ゾンビと魔法少女と外宇宙邪神と変身ヒーローと弩級ハッカー、あと俺。

くろねこ教授

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Scene15 炎城寺由羅と俺の小学校

第85話

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俺がシスター・クリスティーナの手を取っていると足元を蹴られた。
見ると朱い魔法少女だ。

「コラ、母さんに気安く触れるな」
「ああ、すまなかったな。
 怪我をしたんじゃないかと心配しただけだ」

仕方なく俺は手を離す。

「由羅、もうその姿を止めなさい。
 敵は行ってしまったわ。
 その姿だと貴方は口が悪くていけない」

「母さん、でも」
「母さんと呼んじゃ駄目。
 シスターとお呼びなさい」

「由羅さんのお母さんなんですか?」

円花が訊く。
彼女は魔法少女スタイルを解いている。
現在はカーゴパンツにジャケット。
俺の服だ。

「本当の母親では有りません。
 引き取って育てているのです」

シスター・クリスティーナが答える。

「彼女は、由羅は捨て子です。
 教会に捨てられていたのです」


朱い魔法少女、炎城寺由羅。
彼女も既に、魔法少女スタイルじゃない。
白いシャツ、濃紺のスカートとブレザー。
学校の制服だろう。
周りの子供達も似たような服装。
由羅は頭一つ背が高い。

魔法少女スタイルじゃ無くなると目立たない雰囲気。
ウェーブの掛かった髪で顔を隠してる。
さっきまでの勝気な言動はどこへやら。
友達の後ろに隠れて、こちらを窺っている。

「由羅のトモダチの佐緒里です。
 速見佐緒里。
 お姉さんの名前は?」

由羅が隠れてた少女がこちらに来て話しかける。
由羅は佐緒里の後ろに隠れてる
佐緒里は普通の小学生の背丈。
由羅の方が背が高く頭一つ出てるな。
俺が由羅を観察すると、彼女はかがみ込んで顔を隠してしまった。

「ずいぶん、雰囲気が違うな」
「はい、由羅は普段は大人しいんです」

「そう言えば、円花も学校ではメガネをかけたツンキャラだったな。
 魔法少女は二重人格じゃ無いといけないのか」
「わたしは単に学校で目立ちたく無かっただけですわ」

円花が腰を曲げる。
子供たちと目線を合わせる。

「由羅ちゃん、佐緒里ちゃん。
 わたしは七鮎川円花よ」

「由羅ちゃん、わたし貴方を探しに来たの」

「由羅を?」

由羅の替わりに佐緒里が答える。
由羅はその後ろに隠れているが、話は聞いてる風だ。
その首元にはネックレス。

「うん。
 由羅ちゃんをと言うより、正確にはそのネックレス。
 “炎のネックレス”を探しにかな」
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