医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語

スピカナ

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89話 湯船にて

昨日、退院希望を出したら翌日の午後には退院できた。同居人が医者だから簡単に退院できたな。ふふ。莉子、これから何をするのか、わかっているのか?
「はい」 ぷっ 二人で吹き出した。出来るほど体力が戻ったの? そこは重要だけど。
莉子「運動だと思って頑張る。ごはんもいっぱい食べるよ」 ふふふ。俺はニヤニヤが止まらない。
それにしても、医者なのにニンニクのサプリ効果を期待しているなんてね。
あまり大きな声では言いたくないな。(笑)
まあ念のために、病棟の医師にニンニクの入った漢方を処方してもらったから良しとしよう。莉子、せっせと飲むんだぞ。
病院を出たら、帰りにスーパーに寄って、ちょっと食材を調達してから帰宅した。

じゃあ、先にちょっと何か夕飯に食べるものを用意しておくから、莉子はちょっとベッドで休憩していてね。
後で一緒に風呂に入ろう。昼間っから風呂なんて、なんだか楽しみだなあ~。ふふふ。
「もう春ちゃんったら......恥ずかしいよ......」俺だって恥ずかしいんだぞ。「ウソばっかり!」あははは。

さて、ざっと簡単なものを作ったから、あとは直前に温めればいいな。
さあ、莉子、風呂に入るぞ。おいで。部屋を見に行くと莉子は寝ていた。ウソだろう?? 
おい、莉子、起こして欲しいのか?? くすぐるぞ。「いやだ~起きてるから!もう~」
早く来いよ。俺は莉子を抱き上げて風呂に行った。もうそこで我慢できなくて抱きしめた。ああ~駄目だ。

俺は服を脱ぎ捨て、莉子も脱がせる。これからはもう服を着なくていいよ。
「ええ?どういうこと?」と莉子が聞くから、着ている暇がないだろう?ずっとベッドの中にいるんだから。

「うそーっ!」ふふふ。甘いなあ~。俺が病院に行っている時だけ服を着ていればいいよ。
「もう~なによ~」とその辺の物を投げつけられた。(笑) 楽しいなあ。

お湯の中でゆっくりしたいんだけど、どうしよう。莉子はまだまだ体力がないからね。早めに上がろう。
さっと身体を洗って、二人で湯船に入った。
こうやって湯船の中でゆっくりするのは久しぶりだね。俺の一番幸せな時間だ。

莉子、ずっと元気がなかったのは、赤ちゃんのことを悩んでいたの?
うつむいてコクンと頷く。どうしてもっと早く言ってくれなかったの? 寂しかったよ。
「身体がいうことを利かなかったし、学校も満足に行けないし、寝込んでばかりだから春ちゃんに本当に申し訳なくて、悲しかった」
ふふ、なんだ、そんなことか。俺たちは何年一緒にいると思っているんだ?莉子が8歳の時から一緒なんだよ。
この世で一番大切なのは莉子だ。 莉子さえいてくれれば俺は幸せなんだ。

これから赤ちゃん作りに励んだって、それは授かりものだから妊娠するとは限らないんだよ。
それに妊娠したとしても、ずっとおなかで育つかどうかだってまだわからないんだ。
それは莉子だけじゃないよ。妊婦さんはみんなが同じなんだ。100%の保証なんてないんだよ。

もし莉子か、赤ちゃんかって選択に迫られることがあったら、俺は迷わず莉子を取るよ。そのことを忘れないで欲しいんだ。赤ちゃんがいなくても、俺は莉子がいれば一番幸せだから、それは忘れないで。わかった? 「うん」と頷いた。そして莉子が振りかえって俺に抱きついてきた。俺もそっと抱きしめてやさしいキスをいっぱいした。

もう上がるよ。莉子の身体を拭いてやった。なんて小さくて華奢なんだ。俺の胸にすっぽりとおさまってしまう。どうして莉子ってこんなにかわいいんだろう。 裸のままバスローブを着せて水を飲ませた。さあベッドに行くよ。
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