127 / 191
Scene22 七鮎川円花と俺の儀式の場
第127話
しおりを挟む
俺と魔法少女は抱き合う。
七鮎川円花【ななあゆかわまどか】。
ここは海底神殿。
Deep Onesの本拠地。
出てからやれよ。
そんな意見も有るだろうが、人間理屈通りにはいかない。
俺は自分の顔を円花の顔に近付ける。
彼女は軽く上を向いて瞳を閉じる。
キレイな顔立ち。
整った眉。
高い鼻筋。
その下には赤い唇。
俺の視線はその口元に吸い付いて離れない。
俺は思っていた以上に円花に惹かれているのかもしれない。
少し融通の利かない少女。
生真面目な性格。
上品な言葉使い。
金持ちのお嬢様なのだ。
ピンと張った背筋。
正面から前を見る仕草。
恵まれた環境に産まれ、それに相応しく努力して来た姿。
それでも俺には逆らわない。
常識外の事件が次々起こり、怯える円花。
俺の前では安心した表情を見せる。
俺の方を見て笑いかける。
貴方を信頼しています。
そんな想いの籠った微笑み。
そんな全てが可愛らしい。
しばらく離れていた彼女。
円花が目の前にいる事実は俺の胸を何かで満たしていくのだ。
「やれっ、チューだ」
「バカバカ、声が大きいわよ」
由羅とキャンディーがこちらに視線を向けてるが、そんなコトは気にしない。
「静かにしてください。
アレが何か言っている。
アレはまだ生きてます」
黒い肌の魔法使いが言う。
シアカテル。
彼女が杖で指しているのはDeep Ones。
由羅に両断された大型個体。
その上半身をシアカテルは指しているのだ
「生きてるって。
コイツ身体の半分だけだぞ」
由羅は言うが、確かにDeep Onesは口を動かしている。
腹を断ち切られ、頭部と胸だけになった人間風魚ガエル。
グゥググギャガギャ
ギャッギャッギャッギャギャ。
小さな音だがその口から洩れる。
嘲笑うような響き。
「タイヘン!
みんな逃げるわよ」
「キャンディー、なんて言ってたんだ?」
キャンデーは翻訳機能とやらでコイツラの言葉が分かるのだ。
「えーと
『ヨクモヤッテクレタナ。
シカシ貴様ラモ道連レダ。
コノ海底神殿ハ今カラ水ニ沈ム。
オマエラ全員溺レ死ヌノダ』
そんなカンジよ」
七鮎川円花【ななあゆかわまどか】。
ここは海底神殿。
Deep Onesの本拠地。
出てからやれよ。
そんな意見も有るだろうが、人間理屈通りにはいかない。
俺は自分の顔を円花の顔に近付ける。
彼女は軽く上を向いて瞳を閉じる。
キレイな顔立ち。
整った眉。
高い鼻筋。
その下には赤い唇。
俺の視線はその口元に吸い付いて離れない。
俺は思っていた以上に円花に惹かれているのかもしれない。
少し融通の利かない少女。
生真面目な性格。
上品な言葉使い。
金持ちのお嬢様なのだ。
ピンと張った背筋。
正面から前を見る仕草。
恵まれた環境に産まれ、それに相応しく努力して来た姿。
それでも俺には逆らわない。
常識外の事件が次々起こり、怯える円花。
俺の前では安心した表情を見せる。
俺の方を見て笑いかける。
貴方を信頼しています。
そんな想いの籠った微笑み。
そんな全てが可愛らしい。
しばらく離れていた彼女。
円花が目の前にいる事実は俺の胸を何かで満たしていくのだ。
「やれっ、チューだ」
「バカバカ、声が大きいわよ」
由羅とキャンディーがこちらに視線を向けてるが、そんなコトは気にしない。
「静かにしてください。
アレが何か言っている。
アレはまだ生きてます」
黒い肌の魔法使いが言う。
シアカテル。
彼女が杖で指しているのはDeep Ones。
由羅に両断された大型個体。
その上半身をシアカテルは指しているのだ
「生きてるって。
コイツ身体の半分だけだぞ」
由羅は言うが、確かにDeep Onesは口を動かしている。
腹を断ち切られ、頭部と胸だけになった人間風魚ガエル。
グゥググギャガギャ
ギャッギャッギャッギャギャ。
小さな音だがその口から洩れる。
嘲笑うような響き。
「タイヘン!
みんな逃げるわよ」
「キャンディー、なんて言ってたんだ?」
キャンデーは翻訳機能とやらでコイツラの言葉が分かるのだ。
「えーと
『ヨクモヤッテクレタナ。
シカシ貴様ラモ道連レダ。
コノ海底神殿ハ今カラ水ニ沈ム。
オマエラ全員溺レ死ヌノダ』
そんなカンジよ」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる