22 / 36
アイウス編
八本目『悪童と呼ばれる者』
しおりを挟む
「スープく~ん!! どこだ~い!? 野菜スープく~ん!!」
セオドシアは私欲ダダ漏れの大声を、人の気配の消えた砦の中に響き渡らせる。
「う~ん、さっきの兵士で全部だったのか……さっきみたいに面倒なのはごめんだが、これじゃあつまんないなぁ~……」
溜息を吐きながら不機嫌そうに砦の中を歩いていると、一つの扉を見つける。
「おやおや? クンクン、この匂いはぁ~? 愛しの野菜スープはここかなぁ~!?」
セオドシアは己の直感に従い、その扉を蹴破って中へと入る。
しかし、そこには囚われのデクスターは居らず、代わりに只々殺風景な部屋だけがあった。
「ウエ~ッ……何だい? このサイコロの中に退屈を押し込んだ様な部屋はぁ~? ……いや、ほんとに何だここ? 兵士の部屋にしちゃ狭すぎるし……」
部屋には、ベッドや衣服を入れる為のタンス等、生活の為に必要最低限のものだけしか無く、この部屋の利用者の人柄がまるで読み取れない──
特徴が無い──特徴が無いのが特徴と言えてしまうこの部屋が、この砦の中に於いては異質極まりなかった。
「考えられる予想としちゃ、あのそばかすの為だけの子供部屋って所かねぇ? しかし何でまたそんな特別待遇を受けられるんだ? 子供の癖に生意気だな、やっぱ残って大人の力を……ん?」
その時、セオドシアはテーブルの上に置かれた写真立てが目に入る。
そこに写っていたのはまだ産まれて間もないといった年齢での赤子と、それを抱いて立つ母親らしき女性とのツーショット写真だった。
「さっきの子供か───成程ねぇ? 見つけた時の楽しみが増えたな」
そんな楽しい予感に期待を寄せ、セオドシアはその部屋を後にするのだった。
◆◆◆
その頃、一人リゲルの相手をする為残ったパジェットは、憤怒のままリゲルに向かって拳を飛ばし続け、当たらぬ現状に苛立ちを更に募らせていた。
「チィッ……ボクの相手はこんな軽業師ばかりだな……!!」
「アハハッ!! イライラしてどうしたぁ~? あっ、そっか、カルシウム不足だろ? だから背も低いんだろう? なぁ?」
挑発してくるリゲルに対し、パジェットは血管が千切れんばかりの怒りに任せて怒鳴りつける。
「うるさい!! カルシウムが身長や苛立ちに関係すると言うのは俗説だ!! ボクはそんなものに振り回されない!! 第一、ボクはそんなの!! 全然気にしてないッ!!」
どう考えたって気にしてないと出ない声量で叫びながら、パジェットは拳を振るう。が、その一撃は空を切り、リゲルは逆にパジェットの背中を小馬鹿にしてやる様に蹴飛ばした。
「ぐっ!?」
「おいおい、全然当たんねぇなぁ、しかもアンタ、段々とバテて来てやしないかい?」
リゲルの言う通り、パジェットの息は上がり始め、嫌な汗をかき、動きには段々と精彩さを欠き初めていた。
(駄目だ、冷静になるんだパジェット……このままでは相手の思うツボだぞ……)
第三級の聖骸布で出来た修道服によって目に見えた怪我こそは無いが、その衝撃自体は確実にパジェットに伝わり、真綿で首を絞める様に、じわりじわりとその体力を奪っていた。
(このままではジリ貧だ……霊力を使うが、茨で短期決戦に持ち込むしか……ない!!)
パジェットは右手のひらから第一級聖遺物である赤黒い茨を出現させ、リゲルに向かって伸ばすと、その首に巻き付き、捕縛する事に成功する。
「これはッ!? 俺達と似た様な能力だったのか……!!」
「やっと捕まえたぞ……子供にやるのは少し気が引けるが、このまま茨で首を絞めあげ、再起不能になって貰う!!」
そう言って、茨を引っ張ろうと力を込めた時だった、リゲルの口角がしてやったりと言う様にニヤリと上がる。
「だから言ったろ? 甘ぇってさ」
瞬間、力を込めようとしたパジェットの右手に向かって蜘蛛糸が絡みつき、パジェットの動きを止める。
「しまっ!? だがこの程度簡単に引き千切って───」
そう思って拳に力を込めようとするが、その意思とは真逆に、波が引くように力が抜け、だらんと腕が垂れ下がり上げる事も叶わなくなる。
「なん──だ、これは──」
「『巣』の中だ、知らねぇか? 蜘蛛は網にかかった獲物を弱らせてから食うんだよ」
リゲルはそう言いながら首に巻き付いた茨に手を掛けると、触れた所からグズグズと音を立てて腐り落ちていく。
(糸を伝ってボクの霊力を奪っているのか……!? 茨を維持出来ない……!!)
蜘蛛糸は右腕以外の可動できる全てに飛び付き、遂には立てなくなるまでその精力を奪い去る。
「二人目確保~。なんだか聞いてたよりも簡単だなぁ~」
「ぐっ!? デクスターも……お前が……?」
「ん? まぁな~。しかし、母さんもアンタ達も、何で必死になってアイツを奪い合ってんのかねぇ?」
そう言って、リゲルはデクスターの父の形見である金貨を取り出し、舌の上に乗せ、侮蔑を込めた笑いを爆発させる。
「俺から言わせりゃ、ただの世間知らずの無知なガキだなありゃあ!! 月住人一匹倒したと聞いたが、かなりお膳立てされてたんだろぉ? みっともねぇったらありゃあしな───「黙れ」」
勝ち誇り、心身共に優位に立っていた筈のリゲルは、その一言によって笑みを奪われ、裸の肌に藪蚊が群がる様なプレッシャーに襲われる。
「それ以上───彼を馬鹿にする事は、このボクが許さん───しかし、感謝もしよう。驚きだが……怒りで頭が冷える事もあるんだな」
「──へへっ、アンタ退魔師って聞いてたんだが……その目、そりゃ退治される側の目だぜ……」
そんな軽口を叩いてみせるが、リゲルの本能による警告音は依然止む事無く鳴り続けていた。弱り果て、死を待つしか無い獲物に喰らいつこうと近付いた所で突然動き出し、脚でも掴まれた様な感覚。そんな恐怖と嫌悪の感覚を、リゲルは早急に振り払いたくて堪らなかった。
「───クソッ!! まだだ、もっと吸い取れお前達!! 口の聞けなくなるまでそいつを弱らせるんだ!!」
「フッ……そうまでしなければボクに近付けもしないか、臆病者め……いいだろう、そんなに喰らいたければ喰らうがいい……ただし……『腹痛』を起こしても知らんがなっ!!」
次の瞬間、小蜘蛛達が次々に踠き苦しみ始めると、身体を突き破りながら茨が生え、糸も蜘蛛の絶命と共に断ち切られていく。
「なっ!? 俺の兄弟達が……!? 貴様ッ……何をしたッ!?」
「ボクの茨は霊力によって作られた『種』に、込められただけのエネルギーの規模で茨を生み、操る能力でな。お前の兄弟の糸をパイプ代わりに種を流し、体内で発芽させた……初めてやったんだが、やれやれ……上手くいって良かった良かったと言う所か……」
そう言いながら、自由の身になったパジェットは立ち上がり、朔の空に向かって思い切り背伸びをする。
「なっ……え? 立てない筈じゃ……」
「フンッ、あんなもの、精神力を消費しない様にする為に倒れたに決まっているだろう? ───『甘ぇよ』」
リゲルの言葉を借りてそう言うと、セオドシアはふう、と息を吐きながら、動作確認の様に指の関節をゴキゴキといった厳つい音を鳴らす。
その音に合わせ、リゲルの瞳は明らかな恐怖の色で染められていく。
最早パジェットにとって彼は、巣を無くし、地を這うだけの虫ケラ程の存在でしかなかった。
「おいおい、そんな目で見るなよ。安心しろ、ボクはセオドシアと違って必要以上に君を痛め付けたりはしない……君みたいなのを、ボクの住んでた所じゃ、悪ガキなんて呼ぶのだが、そう言う時の懲らしめ方はいつだって──」
パジェットは手の甲に筋が浮き出る程強く握り締め、拳骨を作ると、気合を込める様に息を吹きかけ、自身の首の横にまでその拳骨を持ってくる。
「や、やめ───!!」
「───喝ッ!!」
リゲルの頭頂部目掛けて放たれたソレは、着弾地点の毛髪を消し飛ばし、直径三センチに及ぶ内出血を引き起こすと、漫画的表現でしか見ない様なたんこぶを作り出す。そして、リゲルはビリビリと全身が揺れる程の衝撃を受けると、ぐわりと景色が暗転し、その意識を手放した。
「優しく拳骨一発で許してやるもんさ。さぁ、これに懲りたらもう悪さなんて……あれ? おい、何で倒れて……あっ」
───やり過ぎた。そう心の中で一人反省するパジェットなのだった。
セオドシアは私欲ダダ漏れの大声を、人の気配の消えた砦の中に響き渡らせる。
「う~ん、さっきの兵士で全部だったのか……さっきみたいに面倒なのはごめんだが、これじゃあつまんないなぁ~……」
溜息を吐きながら不機嫌そうに砦の中を歩いていると、一つの扉を見つける。
「おやおや? クンクン、この匂いはぁ~? 愛しの野菜スープはここかなぁ~!?」
セオドシアは己の直感に従い、その扉を蹴破って中へと入る。
しかし、そこには囚われのデクスターは居らず、代わりに只々殺風景な部屋だけがあった。
「ウエ~ッ……何だい? このサイコロの中に退屈を押し込んだ様な部屋はぁ~? ……いや、ほんとに何だここ? 兵士の部屋にしちゃ狭すぎるし……」
部屋には、ベッドや衣服を入れる為のタンス等、生活の為に必要最低限のものだけしか無く、この部屋の利用者の人柄がまるで読み取れない──
特徴が無い──特徴が無いのが特徴と言えてしまうこの部屋が、この砦の中に於いては異質極まりなかった。
「考えられる予想としちゃ、あのそばかすの為だけの子供部屋って所かねぇ? しかし何でまたそんな特別待遇を受けられるんだ? 子供の癖に生意気だな、やっぱ残って大人の力を……ん?」
その時、セオドシアはテーブルの上に置かれた写真立てが目に入る。
そこに写っていたのはまだ産まれて間もないといった年齢での赤子と、それを抱いて立つ母親らしき女性とのツーショット写真だった。
「さっきの子供か───成程ねぇ? 見つけた時の楽しみが増えたな」
そんな楽しい予感に期待を寄せ、セオドシアはその部屋を後にするのだった。
◆◆◆
その頃、一人リゲルの相手をする為残ったパジェットは、憤怒のままリゲルに向かって拳を飛ばし続け、当たらぬ現状に苛立ちを更に募らせていた。
「チィッ……ボクの相手はこんな軽業師ばかりだな……!!」
「アハハッ!! イライラしてどうしたぁ~? あっ、そっか、カルシウム不足だろ? だから背も低いんだろう? なぁ?」
挑発してくるリゲルに対し、パジェットは血管が千切れんばかりの怒りに任せて怒鳴りつける。
「うるさい!! カルシウムが身長や苛立ちに関係すると言うのは俗説だ!! ボクはそんなものに振り回されない!! 第一、ボクはそんなの!! 全然気にしてないッ!!」
どう考えたって気にしてないと出ない声量で叫びながら、パジェットは拳を振るう。が、その一撃は空を切り、リゲルは逆にパジェットの背中を小馬鹿にしてやる様に蹴飛ばした。
「ぐっ!?」
「おいおい、全然当たんねぇなぁ、しかもアンタ、段々とバテて来てやしないかい?」
リゲルの言う通り、パジェットの息は上がり始め、嫌な汗をかき、動きには段々と精彩さを欠き初めていた。
(駄目だ、冷静になるんだパジェット……このままでは相手の思うツボだぞ……)
第三級の聖骸布で出来た修道服によって目に見えた怪我こそは無いが、その衝撃自体は確実にパジェットに伝わり、真綿で首を絞める様に、じわりじわりとその体力を奪っていた。
(このままではジリ貧だ……霊力を使うが、茨で短期決戦に持ち込むしか……ない!!)
パジェットは右手のひらから第一級聖遺物である赤黒い茨を出現させ、リゲルに向かって伸ばすと、その首に巻き付き、捕縛する事に成功する。
「これはッ!? 俺達と似た様な能力だったのか……!!」
「やっと捕まえたぞ……子供にやるのは少し気が引けるが、このまま茨で首を絞めあげ、再起不能になって貰う!!」
そう言って、茨を引っ張ろうと力を込めた時だった、リゲルの口角がしてやったりと言う様にニヤリと上がる。
「だから言ったろ? 甘ぇってさ」
瞬間、力を込めようとしたパジェットの右手に向かって蜘蛛糸が絡みつき、パジェットの動きを止める。
「しまっ!? だがこの程度簡単に引き千切って───」
そう思って拳に力を込めようとするが、その意思とは真逆に、波が引くように力が抜け、だらんと腕が垂れ下がり上げる事も叶わなくなる。
「なん──だ、これは──」
「『巣』の中だ、知らねぇか? 蜘蛛は網にかかった獲物を弱らせてから食うんだよ」
リゲルはそう言いながら首に巻き付いた茨に手を掛けると、触れた所からグズグズと音を立てて腐り落ちていく。
(糸を伝ってボクの霊力を奪っているのか……!? 茨を維持出来ない……!!)
蜘蛛糸は右腕以外の可動できる全てに飛び付き、遂には立てなくなるまでその精力を奪い去る。
「二人目確保~。なんだか聞いてたよりも簡単だなぁ~」
「ぐっ!? デクスターも……お前が……?」
「ん? まぁな~。しかし、母さんもアンタ達も、何で必死になってアイツを奪い合ってんのかねぇ?」
そう言って、リゲルはデクスターの父の形見である金貨を取り出し、舌の上に乗せ、侮蔑を込めた笑いを爆発させる。
「俺から言わせりゃ、ただの世間知らずの無知なガキだなありゃあ!! 月住人一匹倒したと聞いたが、かなりお膳立てされてたんだろぉ? みっともねぇったらありゃあしな───「黙れ」」
勝ち誇り、心身共に優位に立っていた筈のリゲルは、その一言によって笑みを奪われ、裸の肌に藪蚊が群がる様なプレッシャーに襲われる。
「それ以上───彼を馬鹿にする事は、このボクが許さん───しかし、感謝もしよう。驚きだが……怒りで頭が冷える事もあるんだな」
「──へへっ、アンタ退魔師って聞いてたんだが……その目、そりゃ退治される側の目だぜ……」
そんな軽口を叩いてみせるが、リゲルの本能による警告音は依然止む事無く鳴り続けていた。弱り果て、死を待つしか無い獲物に喰らいつこうと近付いた所で突然動き出し、脚でも掴まれた様な感覚。そんな恐怖と嫌悪の感覚を、リゲルは早急に振り払いたくて堪らなかった。
「───クソッ!! まだだ、もっと吸い取れお前達!! 口の聞けなくなるまでそいつを弱らせるんだ!!」
「フッ……そうまでしなければボクに近付けもしないか、臆病者め……いいだろう、そんなに喰らいたければ喰らうがいい……ただし……『腹痛』を起こしても知らんがなっ!!」
次の瞬間、小蜘蛛達が次々に踠き苦しみ始めると、身体を突き破りながら茨が生え、糸も蜘蛛の絶命と共に断ち切られていく。
「なっ!? 俺の兄弟達が……!? 貴様ッ……何をしたッ!?」
「ボクの茨は霊力によって作られた『種』に、込められただけのエネルギーの規模で茨を生み、操る能力でな。お前の兄弟の糸をパイプ代わりに種を流し、体内で発芽させた……初めてやったんだが、やれやれ……上手くいって良かった良かったと言う所か……」
そう言いながら、自由の身になったパジェットは立ち上がり、朔の空に向かって思い切り背伸びをする。
「なっ……え? 立てない筈じゃ……」
「フンッ、あんなもの、精神力を消費しない様にする為に倒れたに決まっているだろう? ───『甘ぇよ』」
リゲルの言葉を借りてそう言うと、セオドシアはふう、と息を吐きながら、動作確認の様に指の関節をゴキゴキといった厳つい音を鳴らす。
その音に合わせ、リゲルの瞳は明らかな恐怖の色で染められていく。
最早パジェットにとって彼は、巣を無くし、地を這うだけの虫ケラ程の存在でしかなかった。
「おいおい、そんな目で見るなよ。安心しろ、ボクはセオドシアと違って必要以上に君を痛め付けたりはしない……君みたいなのを、ボクの住んでた所じゃ、悪ガキなんて呼ぶのだが、そう言う時の懲らしめ方はいつだって──」
パジェットは手の甲に筋が浮き出る程強く握り締め、拳骨を作ると、気合を込める様に息を吹きかけ、自身の首の横にまでその拳骨を持ってくる。
「や、やめ───!!」
「───喝ッ!!」
リゲルの頭頂部目掛けて放たれたソレは、着弾地点の毛髪を消し飛ばし、直径三センチに及ぶ内出血を引き起こすと、漫画的表現でしか見ない様なたんこぶを作り出す。そして、リゲルはビリビリと全身が揺れる程の衝撃を受けると、ぐわりと景色が暗転し、その意識を手放した。
「優しく拳骨一発で許してやるもんさ。さぁ、これに懲りたらもう悪さなんて……あれ? おい、何で倒れて……あっ」
───やり過ぎた。そう心の中で一人反省するパジェットなのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
台風のよる、君ひそやかに、魔女高らかに
にしのくみすた
ファンタジー
【空を飛ぶ魔女たちの、もちもち百合ファンタジー・コメディ!】
台風の夜、魔女はホウキで空を翔け――嵐と戦う!
この街で台風と戦うのは、ホウキで飛ぶ魔女の仕事だ。
空を飛ぶ魔女に憧れながらも、魔法が使えない体質のため夢を諦めたモチコ。
台風の夜、嵐に襲われて絶体絶命のピンチに陥ったモチコを救ったのは、
誰よりも速く夜空を飛ぶ“疾風迅雷の魔女”ミライアだった。
ひょんな事からミライアの相方として飛ぶことになったモチコは、
先輩のミライアとともに何度も台風へ挑み、だんだんと成長していく。
ふたりの距離が少しずつ近づいていくなか、
ミライアがあやしい『実験』をしようと言い出して……?
史上最速で空を飛ぶことにこだわる変な先輩と、全く飛べない地味メガネの後輩。
ふたりは夜空に浮かんだホウキの上で、今夜も秘密の『実験』を続けていく――。
空を飛ぶ魔女たちの、もちもち百合ファンタジー・コメディ!
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる