28 / 76
『花倉の乱(勃発)編』 天文四年(一五三五年)
第28話 どちらに付くか
翌年の年賀の挨拶で昨年の武田軍迎撃戦の報告が行われた。
どうやら武田軍は当主の陸奥守本人が出陣して来ていて、富士川を挟んで長期間対峙していたらしい。
こちらの大将は名目上は今川彦五郎。軍監として雪斎禅師が出陣している。岡部左京進、庵原左衛門尉、北松野城の荻図書助などと共に、福島上総介、小笠原信濃守も出陣している。
福島隊は最も上流に布陣していたらしい。
対峙している間、両軍で小競り合いが何度か起こった。だがそれは全て下流での事。上流の福島隊、小笠原隊は撃って出るなと厳命されていた。
ある朝、気が付くと敵が陣地替えをしていたらしい。だが、特に陣形が変わっている風でもなく意図が良くわからなかった。
その日、福島隊には武田軍から挑発するように罵詈雑言が浴びせられた。
目の前の部隊の旗『月星』を見て上総介は、嫌でも以前の甲斐侵攻での事を思い出していた。
『月星』は、あの時叔父の首級を挙げた部隊の旗印。名は確か原美濃守。
上総介は歯嚙みしながらも、それでも必死に耐えていた。だが兵が我慢できず勝手に渡河してしまったのだった。
軍令違反の兵など放っておけば良いものを上総介は救出に向かってしまった。その結果、原隊に散々にやられ多くの犠牲を出して福島隊は後退。
戦自体は和平がなって引き分けという形で終わったのだが、福島上総介には追って処分が下されるという事になったらしい。
年賀の評定の中で『土方城の没収』という処分が言い渡された。次回の評定までに小笠原信濃守へ引き渡すようにと。
これで福島上総介の所領は駿河国内のわずかな所領のみとなってしまったのだった。
「父上は福島殿の処分の件、どう思われますか?」
銚子を取ってかわらけに酒を注ぎながら五郎八郎はたずねた。
父子二人だけと言えど、ここは今川館の一室。誰に聞かれているかわかったものではなく、自然と声は小声になる。
「どうと言われてもなあ。軍令違反は一歩間違えば全軍崩壊であるからな。ただ、所領没収はいささか罰として重すぎると思わんでもないがな」
そなたはどう感じているのだと、兵庫介も酒を注ぎながらたずねた。
「福島殿は恵探和尚の縁者なのですよね? 退路を断たれて思い切った行動に出ないと良いのですが……」
五郎八郎は宗太の知識として、今のお館様――今川氏輝は短命で、その後で玄広恵探と栴岳承芳が家督を争う事を知っている。
『花倉の乱』と呼ばれる内戦である。
そして恵探と福島が組み、承芳と雪斎に敗れ去る事も知っている。承芳が還俗(=僧籍を捨てる)して今川義元になるのである。
「思い切った事というと、恵探和尚と組んで謀反でも起こすというのか? 一体何の大儀があって? 所領没収が納得いかないので謀反しますでは誰も付いては来ぬぞ?」
こういうところはさすが父上だと五郎八郎は感じている。実は五郎八郎も現状で気になっているのはそこなのだ。
福島と恵探和尚だけでは、そこまで大きな内乱になるようには思えないし一瞬で潰されそうに感じる。それに、それなら普通に考えて立て籠る場所は花倉城ではなく土方城のはずなのだ。
「例えばですよ。例えば今お館様が亡くなったらどうなりますでしょう? お館様は病弱ゆえ、そういう事もありえますよね? しかも彦五郎様まで亡くなったとしたら」
兵庫介はかわらけを膳に置いて五郎八郎の言う状況を真剣に考えだした。
その二人が亡くなれば確かに恵探和尚か承芳和尚が還俗するしかなくなるだろう。ところが、どちらも正妻寿桂尼の子ではない。
となれば順番からしたら恵探和尚が有利であり縁者である福島が筆頭家老となるであろう。そもそも恵探和尚は僧籍に入れられたとは言え、あのまま福島上総介の従妹が正妻のままであれば嫡男だったかもしれない人物なのだから。
「もしもだ、そんな事になって恵探和尚と承芳和尚が対立するならば、それがしは恵探和尚に付きたいなあ。承芳和尚には雪斎禅師が付くのが目に見えておるし、あの坊主の兄の庵原左衛門尉は遠江衆嫌いで有名だからな」
これは困った事になったと五郎八郎は感じた。
現在の立場を考え負ける恵探和尚の方に付かれては、その後で承芳和尚が勝った際、冷遇が目に見えている。生存戦略としては十分に有効なのだが、結果のわかっている賭け事で負ける方に賭ける馬鹿はいないであろう。
「そうなったら寿桂尼様はどちらの味方をするのでしょうね? もし承芳和尚に味方するようなら承芳和尚が圧倒的に有利になるように思いますが」
もちろん知識とし寿桂尼が承芳に付く事を知っていて五郎八郎は父に聞いている。
兵庫介は困り顔をしてしまった。
「あの尼御台がどちらかに付くというのであれば、確かに付いた方が圧倒的に有利であろうな。だが、普通に考えてあの御方は中立を貫き、勝った方を養子に迎えるのではないかな?」
なるほど、十分にあり得る話だろう。
「では父上、仮に寿桂尼様が承芳和尚に付いたらいかがします? それでも恵探和尚に付きますか?」
兵庫介のかわらけは先ほどから空になっているのだが、五郎八郎が注がないので自分で注いでくいっと飲んだ。
「有利な方に付く!」
父上があまりに真顔で言うので五郎八郎は思わず吹き出してしまった。
****
残念ながら歴史というものは否応なしに動くものであるらしい。
それからわずか一月後の事であった。二俣に堤城から早馬が来たのだった。
早馬で手紙が来るといえば家の一大事と相場は決まっている。大広間で父上からの書状を受け取ると、家人たちが何事かと自然と集まって来た。
「五郎八郎様、早馬とは珍しいですね。して、堤の殿は何と?」
八郎二郎が興味津々で五郎八郎にたずねた。
父上からの手紙を読んだ五郎八郎は静かに手紙を元の状態に畳んだ。
「……お館様が身罷った」
五郎八郎からしたら、ついにこの日が来たのかという程度であった。
だが家人たちはそうではなく、皆言葉を失ってしまっている。
「では、家督は彦五郎様がお継ぎになられたのですか?」
恐る恐るという感じで常葉又六がたずねた。
残念ながら父上の手紙にはその辺りの事は詳しくは書かれていない。だが五郎八郎は知っている。彦五郎などという弟については宗太の知識の中には無いのだが、少なくとも家督争いにそんな人物はいなかったはずである。という事は、その彦五郎とかいう人もすでに他界していると思われる。
「まだわからないけど、場合によっては大きな戦になるかも。いつでも出陣できるように、皆、準備は万端にしておいてくれ」
五郎八郎の指示に家人たちの反応は真っ二つに割れた。
藤四郎、弥次郎、権八、八郎二郎は腕が鳴ると実に嬉しそうにしている。
一方、又六と藤三郎は武者震いをしている。小姓の弥三も震えているらしく抱えている刀がカタカタ音を立てている。
「ですが、お館様が身罷ったというだけで何で戦になるのですか?」
そこに疑問を抱いたのはこれだけいて八郎二郎だけらしい。堤城の惣左衛門尉は箸にも棒にも掛からぬと散々な事を言っていたが、それなりに頭は切れるらしい。
「もし彦五郎様に何かあったら、その次がいないんだよ。順番的には恵探和尚だろうけど、そんなの駿河衆が黙ってないだろうし。逆に承芳和尚になったら、それはそれで遠江衆が黙ってない」
つまり今川家は駿遠で二つに割れる。当然、そんな状況を甲斐の武田家や相模の北条家が見過ごすはずが無い。さすがに直接兵を差し向けてくる事はないだろうが、その後の影響を考え外交的なちょっかいくらいは出してくるだろう。
「その……もしそうなった場合、殿はどちらに?」
藤四郎の問いかけに家人全員が五郎八郎の回答に注目した。
「……有利な方かな?」
どうやら武田軍は当主の陸奥守本人が出陣して来ていて、富士川を挟んで長期間対峙していたらしい。
こちらの大将は名目上は今川彦五郎。軍監として雪斎禅師が出陣している。岡部左京進、庵原左衛門尉、北松野城の荻図書助などと共に、福島上総介、小笠原信濃守も出陣している。
福島隊は最も上流に布陣していたらしい。
対峙している間、両軍で小競り合いが何度か起こった。だがそれは全て下流での事。上流の福島隊、小笠原隊は撃って出るなと厳命されていた。
ある朝、気が付くと敵が陣地替えをしていたらしい。だが、特に陣形が変わっている風でもなく意図が良くわからなかった。
その日、福島隊には武田軍から挑発するように罵詈雑言が浴びせられた。
目の前の部隊の旗『月星』を見て上総介は、嫌でも以前の甲斐侵攻での事を思い出していた。
『月星』は、あの時叔父の首級を挙げた部隊の旗印。名は確か原美濃守。
上総介は歯嚙みしながらも、それでも必死に耐えていた。だが兵が我慢できず勝手に渡河してしまったのだった。
軍令違反の兵など放っておけば良いものを上総介は救出に向かってしまった。その結果、原隊に散々にやられ多くの犠牲を出して福島隊は後退。
戦自体は和平がなって引き分けという形で終わったのだが、福島上総介には追って処分が下されるという事になったらしい。
年賀の評定の中で『土方城の没収』という処分が言い渡された。次回の評定までに小笠原信濃守へ引き渡すようにと。
これで福島上総介の所領は駿河国内のわずかな所領のみとなってしまったのだった。
「父上は福島殿の処分の件、どう思われますか?」
銚子を取ってかわらけに酒を注ぎながら五郎八郎はたずねた。
父子二人だけと言えど、ここは今川館の一室。誰に聞かれているかわかったものではなく、自然と声は小声になる。
「どうと言われてもなあ。軍令違反は一歩間違えば全軍崩壊であるからな。ただ、所領没収はいささか罰として重すぎると思わんでもないがな」
そなたはどう感じているのだと、兵庫介も酒を注ぎながらたずねた。
「福島殿は恵探和尚の縁者なのですよね? 退路を断たれて思い切った行動に出ないと良いのですが……」
五郎八郎は宗太の知識として、今のお館様――今川氏輝は短命で、その後で玄広恵探と栴岳承芳が家督を争う事を知っている。
『花倉の乱』と呼ばれる内戦である。
そして恵探と福島が組み、承芳と雪斎に敗れ去る事も知っている。承芳が還俗(=僧籍を捨てる)して今川義元になるのである。
「思い切った事というと、恵探和尚と組んで謀反でも起こすというのか? 一体何の大儀があって? 所領没収が納得いかないので謀反しますでは誰も付いては来ぬぞ?」
こういうところはさすが父上だと五郎八郎は感じている。実は五郎八郎も現状で気になっているのはそこなのだ。
福島と恵探和尚だけでは、そこまで大きな内乱になるようには思えないし一瞬で潰されそうに感じる。それに、それなら普通に考えて立て籠る場所は花倉城ではなく土方城のはずなのだ。
「例えばですよ。例えば今お館様が亡くなったらどうなりますでしょう? お館様は病弱ゆえ、そういう事もありえますよね? しかも彦五郎様まで亡くなったとしたら」
兵庫介はかわらけを膳に置いて五郎八郎の言う状況を真剣に考えだした。
その二人が亡くなれば確かに恵探和尚か承芳和尚が還俗するしかなくなるだろう。ところが、どちらも正妻寿桂尼の子ではない。
となれば順番からしたら恵探和尚が有利であり縁者である福島が筆頭家老となるであろう。そもそも恵探和尚は僧籍に入れられたとは言え、あのまま福島上総介の従妹が正妻のままであれば嫡男だったかもしれない人物なのだから。
「もしもだ、そんな事になって恵探和尚と承芳和尚が対立するならば、それがしは恵探和尚に付きたいなあ。承芳和尚には雪斎禅師が付くのが目に見えておるし、あの坊主の兄の庵原左衛門尉は遠江衆嫌いで有名だからな」
これは困った事になったと五郎八郎は感じた。
現在の立場を考え負ける恵探和尚の方に付かれては、その後で承芳和尚が勝った際、冷遇が目に見えている。生存戦略としては十分に有効なのだが、結果のわかっている賭け事で負ける方に賭ける馬鹿はいないであろう。
「そうなったら寿桂尼様はどちらの味方をするのでしょうね? もし承芳和尚に味方するようなら承芳和尚が圧倒的に有利になるように思いますが」
もちろん知識とし寿桂尼が承芳に付く事を知っていて五郎八郎は父に聞いている。
兵庫介は困り顔をしてしまった。
「あの尼御台がどちらかに付くというのであれば、確かに付いた方が圧倒的に有利であろうな。だが、普通に考えてあの御方は中立を貫き、勝った方を養子に迎えるのではないかな?」
なるほど、十分にあり得る話だろう。
「では父上、仮に寿桂尼様が承芳和尚に付いたらいかがします? それでも恵探和尚に付きますか?」
兵庫介のかわらけは先ほどから空になっているのだが、五郎八郎が注がないので自分で注いでくいっと飲んだ。
「有利な方に付く!」
父上があまりに真顔で言うので五郎八郎は思わず吹き出してしまった。
****
残念ながら歴史というものは否応なしに動くものであるらしい。
それからわずか一月後の事であった。二俣に堤城から早馬が来たのだった。
早馬で手紙が来るといえば家の一大事と相場は決まっている。大広間で父上からの書状を受け取ると、家人たちが何事かと自然と集まって来た。
「五郎八郎様、早馬とは珍しいですね。して、堤の殿は何と?」
八郎二郎が興味津々で五郎八郎にたずねた。
父上からの手紙を読んだ五郎八郎は静かに手紙を元の状態に畳んだ。
「……お館様が身罷った」
五郎八郎からしたら、ついにこの日が来たのかという程度であった。
だが家人たちはそうではなく、皆言葉を失ってしまっている。
「では、家督は彦五郎様がお継ぎになられたのですか?」
恐る恐るという感じで常葉又六がたずねた。
残念ながら父上の手紙にはその辺りの事は詳しくは書かれていない。だが五郎八郎は知っている。彦五郎などという弟については宗太の知識の中には無いのだが、少なくとも家督争いにそんな人物はいなかったはずである。という事は、その彦五郎とかいう人もすでに他界していると思われる。
「まだわからないけど、場合によっては大きな戦になるかも。いつでも出陣できるように、皆、準備は万端にしておいてくれ」
五郎八郎の指示に家人たちの反応は真っ二つに割れた。
藤四郎、弥次郎、権八、八郎二郎は腕が鳴ると実に嬉しそうにしている。
一方、又六と藤三郎は武者震いをしている。小姓の弥三も震えているらしく抱えている刀がカタカタ音を立てている。
「ですが、お館様が身罷ったというだけで何で戦になるのですか?」
そこに疑問を抱いたのはこれだけいて八郎二郎だけらしい。堤城の惣左衛門尉は箸にも棒にも掛からぬと散々な事を言っていたが、それなりに頭は切れるらしい。
「もし彦五郎様に何かあったら、その次がいないんだよ。順番的には恵探和尚だろうけど、そんなの駿河衆が黙ってないだろうし。逆に承芳和尚になったら、それはそれで遠江衆が黙ってない」
つまり今川家は駿遠で二つに割れる。当然、そんな状況を甲斐の武田家や相模の北条家が見過ごすはずが無い。さすがに直接兵を差し向けてくる事はないだろうが、その後の影響を考え外交的なちょっかいくらいは出してくるだろう。
「その……もしそうなった場合、殿はどちらに?」
藤四郎の問いかけに家人全員が五郎八郎の回答に注目した。
「……有利な方かな?」
あなたにおすすめの小説
ダンジョンをある日見つけた結果→世界最強になってしまった
仮実谷 望
ファンタジー
いつも遊び場にしていた山である日ダンジョンを見つけた。とりあえず入ってみるがそこは未知の場所で……モンスターや宝箱などお宝やワクワクが溢れている場所だった。
そんなところで過ごしているといつの間にかステータスが伸びて伸びていつの間にか世界最強になっていた!?
ある日、僕は全知全能になった。
暁月ライト
ファンタジー
ある日、平凡な男子高校生である宇尾根 治は全知全能になった。 何の前触れもなく突然にその力を手に入れた主人公が、表向きには平凡な高校生として過ごしつつ、裏では色んな世界を自由気ままに旅したりして遊ぶ話。
名もなき民の戦国時代
のらしろ
ファンタジー
徹夜で作った卒論を持って大学に向かう途中で、定番の異世界転生。
異世界特急便のトラックにはねられて戦国時代に飛ばされた。
しかも、よくある有名人の代わりや、戦国武将とは全く縁もゆかりもない庶民、しかも子供の姿で桑名傍の浜に打ち上げられる。
幸いなことに通りかかった修行僧の玄奘様に助けられて異世界生活が始まる。
でも、庶民、それも孤児の身分からの出発で、大学生までの生活で培った現代知識だけを持ってどこまで戦国の世でやっていけるか。
とにかく、主人公の孫空は生き残ることだけ考えて、周りを巻き込み無双していくお話です。
天城の夢幻ダンジョン攻略と無限の神空間で超絶レベリング ~ガチャスキルに目覚めた俺は無職だけどダンジョンを攻略してトップの探索士を目指す~
仮実谷 望
ファンタジー
無職になってしまった摩廻天重郎はある日ガチャを引くスキルを得る。ガチャで得た鍛錬の神鍵で無限の神空間にたどり着く。そこで色々な異世界の住人との出会いもある。神空間で色んなユニットを配置できるようになり自分自身だけレベリングが可能になりどんどんレベルが上がっていく。可愛いヒロイン多数登場予定です。ガチャから出てくるユニットも可愛くて強いキャラが出てくる中、300年の時を生きる謎の少女が暗躍していた。ダンジョンが一般に知られるようになり動き出す政府の動向を観察しつつ我先へとダンジョンに入りたいと願う一般人たちを跳ね除けて天重郎はトップの探索士を目指して生きていく。次々と美少女の探索士が天重郎のところに集まってくる。天重郎は最強の探索士を目指していく。他の雑草のような奴らを跳ね除けて天重郎は最強への道を歩み続ける。
[完]異世界銭湯
三園 七詩
ファンタジー
下町で昔ながらの薪で沸かす銭湯を経営する一家が住んでいた。
しかし近くにスーパー銭湯が出来てから客足が激減…このままでは店を畳むしかない、そう思っていた。
暗い気持ちで目覚め、いつもの習慣のように準備をしようと外に出ると…そこは見慣れた下町ではなく見たことも無い場所に銭湯は建っていた…
ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
WIN5で六億円馬券当てちゃった俺がいろいろ巻き込まれた結果現代社会で無双する!
TB
ファンタジー
小栗東〈おぐりあずま〉 二十九歳 趣味競馬 派遣社員。
その日、負け組な感じの人生を歩んできた俺に神が舞い降りた。
競馬のWIN5を的中させその配当は的中者一名だけの六億円だったのだ。
俺は仕事を辞め、豪華客船での世界一周旅行に旅立った。
その航海中に太平洋上で嵐に巻き込まれ豪華客船は沈没してしまう。
意識を失った俺がつぎに気付いたのは穏やかな海上。
相変わらずの豪華客船の中だった。
しかし、そこは地球では無かった。
魔法の存在する世界、そしてギャンブルが支配をする世界だった。
船の乗客二千名、クルー二百名とともにこの異世界の大陸国家カージノで様々な出来事はあったが、無事に地球に戻る事が出来た。
ただし……人口一億人を超えるカージノ大陸と地球には生存しない魔獣たちも一緒に太平洋のど真ん中へ……
果たして、地球と東の運命はどうなるの?