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Scene06 猫屋敷三毛寝子と俺のトイレ
第38話
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「円花様。
横須賀へと向かいます。
あちらにご両親が居ます」
「横須賀?。
何故そんなところに」
不思議な顔をする円花。
「横浜なら別宅が有った筈ですけど、横須賀にまで有りましたかしら」
「米軍基地だね。横須賀の米軍基地には空母がいるだろう。
財界の要人を集めて、場合によっては日本を離れる計画が進んでいる様だよ。
七鮎川だけじゃない。二澄友や一菱の親族も集まってるね」
「今の所、ゾンビが増えていく事への有効な対処法はみつかっていない。
空母で逃げ出すのはいい手じゃないかな。
さすがだね。七鮎川はなかなか対応が早い。ほとんどの親族が既に米軍基地に辿り着いてるみたいだよ」
「円花ちゃんだけ所在地が分からなかった。けどそれもここで見つかったと言う訳さ」
ウツが何故か状況を説明する。
ははあ、円花が俺の家に訪れてるのは内緒にしてるからな。
連絡が取れなかったのか。
「高天原の方も行かれるのですか?」
「ウチ? ウチの親は行かないだろうね。
米国だと、あんな野蛮人どもの世話になれるかってね。
未だに自分達は地球上最古の王族の血を引いているなんて言い出す親だよ」
「では宇宙様も?」
「僕は円花ちゃんが言ってた通りだよ。地下牢に幽閉されてるんだよ。
勝手に出歩くワケに行かない。哀しい囚人なんだ」
地下牢に幽閉?
哀しい囚人?
地下室はハッキリ言ってそんな風じゃない。
最初はモニターに気を取られる。
だがウツの座るソファーは大きく豪華な品。
床には絨毯。
壁には壁紙。
天上はシャンデリア。
一言で言うと高級ホテルのロビーの様だ。
更に別室も有る。
ベッドルームにはキングサイズを越えるベッド。
書籍とBD、DVDを並べた部屋。
アニメ、コミックがほとんど。
俺に魔法少女のアニメを押し付けたのはこのウツだ。
それまでサブカルチャーには詳しくなかった俺だが、
ウツの勧めに従ってそれらを鑑賞したので大分詳しくなってしまった。
シャワールームにトイレ、カラオケルームまで有る。
何故かキッチンは無い。
料理は運ばせてるよ。
僕が料理?
嫌だよ、そんな事に時間を使いたくないね。
これはウツの弁だ。
「僕はこの地下牢で終末の日まで淋しく過ごすさ。
なんなら草薙先輩も一緒にいてくれるかい」
横須賀へと向かいます。
あちらにご両親が居ます」
「横須賀?。
何故そんなところに」
不思議な顔をする円花。
「横浜なら別宅が有った筈ですけど、横須賀にまで有りましたかしら」
「米軍基地だね。横須賀の米軍基地には空母がいるだろう。
財界の要人を集めて、場合によっては日本を離れる計画が進んでいる様だよ。
七鮎川だけじゃない。二澄友や一菱の親族も集まってるね」
「今の所、ゾンビが増えていく事への有効な対処法はみつかっていない。
空母で逃げ出すのはいい手じゃないかな。
さすがだね。七鮎川はなかなか対応が早い。ほとんどの親族が既に米軍基地に辿り着いてるみたいだよ」
「円花ちゃんだけ所在地が分からなかった。けどそれもここで見つかったと言う訳さ」
ウツが何故か状況を説明する。
ははあ、円花が俺の家に訪れてるのは内緒にしてるからな。
連絡が取れなかったのか。
「高天原の方も行かれるのですか?」
「ウチ? ウチの親は行かないだろうね。
米国だと、あんな野蛮人どもの世話になれるかってね。
未だに自分達は地球上最古の王族の血を引いているなんて言い出す親だよ」
「では宇宙様も?」
「僕は円花ちゃんが言ってた通りだよ。地下牢に幽閉されてるんだよ。
勝手に出歩くワケに行かない。哀しい囚人なんだ」
地下牢に幽閉?
哀しい囚人?
地下室はハッキリ言ってそんな風じゃない。
最初はモニターに気を取られる。
だがウツの座るソファーは大きく豪華な品。
床には絨毯。
壁には壁紙。
天上はシャンデリア。
一言で言うと高級ホテルのロビーの様だ。
更に別室も有る。
ベッドルームにはキングサイズを越えるベッド。
書籍とBD、DVDを並べた部屋。
アニメ、コミックがほとんど。
俺に魔法少女のアニメを押し付けたのはこのウツだ。
それまでサブカルチャーには詳しくなかった俺だが、
ウツの勧めに従ってそれらを鑑賞したので大分詳しくなってしまった。
シャワールームにトイレ、カラオケルームまで有る。
何故かキッチンは無い。
料理は運ばせてるよ。
僕が料理?
嫌だよ、そんな事に時間を使いたくないね。
これはウツの弁だ。
「僕はこの地下牢で終末の日まで淋しく過ごすさ。
なんなら草薙先輩も一緒にいてくれるかい」
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