12 / 14
12.ヤンデレ宰相様*
「あっ……やだ、僕ばっかり、こんな……ひぁぁっ!」
「じゃあ私のことも脱がせてくれ」
「あんっ、むり、ちょっと、止め……!」
僕はいまだにカルディア様の膝の上に乗っていた。
しかし今や僕だけ何も身につけず、後孔にはカルディア様の長い指が入っているし胸の尖りは交互に舌で嬲られている。
――お互いの気持ちをしっかり確認し合ったあと、カルディア様は一瞬にして雰囲気を変えた。そのサディスティックな雰囲気は、闇オークションで出会ったときを彷彿とさせ僕はぶるぶると震え上がった。
「さて、と……それで、フェレスはどうしてこんな格好をしているんだい?」
素直に誘惑しようとした、と伝えたのだが「他人が用意した服なんて着るな」と一瞬で脱がされてしまったのだ。どうやらカルディア様は自身への戒めのためにこの衣装を取っておいたようだ。
衣装には下履きまで含まれている。だから全てをさらけ出す格好になり、湯上がりとはいえきっちりと寝間着を身につけているカルディア様とは対照的だ。
恥ずかしくてたまらないのに、じっと見つめられるだけで身体は熱くなる。脱いだことで怒りも消え去ったらしい。思いのほか優しく触れてきた指先に、僕はあっという間に燃え上がってしまった。
久しぶりだからと、カルディア様は丁寧に僕をほぐそうとしていた。とはいえ何年も彼に開発され尽くした身体だ。
はじまりは強張っていた場所も、弱いところを繰り返し刺激されればあっという間に蕩けていく。前は触れずとも勃ち上がり、透明な先走りを垂らしている。
腰を跨いでいるせいで興奮を隠すことも叶わず、ぴんと立った乳嘴は唾液に濡れている。複数箇所から同時に攻められて、僕は情けなく喘ぎ続けることしかできない。
「ああっ、そこ、……押さない、でぇっ」
「自分が押しつけているんだろう? 淫らな子だ」
内腔でしこりのように膨らんだ場所が、たまらなく気持ちいい。いやいやと首を振りながらも、カルディア様の指でもっと擦ってほしくて、腰を揺らしてしまう。
淫らだ、と嬉しそうに言ったカルディア様は、僕の胸の飾りに勢いよく吸いついた。ぷっくりと赤く膨らんだ先端を舌でぐりぐりと押しつぶされ、同時に的確な指先が僕の弱い部分を容赦なく震わせる。
突然もたらされた強い刺激に、全身が甘く痺れた。
「ひゃっ、ああッ。ん――っ!」
ぞくぞくと快感が背筋を駆け上り、ナカがぎゅうぎゅうカルディア様の指を締めつける。ぱたた、と吐き出したものがカルディア様の服を汚してしまったけれど、彼は満足そうに僕の頭を撫でてきた。
「可愛い。私のフェレス」
「あ……カルディア様も、……」
後ろから指が抜かれたことに気づき、余韻にくったりとする身体を動かす。今度こそカルディア様を脱がせて気持ちよくなってもらいたい!と手を伸ばしたものの、気づけばころ、とシーツの上に転がされていた。
うつ伏せにされ、腰を持ち上げられる。猫が伸びをしたようなポーズに、あれ?と疑問を抱いたときだった。
「え。……ああっ!?」
香油と体液で濡れそぼった蕾に、丸みを帯びた先端が当たる。ぐっと押し込まれ、熱く硬いものが容赦なく隘路を突き進んでくる。
カルディア様はゆっくりと、しかし決して動きを止めずに僕の中を満たした。指では届かなかった奥までも身体をゆすって挿し込み、またゆっくりと抜いていく。
あなたにおすすめの小説
【完結】一生に一度だけでいいから、好きなひとに抱かれてみたい。
村松砂音(抹茶砂糖)
BL
第13回BL大賞で奨励賞をいただきました!
ありがとうございました!!
いつも不機嫌そうな美形の騎士×特異体質の不憫な騎士見習い
<あらすじ>
魔力欠乏体質者との性行為は、死ぬほど気持ちがいい。そんな噂が流れている「魔力欠乏体質」であるリュカは、父の命令で第二王子を誘惑するために見習い騎士として騎士団に入る。
見習い騎士には、側仕えとして先輩騎士と宿舎で同室となり、身の回りの世話をするという規則があり、リュカは隊長を務めるアレックスの側仕えとなった。
いつも不機嫌そうな態度とちぐはぐなアレックスのやさしさに触れていくにつれて、アレックスに惹かれていくリュカ。
ある日、リュカの前に第二王子のウィルフリッドが現れ、衝撃の事実を告げてきて……。
親のいいなりで生きてきた不憫な青年が、恋をして、しあわせをもらう物語。
※性描写が多めの作品になっていますのでご注意ください。
└性描写が含まれる話のサブタイトルには※をつけています。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」さまで作成しました。
記憶喪失のフリをしたあざといスパイですが、全部お見通しの皇帝陛下に「嘘の婚約者」として閉じ込められています
たら昆布
BL
処刑寸前のスパイが事故にあった後、記憶喪失のフリをして皇帝の婚約者だと偽る話
婚約破棄させた愛し合う2人にザマァされた俺。とその後
結人
BL
王太子妃になるために頑張ってた公爵家の三男アランが愛する2人の愛でザマァされ…溺愛される話。
※男しかいない世界で男同士でも結婚できます。子供はなんかしたら作ることができます。きっと…。
全5話完結。予約更新します。
転生したらスパダリに囲われていました……え、違う?
米山のら
BL
王子悠里。苗字のせいで“王子さま”と呼ばれ、距離を置かれてきた、ぼっち新社会人。
ストーカーに追われ、車に轢かれ――気づけば豪奢なベッドで目を覚ましていた。
隣にいたのは、氷の騎士団長であり第二王子でもある、美しきスパダリ。
「愛してるよ、私のユリタン」
そう言って差し出されたのは、彼色の婚約指輪。
“最難関ルート”と恐れられる、甘さと狂気の狭間に立つ騎士団長。
成功すれば溺愛一直線、けれど一歩誤れば廃人コース。
怖いほどの執着と、甘すぎる愛の狭間で――悠里の新しい人生は、いったいどこへ向かうのか?
……え、違う?
大学一軍イケメンにいちご狩りに誘われた陰キャの俺、なぜかいちごじゃなくて俺が喰われたんだが(?)
子犬一 はぁて
BL
大学一軍イケメン×大学九軍陰キャ
喰われるなんて聞いてないんだが(?)
俺はただ、
いちご狩りに誘われただけだが。
なのに──
誘ってきた大学一軍イケメンの海皇(21)に
なぜか俺が捕まって食われる展開に?
ちょっと待てい。
意味がわからないんだが!
いちご狩りから始まる
ケンカップルいちゃらぶBL
※大人描写のある話はタイトルに『※』あり