168 / 191
Scene.EX03 五古河逆と俺のいない小学校
第168話
しおりを挟む
「真悟さんが戻って来ませんわ」
円花は不安げ。
既に時間は夕刻。
クリスマス会は始まっちまった。
すぐ戻って来るような口ぶりで出て行った、あの男は帰ってこない。
ミニスカサンタルックの女と出て行ったのだ。
どうせあの女とよろしくやってんじゃ無いの。
そう言ってやりたいトコロ。
だが円花には言えない。
あの男の場合冗談にならないしな。
「あんま心配すんなよ。
元々奥多摩湖なんだぜ。
車だって四時間かかるんだ。
十分で行けるなんて話の方がうさんくせーんだよ」
「そうね。
…………
人が多くなってきたわ。
クリスマス会の手伝いしなきゃ」
オレ達がいる小学校の講堂がクリスマス会の会場だ。
結構な人で溢れてる。
生徒の親兄弟や近所の人々。
この辺じゃゾンビは出ない。
替わりに半魚人だか、半カエル人だかが出没するらしい。
そいつらから逃げて来た人達。
「会場が混雑してます。
子供たちを優先して上げてください」
円花が声をかける。
ケーキが運び込まれる。
図々しいオヤジが我先にと伸ばしてくる手をオレは蹴り上げる。
「ガキが優先だって言ってんだろが」
食料には多少の余裕が有る。
しかしケーキの材料が豊富に有る訳じゃ無い。
限られた材料で奥さん連中が作ったケーキなのだ。
「なんとか上手くいったわね」
「おう、みんな楽しそうだぜ」
半カエル人やゾンビに襲われる非日常に耐えて来た人達。
小学生が多い。
そして小学生の子供を持つ親。
子供はトーゼン不安、その子の安否を気遣う親だって大変だ。
シンドかっただろう。
このクリスマス会は丁度良い気晴らしになったハズ。
「お姉ちゃん、青い魔法少女のヒト?」
「今日は魔法少女にならないの?」
子供たちが円花に群がる。
円花はサンタルック。
ミニスカみたいな下品なヤツじゃねーがスカート。
赤い服に白いボンボンが付いていて、オレから見ても可愛い。
子供は魔法少女姿の方を期待してるみたいだ。
オレもサンタルック。
ショートパンツのままだ。
長ズボンタイプのサンタ服だって有った。
オレは着替えようとしたのだが、由羅や佐緒里が許さなかった。
円花には子供が集まってる。
オレの方は何故かオヤジどもがチラチラこっちを見てる気がするな。
何だ、オレの様なオトコオンナが可愛いサンタ服着てちゃおかしいってのかよ。
「何言ってるの。
逆がキレイだから、視線が集まってるんじゃない。
逆の足ホントにキレイだもの。
羨ましいくらい」
良く言うぜ。
そんな訳ねーだろ。
トコロがそんな時に声が上がる。
「大変だ!
ゾンビが現れた」
クソッ、せっかくのクリスマス会だってのに。
ゾンビも少しは空気を読みやがれってんだ。
円花は不安げ。
既に時間は夕刻。
クリスマス会は始まっちまった。
すぐ戻って来るような口ぶりで出て行った、あの男は帰ってこない。
ミニスカサンタルックの女と出て行ったのだ。
どうせあの女とよろしくやってんじゃ無いの。
そう言ってやりたいトコロ。
だが円花には言えない。
あの男の場合冗談にならないしな。
「あんま心配すんなよ。
元々奥多摩湖なんだぜ。
車だって四時間かかるんだ。
十分で行けるなんて話の方がうさんくせーんだよ」
「そうね。
…………
人が多くなってきたわ。
クリスマス会の手伝いしなきゃ」
オレ達がいる小学校の講堂がクリスマス会の会場だ。
結構な人で溢れてる。
生徒の親兄弟や近所の人々。
この辺じゃゾンビは出ない。
替わりに半魚人だか、半カエル人だかが出没するらしい。
そいつらから逃げて来た人達。
「会場が混雑してます。
子供たちを優先して上げてください」
円花が声をかける。
ケーキが運び込まれる。
図々しいオヤジが我先にと伸ばしてくる手をオレは蹴り上げる。
「ガキが優先だって言ってんだろが」
食料には多少の余裕が有る。
しかしケーキの材料が豊富に有る訳じゃ無い。
限られた材料で奥さん連中が作ったケーキなのだ。
「なんとか上手くいったわね」
「おう、みんな楽しそうだぜ」
半カエル人やゾンビに襲われる非日常に耐えて来た人達。
小学生が多い。
そして小学生の子供を持つ親。
子供はトーゼン不安、その子の安否を気遣う親だって大変だ。
シンドかっただろう。
このクリスマス会は丁度良い気晴らしになったハズ。
「お姉ちゃん、青い魔法少女のヒト?」
「今日は魔法少女にならないの?」
子供たちが円花に群がる。
円花はサンタルック。
ミニスカみたいな下品なヤツじゃねーがスカート。
赤い服に白いボンボンが付いていて、オレから見ても可愛い。
子供は魔法少女姿の方を期待してるみたいだ。
オレもサンタルック。
ショートパンツのままだ。
長ズボンタイプのサンタ服だって有った。
オレは着替えようとしたのだが、由羅や佐緒里が許さなかった。
円花には子供が集まってる。
オレの方は何故かオヤジどもがチラチラこっちを見てる気がするな。
何だ、オレの様なオトコオンナが可愛いサンタ服着てちゃおかしいってのかよ。
「何言ってるの。
逆がキレイだから、視線が集まってるんじゃない。
逆の足ホントにキレイだもの。
羨ましいくらい」
良く言うぜ。
そんな訳ねーだろ。
トコロがそんな時に声が上がる。
「大変だ!
ゾンビが現れた」
クソッ、せっかくのクリスマス会だってのに。
ゾンビも少しは空気を読みやがれってんだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる