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Scene02 七鮎川円花と俺の部屋
第6話
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「ダメです、草薙先輩。
下働きの方に気付かれてしまいますわ」
「大丈夫。
ノックせずに入ってきたりしないさ」
俺の家は家政婦を雇ってる。
家事代行サービス。
午後やってきて家の掃除をする。
俺の分の夕食、次の日の朝食を作って帰っていく。
帰るまでまだ一時間くらいはかかるだろう。
別に俺が女の子を部屋に連れて来たからと言って干渉する事は無い。
雇われているだけなのだ。
俺だって名前すら覚えてない。
七鮎川円花をベッドに引きずり込む。
制服は着せたまま、下着だけ脱がせる。
「先輩、部屋を暗くしてください。
恥ずかしいですわ」
「ダメだよ。
円花のキレイな姿を見たいんだ」
イチャイチャしていたらドンと音がする。
壁ドン。
ここが集合住宅なら隣の男が苛立って壁を殴ったのだろう、そう思う場面だがうちは一軒家だ。
一階から鈍い音が聞こえてくるのだ。
ドン、ドンドン。
「わたしの声が聞こえたので、下働きの方がワザとやってるのではないでしょうか」
円花が言う。
うーん。
そんな余計な事をしそうな家政婦じゃない。
ビジネスライクにちゃっちゃと仕事を終えて帰るタイプだと思ってた。
ドンドン。
音はまだ聞こえる。
普通の音声じゃない。
俺の部屋は二階だ。
一応部屋は防音がされてる。
建物で振動が発生してる。
振動が鈍い音となって伝わってくるのだ。
「掃除してるんだよ。
家具を上げ下げしてれば音も出るさ」
俺はそう言って円花の制服の下に手を伸ばしたが、彼女は納得しない。
こんな音がする中では無理ですと言う。
仕方ない。
一階に様子を見に行くか。
「ギャアーーーー」
そんな叫び声が響く。
家政婦のオバサンだろう。
俺は慌て気味に階段を降りる。
円花も付いてくる。
一階に降りた俺の視界に入ってくる。
男。宅急便の配達人らしき制服を着た男がいる。
オバサンが配達人らしき男に襲われているのだ。
2階から階段で降りるとすぐ振り返った所が玄関。
玄関の扉が外されている。
扉が壊され内側に倒れ込んでいるのだ。
扉から入ってきたのであろう配達人の男は涎を垂らしながらオバサンを押し倒している。
ドンドン言っていた振動音は扉が壊される音だったのか。
「ぎゃー、やだこのヤロウ。
助けてー」
押し込み強盗、レイプ?
こんなオバサンにか。
家政婦は50手前くらいだろうか。
胸はあるものの腹も出てる。
よほど物好きな年増趣味でない限り襲いたくはならない。
「大変です! 助けなければ」
円花が言う。
そうか、普通助ける場面か。
すっかり忘れてた。
下働きの方に気付かれてしまいますわ」
「大丈夫。
ノックせずに入ってきたりしないさ」
俺の家は家政婦を雇ってる。
家事代行サービス。
午後やってきて家の掃除をする。
俺の分の夕食、次の日の朝食を作って帰っていく。
帰るまでまだ一時間くらいはかかるだろう。
別に俺が女の子を部屋に連れて来たからと言って干渉する事は無い。
雇われているだけなのだ。
俺だって名前すら覚えてない。
七鮎川円花をベッドに引きずり込む。
制服は着せたまま、下着だけ脱がせる。
「先輩、部屋を暗くしてください。
恥ずかしいですわ」
「ダメだよ。
円花のキレイな姿を見たいんだ」
イチャイチャしていたらドンと音がする。
壁ドン。
ここが集合住宅なら隣の男が苛立って壁を殴ったのだろう、そう思う場面だがうちは一軒家だ。
一階から鈍い音が聞こえてくるのだ。
ドン、ドンドン。
「わたしの声が聞こえたので、下働きの方がワザとやってるのではないでしょうか」
円花が言う。
うーん。
そんな余計な事をしそうな家政婦じゃない。
ビジネスライクにちゃっちゃと仕事を終えて帰るタイプだと思ってた。
ドンドン。
音はまだ聞こえる。
普通の音声じゃない。
俺の部屋は二階だ。
一応部屋は防音がされてる。
建物で振動が発生してる。
振動が鈍い音となって伝わってくるのだ。
「掃除してるんだよ。
家具を上げ下げしてれば音も出るさ」
俺はそう言って円花の制服の下に手を伸ばしたが、彼女は納得しない。
こんな音がする中では無理ですと言う。
仕方ない。
一階に様子を見に行くか。
「ギャアーーーー」
そんな叫び声が響く。
家政婦のオバサンだろう。
俺は慌て気味に階段を降りる。
円花も付いてくる。
一階に降りた俺の視界に入ってくる。
男。宅急便の配達人らしき制服を着た男がいる。
オバサンが配達人らしき男に襲われているのだ。
2階から階段で降りるとすぐ振り返った所が玄関。
玄関の扉が外されている。
扉が壊され内側に倒れ込んでいるのだ。
扉から入ってきたのであろう配達人の男は涎を垂らしながらオバサンを押し倒している。
ドンドン言っていた振動音は扉が壊される音だったのか。
「ぎゃー、やだこのヤロウ。
助けてー」
押し込み強盗、レイプ?
こんなオバサンにか。
家政婦は50手前くらいだろうか。
胸はあるものの腹も出てる。
よほど物好きな年増趣味でない限り襲いたくはならない。
「大変です! 助けなければ」
円花が言う。
そうか、普通助ける場面か。
すっかり忘れてた。
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