いや各5本だ」
「仕方ない。各3本だ」
「まぁ、いいだろう。楽しみな」
笑いながら男たちは出て行った。
そこにバタバタと走ってくる音がした。
「フェリシア」
アレックスの声だ。
私が「アレ・・・・・」
アレックスの名を呼ぼうとすると男に手で口を塞がれたから、私は男の手を思いっきり噛む。
「痛い、何するのだ、このアマァー」
男の怒鳴り声が聞こえたのかアレックスがドアを開けて入ってきた。
状況を見たアレックスは「私のフェリシアに何をやっているのだ!!」
私の膝にのっかかっていた男性を殴った。
男性がバランスを崩してソファーから落ちる。
ずいぶん飲んでいたようだから、起き上がれないようだった。
アレックスは男性の首元付近の服を掴み、また殴っていた。
男性が意識を失うと床に放りだし、アレックスは私を思いっきり抱きしめる。
「あれほど一人になるなと言ったのに、なぜ守れないのだ。でも無事でよかった」
私はアレックスに助けられたことで、緊張の糸が切れ、そのまま意識を失った。
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