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Scene11 シアカテルと俺の夜の保健室
第64話
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素敵なダークエルフの女性・シアカテルは引き上げていった。
オマケの邪魔者ゴーレムと死霊術師も連れて行ってくれた。
なかなか気の利く女だ。
俺は後始末をする。
保健室の窓を壊してしまった。
窓の外では火が燃えており、ゾンビは近づいて来ない。
が朝まで火は保たないだろう。
2階の窓が同じサイズだった。
強引に逆が窓を嵌め込む。
バットで思い切り打っても割れないガラスだ。
ゾンビも簡単には侵入できない。
2階は空いてしまったが、校舎の壁をそこまで上がって行けはしないだろう。
「オレなら簡単に出来るけどな」
逆が言う。
「お前は出来るだろうが、俺には無理だ。
ハシゴでも無きゃ不可能だな」
「わたしも無理ですわ」
垂直な校舎の壁。
取っ掛かりらしき物も無いのだ。
それでも逆は簡単だと言う。
「チックショウ、汗かいちまった。
シャワー浴び直しだな」
「そうか、逆は活躍したからな。
俺が礼に背中を流してやろう」
「シャワーつってんだろ。
シャワーに三助は要らないんだよ」
円花と逆は結局地下のベッドルームで寝る事にしたらしい。
円花はネコと最後のお別れに横で寝るつもりだった。
既にネコだった死体は無い。
燃えてしまったのだ。
「ちょっとちょっと、円花ちゃん。何するんだよ。僕女の子に襲われるのかい。真悟くん、見てないで助けてくれよ」
円花は強引にウツもベッドルームに連れて行った。
「あんな騒ぎが有って、すぐには眠れません。
今日は女子会です。
女性同士語り合いましょう」
「女の子だけのパジャマパーティ?。良いね、円花ちゃんと逆ちゃんで楽しんでよ。悪いけど僕パジャマ持ってないんだ。参加は辞退するよ」
「わたしだってパジャマは持ってません。
逆さん、手伝ってください」
逆がウツを持ち上げ、ベッドルームへ運ぶ。
逆の体術だ。
ウツで抵抗は無理だろう。
俺は一人取り残された。
仕方ないのでモニタールームのソファーで寝る。
大型のソファー。
足も延ばせる。
モニターには校庭で蠢くゾンビどもが映る。
第一校舎の方はゾンビが徘徊している。
保険室の有る第二校舎の方は全て防犯ガラス。
非常用シャッターも閉められている。
今の所ゾンビの侵入は無い。
ミクトランテクゥトは言っていた。
“炎のネックレス”は60キロほど南下した海沿いに有る。
鎌倉から茅ヶ崎の海岸沿い辺り。
横須賀に行くのなら、多少の遠回りだが寄れない事も無いな。
オマケの邪魔者ゴーレムと死霊術師も連れて行ってくれた。
なかなか気の利く女だ。
俺は後始末をする。
保健室の窓を壊してしまった。
窓の外では火が燃えており、ゾンビは近づいて来ない。
が朝まで火は保たないだろう。
2階の窓が同じサイズだった。
強引に逆が窓を嵌め込む。
バットで思い切り打っても割れないガラスだ。
ゾンビも簡単には侵入できない。
2階は空いてしまったが、校舎の壁をそこまで上がって行けはしないだろう。
「オレなら簡単に出来るけどな」
逆が言う。
「お前は出来るだろうが、俺には無理だ。
ハシゴでも無きゃ不可能だな」
「わたしも無理ですわ」
垂直な校舎の壁。
取っ掛かりらしき物も無いのだ。
それでも逆は簡単だと言う。
「チックショウ、汗かいちまった。
シャワー浴び直しだな」
「そうか、逆は活躍したからな。
俺が礼に背中を流してやろう」
「シャワーつってんだろ。
シャワーに三助は要らないんだよ」
円花と逆は結局地下のベッドルームで寝る事にしたらしい。
円花はネコと最後のお別れに横で寝るつもりだった。
既にネコだった死体は無い。
燃えてしまったのだ。
「ちょっとちょっと、円花ちゃん。何するんだよ。僕女の子に襲われるのかい。真悟くん、見てないで助けてくれよ」
円花は強引にウツもベッドルームに連れて行った。
「あんな騒ぎが有って、すぐには眠れません。
今日は女子会です。
女性同士語り合いましょう」
「女の子だけのパジャマパーティ?。良いね、円花ちゃんと逆ちゃんで楽しんでよ。悪いけど僕パジャマ持ってないんだ。参加は辞退するよ」
「わたしだってパジャマは持ってません。
逆さん、手伝ってください」
逆がウツを持ち上げ、ベッドルームへ運ぶ。
逆の体術だ。
ウツで抵抗は無理だろう。
俺は一人取り残された。
仕方ないのでモニタールームのソファーで寝る。
大型のソファー。
足も延ばせる。
モニターには校庭で蠢くゾンビどもが映る。
第一校舎の方はゾンビが徘徊している。
保険室の有る第二校舎の方は全て防犯ガラス。
非常用シャッターも閉められている。
今の所ゾンビの侵入は無い。
ミクトランテクゥトは言っていた。
“炎のネックレス”は60キロほど南下した海沿いに有る。
鎌倉から茅ヶ崎の海岸沿い辺り。
横須賀に行くのなら、多少の遠回りだが寄れない事も無いな。
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