サキュバスさんは帰りたい

唐草太知

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8話(エッチシーン)

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「へぇ、そうだったんですね」
「爽やかな感じがして、夏って感じがするんだ。
だから俺は気に入ってる」
「ボクもそう思います」
フレアは笑みを浮かべる。
「そこに座ろう」
俺は開いてるベンチを指さす。
「分かりました」
俺たちはそこに座る。
「そのパンをくれよ」
先ほど買ったパンを指さす。
「はい」
フレアはパンを持ち上げる。
「袋を開けてくれ」
カラスの鳴き声が聞こえてくる。
「やべっ」
俺はバッと飛び起きる。
1時間くらい寝てる予定だったが・・・もうすでに夕方だ。
放課後と言ってもいいレベルだ。
「お目覚めになりましたか、シロウ様」
横になってる俺の顔を覗き込むようにして、フレアと目が合う。
「2時間も、こうしてたのか?」
「はい、邪魔しては悪いと思いまして。
それよりも、怒ってないですか?」
「どうして?」
「授業を・・・出られる予定だったのかなと」
「あぁ・・・」
俺は何で怒ってると勘違いされたのか理解する。
「どうでしょうか?」
「そんなに真面目なら、寝ないで授業に行くよ。
起こさなくても、別に怒るとかは無いから」
「お優しいですね、シロウ様」
「別に・・・」
俺は真正面から、そんなことを言われて妙に恥ずかしかった。
なので、顔を逸らしてしまう。
「ふふっ」
フレアは笑う。
「それよりも、ずっと大人しくしてたのか。
よく、俺のことを置いて行かなかったな」
フウカだったら置いてくだろうなと思う。
「起こすのも、申し訳ないので」
フレアは苦笑する。
「偉いな」
「大したことではありませんよ」
彼女は笑っていた。
「どうせ、このまま教室に戻っても意味ないな」
「それでは、お帰りに?」
「もう少し居る」
「そうですか、それでは、もう少しここで・・・」
「いや、そうじゃない。別の場所に移動する」
「何処でしょうか」
「最初に着替えた場所を覚えてるだろ」
「空き教室ですか?」
「あぁ」
俺はにやぁと悪い笑みを浮かべる。
「なんだか、とても嫌な予感がします」
「平気だって、行くぞ」
「はい・・・」
フレアは諦めた表情をしていた。

空き教室に移動すると、人の気配はまるで無かった。
「腹もいっぱいで、寝て体力も回復したことだし、やることは決まってるな?」
「大体、見当はつきますが・・・答えを聞いても?」
「セックスしよう」
「やっぱり!」
フレアはため息をつく。
「しょうがない、思春期の男性に飯と性は我慢できない」
「でも、前に言ったじゃないですか。外でこういうことはしないって。
約束しましたよね?」
「あぁ、覚えてる」
「でしたら、どうして・・・」
「教室は室内だろう」
「それは、そうですが」
「いいからしようよ」
「はぁ、分かりました・・・」
フレアはしょうがないって感じで納得してくれた。
「ちょっと頼みがあるんだけど」
「なんでしょう?」
「フェラいい?」
「え」
「俺のちんこをフレアが舐める」
「マジですか?」
「マジ」
「うーん」
フレアは悩んでるようだった。
「一回さ、経験してみたくて」
「分かりました、シロウ様が喜ばれるのであれば」
フレアは覚悟を決めたようだった。
「じゃ、準備するね」
俺は椅子を持ってきて、そこに座る。
(カメラ=主人公視点
見下ろすようなイメージ、その先には地面に膝をつけたフレアの姿が)
「制服姿でエッチするのって・・・興奮するな。
青春って感じがするぜ」
「そう・・・でしょうか」
「とにかく、そういうものなの」
俺は力説する。
「そうですか」
フレアは苦笑する。
「それじゃ、ジッパー降ろすな」
「はい」
じーっと、俺は音を立て、ちんこをズボンから取り出す。
それを、フレアの顔近くまで持ってくる。
「これが、シロウ様の・・・」
フレアはちんこを凝視する。
「どうだ?」
「そうですね、少し怖い気がします」
「どうして?」
「男性の象徴のようなものですから、何か、暴力的なものを感じるからかもしれません」
「フレアのおまんこに入ってたものだぜ?
怖くないってば」
「そんな恥ずかしいことをはっきりと言わないでください」
「においはどうだ?」
「汗臭いです・・・でも不思議と嫌な感じはしません」
「ちょっと制服のボタン外してくれ」
「どうしてです?」
「下着を見てる方が興奮するから」
「シロウ様、エッチです」
「もう、知ってるだろう?」
「そうかもしれません」
フレアは苦笑しつつも、ボタンを何個か開けて下着を見せてくれる。
「花柄か、可愛いな」
「ありがとうございます」
「それじゃ舐めてみてくれ」
「はい・・・れろっ」
フレアのスプリットタンが俺のちんこを舐める。
「うっ」
尿道にダイレクトに刺激が来る。
自慰では味わえない感触だ。
「痛くないですか?」
フレアは口を離す。
「逆だよ、気持ちいい」
「それは良かったです、それでは続けますね・・・んっ・・・れろっ」
フレアは舐めるのを再開する。
「あっ」
スプリットタンだからか、2人に舐められてるような気分だ。
相手が1人なのに、不思議な気分。
「んっ・・・れろっ・・・れおっ・・・ちゅっ」
フレアは俺の尿道にキスをする。
そして、口を離す。
「フレアに愛されてるような感じがするよ」
「ありがとうございます、続けますね・・・れろっ」
「あぁっ・・・」
この刺激が永遠に続けばいいと思う。
そうしたら、俺は何も考えず、思考が自由になれる気がした。
それはとても幸せな気分だ。
「シロウ様・・・気持ちよさそう・・・れろっ・・・ちゅっ・・・」
「気持ちいいよ」
俺はフレアの頭を撫でる。
「ふぁい・・・れろっ・・・んっ・・・ちゅっ・・・」
フレアは俺のものを一生懸命舐めてくれていた。
「フレア、とてもいいよ」
「シロウ様のここの香りを嗅いでると酔ってきてしまいます」
フレアの顔はとろんとしていた。
「フレア、とてもエッチな顔をしている」
「いやだ、シロウ様・・・」
フレアは恥ずかしそうだった。
俺はそろそろ、次の段階へと行きたい気分になってくる。
全てをぶちまけたい、そんな衝動を満たすために。
「フレア・・・咥えてくれ」
「はい・・・失礼しますね・・・はむっ・・・んっ」
フレアは口の奥へと俺のモノを入れてくれる。
「あったかいよ、フレアの口まんこ」
「れろっ・・・んっ・・・じゅるっ」
フレアは俺のちんこを味わってくれていた。
「美味しい?」
「ふぁぃ・・・」
フレアは答えてくれる。
「そのまま、続けて」
「じゅるっ・・・じゅるるるっ」
「うわっ」
フレアは俺の尿道から、精液を吸い上げてこようとしてくる。
「どうですか?」
フレアは口を離して、俺に語り掛けてくる。
「凄いよ、精液が抜き取られそうだった」
「それなら良かったです」
フレアは笑みを浮かべる。
「フレア・・・俺、もう・・・」
「分かりました・・・はむっ」
フレアは俺のモノを咥え直す。
そして、ギアを上げてくる。
「れろっ・・・れろんっ・・・んっ・・・んっ」
「フレア、やばい」
「んっ・・・んぁ・・・いいですよ・・・シロウ様の好きなタイミングで」
フレアは口を離す。
「フレア・・・そろそろいいか?」
「はむっ・・・」
フレアは咥え直す。
「フレア!」
俺はもうそこまで精液が来てるのを感じていた。
「れろっ・・・」
フレアが舐め始めた・・・その瞬間、俺は我慢の限界を迎える。
「ああっ」
俺は思いっきり、精液を彼女の口の中へとぶちまけてしまう
「んんんんんんんんっ!?」
フレアはいきなり濁流を口の中に感じて戸惑っていた。
「悪い・・・気持ち良すぎて」
俺は満ち足りた気分だった。
「シロウ様、出し過ぎです・・・ボクが窒息してもいいんですか?」
「ごめん、それは困る」
「でも、シロウ様が喜んでくれて良かった」
フレアは口から精液を垂らしながら笑みを浮かべる。
「ここ、汚れてるよ」
俺は口元をティッシュで拭いてあげる。
「んっ・・・すみません、気を遣わせてしまって」
「いいって」
俺は使用済みのティッシュをポケットに仕舞う。
そして、ズボンにモノを入れる。
「もう、お終いですか?」
「いや、まだだ」
俺は教室にある机を並べて台を作る。
「何をしてるんですか?」
「フレア、ここに寝てくれ」
「分かりました」
フレアはただ俺の言うことに従い、並べた机に寝転ぶ。
(カメラ=教室の後ろに置いてあるイメージ。
映像に2人が同時に映り込む感じだ。
背景には窓ガラス、黒板などがある)
「足を広げるぞ」
「シロウ様、そんな」
「これは邪魔だな」
俺は以前、買ってあげた下着を降ろす。
「どうするつもりですか?」
「舐めてもらったからさ、俺もかなって」
「え」
フレアは驚いていた。
「じゃ、失礼します・・・れろっ」
俺はフレアのマンコを舐めたからだ。
「あんっ・・・そこは汚いですよ」
「フレアのだから汚くないよ・・・んっ」
「はあっ・・・シロウ様っ」
「フレアのここ、凄く美味しい・・・」
飲んでる筈なのに、乾いた喉のようにいくらでも身体に取り込めるような気がした。
「ああっ・・・」
「今度はフレアが気持ちよさそうだ・・ちゅっ・・・れおっ」
俺はフレアのあそこにキスをしたり、舐めたりする。
「シロウ様の・・・舌使い・・・あんっ・・・とても・・・はぁっ・・・。
きもち・・・んあっ・・・いいですっ」
「言わなくても分かるよ、どんどん愛液が補充されて来るから・・・れろっ」
そのたびに俺は飲み込んでいく。
お腹がたぷたぷになりそうだ。
「そんなに・・・ああっ・・・出てませんからっ」
「本当かなぁ・・・れろっ」
俺は舐めてみる。
「なあっ」
フレアは自分の顔に手をあてて、隠し始める。
「恥ずかしくなってきた?」
「当たり前・・・じゃない・・・あっ・・・ですかっ・・・はあっ・・・。
自分の・・・んああっ・・・痴態を・・・ひゃん・・・晒してるんです・・・なあっ・・・。
から・・・」
「でも、それがフレアの可愛い部分だ・・・もっと見たいね」
俺はフレアのあそこを舐め続ける。
それは、出来る限り続ける。
終着点は、フレアの愛液がドリンクバーのように出ないと宣言されるまで。
「ああっ・・んんっ・・・はあっ・・・うっ」
舐める時に出る水音に交じって、フレアの限界を感じる声が聞こえてくる。
「味が変わってきた気がする・・・」
俺はそろそろかもなと思い始める。
「シロウ様っ・・・ボク・・・んあっ・・・そろそろっ」
「分かってるよ、今度は君なんだ・・・ちゅっ」
俺はフレアのマンコを舐めるスピードを上げる。
刺激を増やしていく。
「んっ・・・ああっ」
「れろっ・・・れろれろっ」
さくらんぼを口の中で転がすよりも早く俺は舌を動かす。
「来るっ!」
フレアが言うと、彼女の身体がけいれんし始める。
そして、羽が大きく広がった。
「フレア?」
俺は異変を感じて、舐めるのを終わらせる。
彼女の様子を確認すると、ぐったりしていた。
「はあっ・・・はあっ・・・」
フレアは疲れきっていて、息が荒かった。
「フレアはイク時に羽が広がるんだな・・・知らなかったよ」
「ボクも・・・はあっ・・・初めて知りました」
もう、このまま終わっていいほど互いに充足感でいっぱいだった。
けれど、これで終わらせるわけにはいかなかった。
「滞在するだけでも、帰れるとは思うけど合わせ技の方がいいと思うんだ」
俺はフレアに言う。
「どういう・・・意味ですか・・・?」
フレアは不思議そうな顔だった。
「中出しもしておこうと思って」
「え」
「フレアの愛液飲んで栄養補給したせいかな、ほら」
俺は自分のズボンが張ってるのを見せた。
「シロウ様・・・元気です」
「これを収めないと帰れないんだ、いいよね」
「お待ちしております」
「それじゃ、入るよ」
「はい」
俺はゆっくりと、ずぷずぷといやらしい水音を立てながら入れていく。
「俺が舐め過ぎた所為で、愛液が無くなってしまうのではないかと不安だった。
でも、そんなのは杞憂だったね・・・ほら、こんなにも簡単に入ったんだから」
「シロウ様とボクが繋がってる」
「ここが一番、フレアを感じる」
「ボクもです」
フレアは笑みを見せてくる。
「動くね」
「どうぞ」
俺はゆっくりと動かす。
それは、フレアの愛液がマンコから零れないように繊細に。
「ふっ・・・ふっ・・・」
机を持って、とん・・・とん・・・と動かす。
「んっ・・・優しい・・・あっ・・・腰使い」
「痛くない?」
「あっ・・・平気・・・んあっ・・・ですっ」
「このままいくね」
「はい・・・あっ」
とん・・・とん・・・。
「はあっ・・・はあぅ・・・」
フレアも徐々に慣れ始めてくる。
気持ちよくなってきたようだ。
「ふっ・・・ふっ・・・」
「あっ・・・んんっ・・・気持ち・・・いいっ」
「ふっ・・・ふっ・・・」
「あんっ・・・はあっ・・・ううっ・・・」
フレアの顔が赤くなってくる。
感じ始めて来たのだろう。
「そろそろギアを上げるよ、いいね」
「はい・・・シロウ様のお好きなように」
「ふっ、ふっ、ふっ」
マラソンの後半戦、ゴールを意識し始めた段階で今まで自分のペースで走っていた。
けれど、もうそろそろ力を使い切る頃だろう。
今までよりも、速度を上げる。
「あっ、あっ、あっ、あっ」
ぱんぱんぱんと、膣内の奥を力強くノックする。
俺は逃さないとばかりに、フレアの腰を掴んで、そうする。
「フレアッ」
「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、シロウ様ッ」
「もう、出すぞ」
「はいっ・・・あんっ、きて・・あっ・・下さいっ・・・ああっ」
もう射精しそう。
このまま、フレアに全て、ぶちまけてしまいたい。
そんなことしか頭になかった。
完全に性欲に頭が支配されていた。
けれど、そんな俺の頭に冷や水を浴びせる瞬間が訪れる。
(こつ・・・こつ・・・)
靴の音が聞こえてくる。
間違えない、人の音だ。
誰か、近づいて来る?
俺はハッとする。
「静かに」
俺はフレアの口元に人差し指を当てる。
「・・・」
フレアも聞こえたようで、すぐに黙る。
「うっ・・・」
静かにしなければならないのは分かってる。
もしも、フレアと行為に及んでることがバレたら停学レベルだろう。
何度も遅刻してるのに、停学になってしまえば留年してしまうかもしれない。
けれど、そのことを知らないのか、生物としての本能だろうか。
膣内は精液を出せとばかりに、脈動し、俺のちんこを刺激する。
「シロウ様?」
フレアは俺の異変に気付き、気になって聞いてくる。
「まんこの動きを抑えられないか、このまま射精しそうだ」
俺はひそひそと話す。
「無理ですよ、ボクのものですけど動きを操れるわけじゃないし・・・」
「気合で何とかしろ、人にバレたら困るんだ」
「えぇ?」
フレアは困っていた。
(こつ・・・こつ・・・)
足音が近くなっている。
音量が大きくなってる。
「とにかく大人しくしててくれ」
「・・・」
フレアはこくこくと頷く。
(こつ・・・こつ・・・・・)
音は次第に小さくなってくる。
遠くへ行ってくれたのだろう。
「助かった・・・」
俺はホッとする。
その瞬間、油断したのだろう。
つい、射精してしまう。
「ああっ・・・シロウ様の出てます・・・」
フレアは勿体なさそうな顔をする。
「やばっ」
どくどくと精液がフレアの膣内へ注ぎ込まれて行く。
「思ってたタイミングと違いましたね」
フレアは苦笑した。
「ちょっと消化不良だな」
俺も苦笑した。

行為も終わり、服装を整える。
こうなれば、別に見つかっても大きく叱られることは無いだろう。
「ちょっと、最後は残念でしたが、全体で見れば今日は楽しかったです」
2人して夕日の入る空き教室で机を並べて語りあう。
「そうか、それなら連れて来た甲斐があったな」
俺は笑顔を向ける。
「こうして制服でシロウ様と話してると・・・ボクも同級生みたいです」
「かもな」
「もしも・・・ボクが人間だったなら・・・」
フレアは寂しそうな顔をする。
「何か気になるのか?」
俺はその顔が気になって尋ねる。
「シロウ様やフウカ様と一緒に、授業を受けたり、ご飯を食べたり・・・恋をするのでしょうか?
それはきっと、とても楽しい日々なんじゃないかなって思ったんです」
「そうか」
フレアが恋をする相手は誰なのだろうか。
それは俺?
それとも別の誰かだろうか。
答えは、彼女しか知らない。
「なんて、人じゃないのに可笑しい話ですよね。
忘れてください、ただのよもやま話です」
「そうだな、それじゃ帰るか」
「分かりました」
「でもさ、フレアは人間じゃないけど」
「けど?」
「今日、一緒に授業を受けたし、飯も食ったし・・・恋の練習もした。
俺だけはフレアが、この学校の生徒に見えたよ」
「はい」
彼女は夕日のように笑っていた
それは、とても美しい瞬間だった。
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