君のために異世界転移したってこと

おもちDX

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 芸能界ではそういう誘いが結構あった。実際男同士で付き合ってる友人もいた。
 彼らと飲みに行くと、色々と教えてくれるのだ。俺も一度は男を抱いたりする可能性もあるかと思って、詳細に質問したことがある。だからやり方は知っている。それをこいつに教えてやればいい。

「俺が教えてやるよ」
「えっっ」

 ちょっと伸びをして想の唇にちゅ……と自分の唇を合わせた。キスって案外あっさりできるもんだな。俺のファーストキスがクインスじゃなくてよかったよほんと……。

 想、光栄に思えよ?
 余裕ぶって片方の口角を上げて笑うと、――急に想が伸し掛かってきて押し倒された。

 見上げた表情は見たことのないものだ。飢えた獣のように険しくて、勝手に心臓が跳ねる。
 想は俺のバスローブの中に手を差し込みながら、質問してきた。

「先輩は、こういうこと……教えられるほど、経験が?」
「……だったらどうなんだよ。うっ、ひゃぁ! くすぐったいって……」

 着替えがなくて、いまはお互いにバスローブ一枚だから防御力はゼロに近い。想の手はためらいなく俺の素肌に触れ、首から鎖骨、胸も腹も、確認するように撫でてゆく。俺はそのこそばゆさに身悶えるばかりだ。

「この、絹みたいな肌触りの肌を、誰かに触れさせたんですか?」
「絹って……おま、ひぁっ。……あ!」
「感じ易すぎでしょ。誰に開発されたんですか? あーあ、先輩の情報はひとつも見逃してないつもりだったのに……大学なんて行ってる場合じゃなかったな」
「え……っえ?」

 なんかこいつ、態度違くないか? でもその変化について深く考える間もなく唇が重ねられた。俺からしたみたいな可愛いものでなく、大きな口に食われてしまいそうなキス。
 自然と息が上がって、薄く開いた唇の隙間から舌が侵入してきた。

 あーディープキスね! 俺だってやられっぱなしじゃ駄目だしな。舌を絡めればいいんだろ?
 なんて、安直に浮かんだ考えは一蹴されてしまった。
 
 想の舌は口のなかを縦横無尽に動いた。舌を絡ませられたかと思えば、扱くように捏ねられて力が抜ける。
 キュッと吸われてジン……と甘い痺れを残しているあいだに、上顎を擽られて「ふぁっ」と鼻から高い声が抜ける。

「ぁ……想、それ……っんぅ」

 それ、だめだ。深いキスと、薄い胸を揉みしだく手。なにをされてもびくびく跳ねる身体に、好きな相手だとこんなにも気持ちいいのかと内心驚く。
 口の中に溜まった唾液を「んく、」と飲み干すと、想がようやく顔を離す。痺れた唇からツゥ、と銀糸が伸びて、想が濡れた自分の唇を舌で舐め取ると切れた。

 荒い呼吸で酸素を必死に取り込みながら、くた……と力の入らない身体を見下される。想は目尻を赤くして色気をたれ流し、「くくっ」と男臭く笑った。

「成悟先輩、嘘ついたら駄目じゃないですか。舌の動き拙くて……かわいすぎ」
「なっっ、お前こそなんだよその慣れた感じは。童貞じゃなかったのかよ!」
「……心は先輩に捧げてますよ。出会ったときから、ずっと」

 おい、それ童貞じゃないってことだろ……!
 思ったよりも動揺した心に、自分でも戸惑いを隠せない。そんな気持ちを見透かしたのか、想は嬉しそうに目を細めた。
 
 誤魔化すようにチュッとおでこにキスを落とし、耳元に唇が寄せられる。息が当たって顔を逸らせた拍子に、バスローブの下で勃ち上がっていたペニスを掴まれた。

「ぁんっ」
「気持ちよかったなら、嬉しいです。ちゃんと最後までできますね」
「はっ? それ、んん~っ。どういう……ひぁっ」
「俺は成悟先輩をたくさんイかせて、トロトロになったところで突っ込みたいんです」

 誰かこいつを止めてくれ。俺はたくさんなんてイッたことねーよ! どんなAV見ても一度に一発だよ!


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