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Scene.EX04 女社長七鮎川円花と俺のいない世界
第188話
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「ウツ、何故?
アナタも真悟さんに惹かれてる筈よ。
何故気にしてないフリをするの。
わたしはあの人が好き。
大好きだった。
だから、今悲しくてたまらないわ。
平気なフリをするのは止めて」
わたしは前にも彼女に無茶を言った。
ウツ、賭けをしましょう。
わたし真悟さんにこの地下室を出て、付いてきてくれる様に頼むわ。
真悟さんが来てくれたらわたしの勝ち。
真悟さんはわたしのモノ。
わたしの運命の恋人とウツも認めなさい。
地下室に残ると言ったらあなたの勝ち。
真悟さんは貴方のモノよ。
無茶なセリフ。
真悟さんはモノじゃない。
そんなコトは分かってるのだけど。
真悟さんとウツは誰が見ても特別な関係だ。
なのにウツは冗談を言うばかりで真悟さんをどう思ってるのか言わない。
だから。
結果は散々だったのだけれど。
「円花ちゃん、困ったなぁ……。ラブコメ展開なら良いんだけど、これってば昼ドラ的どろどろ展開じゃ無いの。そんなのに僕を巻き込まないでよね。もっと明るく行こうよ。円花ちゃんなら次の男選び放題。運命の恋人を亡くした資産家のお嬢様高校生、彼女は新たな男性に出会う。うーん、これじゃハーレクインロマンスだね」
「茶化さないで」
「あのね、円花ちゃん。彼は僕の恋人じゃない。ご主人様だよ」
「円花ちゃんももう知ってるよね。僕は普通の人間じゃない。産まれた時から僕にすり寄って来る人間だらけ。それは円花ちゃんだって知ってる境遇のハズだよ。その上で円花ちゃんと違うのはね。キミには親族と言う対等のライバルが居ただろう。その中で優等生たらん、自分は甘えたお嬢様じゃないと証明しようと円花ちゃんは頑張ってたハズだ。逆ちゃんも同じだろう。同じ七鮎川、五古河の中でも、本人の才能と努力で君たちは頭一つ飛びぬけた。その努力は本当に素晴らしいと思うよ」
「でもね。僕に対等の親族なんていないんだよ。本家の一人娘って意味じゃないよ。能力が低ければ本家も分家も無い。追い出されて隠居の身分になる。高天原だってそんな関係さ。僕は周りと比較にならなかった。親族どころか両親だって、僕の機嫌を窺う。全員、僕には着いて来れない。僕の機嫌取りの為なら何だってする」
「ところがあの男はね。保健室のベッドで寝ていた僕。出来たばかりの地下室をチェックして疲れて寝ていた僕にいきなり『なんだ、女じゃないか。せっかく顔の造作は美人なんだ。もっと可愛く着飾れいーのに』そんな事を言ってきた。ぼーっとしてた僕にキスをした。恥ずかしながら僕は異性とのキスは初めてでね。興奮してしまったよ。『なんだ、そんな顔をすればカワイイじゃないか』そう言って押し倒されたものだよ。これ以上はプライバシーだね。詳しくは語れない。けど終わってみれば『オマエ、肉がついて無さすぎるぞ。女の肉体じゃない。それじゃチリ紙くらいの役にしか立たない』そんなヒドイ事を言ったモノさ。それで僕はますます興奮してしまってね。彼はそんな僕を見て『なんだ、チリ紙と言われるのが好きなのか。チリ紙女』ってね」
「待って、待ってウツ!
一体なんの話なの?」
「アレ、聞いて無かったの。ひどいなあ。僕はMっ気強いんだよ。僕がMだって気づかせてくれたご主人様が真悟くんって話だよ」
「…………」
「…………」
「…………」
逆や佐緒里ちゃん、由羅ちゃんまで呆れた顔をしている。
わたしもだ。
「ウツ、マジメに聞いて損したわ」
「ヒドイなぁ、円花ちゃん。恥ずかしながら打ち明けた人のコイバナを。それとも僕がMっ気強いと知ってのサービスかい」
「ウツ、あなたは真悟さんが普通の高校生じゃないと知ってたわね。
真悟さんの車、ご両親の買った物じゃない。
貴方が買ってあげたんでしょう。
さらにご両親。
入院してた『草薙真悟』さんは首を捻ってたわ。
ウチの親が海外出張、そんな話聞いた事も無いって。
調べて見ればご両親は三年前いきなり海外赴任に行って。
そのままマトモに一度も帰ってきていない。
アナタの仕業でしょ。
アナタはあの人が異世界の勇者と知っていて協力してたんだわ」
「さあね、そんなのどうでもいいじゃない。異世界の勇者だろうが、魔王だろうが。さっきも言ったろ。彼は僕のご主人様。それだけさ。
そろそろ切るよ。本当はもう逢わないつもりだったんだけど、円花ちゃんは僕の憧れるマンガみたいな人生送ってるからね。また時々逢いにくるかもね」
「ウツ、最後にありがとう」
「何のこと? じゃあね」
モニターは消えた。
魔法少女の動画や、逆の宣伝動画。
幾らなんでも話題になるのが早すぎた。
更にその仕掛け人がわたし、高校生資産家によるもの。
そんな話が出れば。
普通はやっかみ、悪意に満ちたデマだって大量に出回るモノなのだ。
しかし予想に反して、悪い意見は驚くほど少ない。
あのネットとPCの申し子の仕業。
それ以外考えられない。
フフフ。
あの人はご主人様か。
何処まで本気なんだか。
でも少しわたしは元気になっている。
あの人がいなくなったと聞いて胸の奥が冷えた。
身体中の熱が奪われた。
一瞬そんな気がしたのだけれど。
今のわたしの胸の奥には少しだけ火が灯っている。
という事はもしかして。
元気づけようとしてくれたのかしら。
あの人は居なくなった。
事情の全ては分からないけれども。
多分あの人らしい最後を遂げたのだ。
初恋は実らぬ物と誰かが言った。
わたしの初恋はおとぎ話のような勇者様。
彼はおとぎ話の様に異世界で魔王と散った。
わたしはこの現実世界で歩きださなければいけない。
五古河逆。
炎城寺由羅。
速見佐緒里。
わたしの目の前には友人達。
かけがえの無い人々。
「じゃあ、逆。
由羅ちゃん、佐緒里ちゃん。
これからもよろしくね」
そう言おうとするわたし。
ところがいきなり明かりが消える。
「なんだ、停電か!」
「真っ暗だわ」
「怖いね、佐緒里ちゃん」
「オマエラ歩くんじゃねーぞ。
変な所にぶつけるぜ」
わたしはスマートフォンを取り出し、ライトモード。
「オッ、見える。
やるな、円花」
逆も何処かからミニ電灯を取り出してる。
「逆さん、何処から取り出したんですか」
「シャツの中から出したように見えました」
「ナイショ、企業秘密だって言ってんだろ」
「すぐに非常用電源が着くハズだわ。
心配しないでね」
暗闇の中、小さい明かりで顔を見合わせる四人。
なんだかタイミング悪いわ。
締まらなくなっちゃったけど。
わたしは声を掛ける。
「よし、これからもよろしくね。
頑張りましょう」
五古河逆が言う。
「おうっ、よろしくな」
速見佐緒里ちゃんが言う。
「はい、頑張りましょう」
炎城寺由羅ちゃんが言う。
「わたしこそよろしくお願いします」
ウツ、アナタと真悟さんの出会いは特別だったのかもしれない。
もしかしたらあの人にとっても。
わたしなんかより遥かに特別な二人の特別な出会い。
でもそんな事認めてあげないわ。
真悟さんがいたから出会えたわたし達。
逆、由羅、佐緒里、そしてわたし、七鮎川円花。
四人で暗闇の中、手を合わす。
わたし達は未来に向かって歩き出す。
アナタも真悟さんに惹かれてる筈よ。
何故気にしてないフリをするの。
わたしはあの人が好き。
大好きだった。
だから、今悲しくてたまらないわ。
平気なフリをするのは止めて」
わたしは前にも彼女に無茶を言った。
ウツ、賭けをしましょう。
わたし真悟さんにこの地下室を出て、付いてきてくれる様に頼むわ。
真悟さんが来てくれたらわたしの勝ち。
真悟さんはわたしのモノ。
わたしの運命の恋人とウツも認めなさい。
地下室に残ると言ったらあなたの勝ち。
真悟さんは貴方のモノよ。
無茶なセリフ。
真悟さんはモノじゃない。
そんなコトは分かってるのだけど。
真悟さんとウツは誰が見ても特別な関係だ。
なのにウツは冗談を言うばかりで真悟さんをどう思ってるのか言わない。
だから。
結果は散々だったのだけれど。
「円花ちゃん、困ったなぁ……。ラブコメ展開なら良いんだけど、これってば昼ドラ的どろどろ展開じゃ無いの。そんなのに僕を巻き込まないでよね。もっと明るく行こうよ。円花ちゃんなら次の男選び放題。運命の恋人を亡くした資産家のお嬢様高校生、彼女は新たな男性に出会う。うーん、これじゃハーレクインロマンスだね」
「茶化さないで」
「あのね、円花ちゃん。彼は僕の恋人じゃない。ご主人様だよ」
「円花ちゃんももう知ってるよね。僕は普通の人間じゃない。産まれた時から僕にすり寄って来る人間だらけ。それは円花ちゃんだって知ってる境遇のハズだよ。その上で円花ちゃんと違うのはね。キミには親族と言う対等のライバルが居ただろう。その中で優等生たらん、自分は甘えたお嬢様じゃないと証明しようと円花ちゃんは頑張ってたハズだ。逆ちゃんも同じだろう。同じ七鮎川、五古河の中でも、本人の才能と努力で君たちは頭一つ飛びぬけた。その努力は本当に素晴らしいと思うよ」
「でもね。僕に対等の親族なんていないんだよ。本家の一人娘って意味じゃないよ。能力が低ければ本家も分家も無い。追い出されて隠居の身分になる。高天原だってそんな関係さ。僕は周りと比較にならなかった。親族どころか両親だって、僕の機嫌を窺う。全員、僕には着いて来れない。僕の機嫌取りの為なら何だってする」
「ところがあの男はね。保健室のベッドで寝ていた僕。出来たばかりの地下室をチェックして疲れて寝ていた僕にいきなり『なんだ、女じゃないか。せっかく顔の造作は美人なんだ。もっと可愛く着飾れいーのに』そんな事を言ってきた。ぼーっとしてた僕にキスをした。恥ずかしながら僕は異性とのキスは初めてでね。興奮してしまったよ。『なんだ、そんな顔をすればカワイイじゃないか』そう言って押し倒されたものだよ。これ以上はプライバシーだね。詳しくは語れない。けど終わってみれば『オマエ、肉がついて無さすぎるぞ。女の肉体じゃない。それじゃチリ紙くらいの役にしか立たない』そんなヒドイ事を言ったモノさ。それで僕はますます興奮してしまってね。彼はそんな僕を見て『なんだ、チリ紙と言われるのが好きなのか。チリ紙女』ってね」
「待って、待ってウツ!
一体なんの話なの?」
「アレ、聞いて無かったの。ひどいなあ。僕はMっ気強いんだよ。僕がMだって気づかせてくれたご主人様が真悟くんって話だよ」
「…………」
「…………」
「…………」
逆や佐緒里ちゃん、由羅ちゃんまで呆れた顔をしている。
わたしもだ。
「ウツ、マジメに聞いて損したわ」
「ヒドイなぁ、円花ちゃん。恥ずかしながら打ち明けた人のコイバナを。それとも僕がMっ気強いと知ってのサービスかい」
「ウツ、あなたは真悟さんが普通の高校生じゃないと知ってたわね。
真悟さんの車、ご両親の買った物じゃない。
貴方が買ってあげたんでしょう。
さらにご両親。
入院してた『草薙真悟』さんは首を捻ってたわ。
ウチの親が海外出張、そんな話聞いた事も無いって。
調べて見ればご両親は三年前いきなり海外赴任に行って。
そのままマトモに一度も帰ってきていない。
アナタの仕業でしょ。
アナタはあの人が異世界の勇者と知っていて協力してたんだわ」
「さあね、そんなのどうでもいいじゃない。異世界の勇者だろうが、魔王だろうが。さっきも言ったろ。彼は僕のご主人様。それだけさ。
そろそろ切るよ。本当はもう逢わないつもりだったんだけど、円花ちゃんは僕の憧れるマンガみたいな人生送ってるからね。また時々逢いにくるかもね」
「ウツ、最後にありがとう」
「何のこと? じゃあね」
モニターは消えた。
魔法少女の動画や、逆の宣伝動画。
幾らなんでも話題になるのが早すぎた。
更にその仕掛け人がわたし、高校生資産家によるもの。
そんな話が出れば。
普通はやっかみ、悪意に満ちたデマだって大量に出回るモノなのだ。
しかし予想に反して、悪い意見は驚くほど少ない。
あのネットとPCの申し子の仕業。
それ以外考えられない。
フフフ。
あの人はご主人様か。
何処まで本気なんだか。
でも少しわたしは元気になっている。
あの人がいなくなったと聞いて胸の奥が冷えた。
身体中の熱が奪われた。
一瞬そんな気がしたのだけれど。
今のわたしの胸の奥には少しだけ火が灯っている。
という事はもしかして。
元気づけようとしてくれたのかしら。
あの人は居なくなった。
事情の全ては分からないけれども。
多分あの人らしい最後を遂げたのだ。
初恋は実らぬ物と誰かが言った。
わたしの初恋はおとぎ話のような勇者様。
彼はおとぎ話の様に異世界で魔王と散った。
わたしはこの現実世界で歩きださなければいけない。
五古河逆。
炎城寺由羅。
速見佐緒里。
わたしの目の前には友人達。
かけがえの無い人々。
「じゃあ、逆。
由羅ちゃん、佐緒里ちゃん。
これからもよろしくね」
そう言おうとするわたし。
ところがいきなり明かりが消える。
「なんだ、停電か!」
「真っ暗だわ」
「怖いね、佐緒里ちゃん」
「オマエラ歩くんじゃねーぞ。
変な所にぶつけるぜ」
わたしはスマートフォンを取り出し、ライトモード。
「オッ、見える。
やるな、円花」
逆も何処かからミニ電灯を取り出してる。
「逆さん、何処から取り出したんですか」
「シャツの中から出したように見えました」
「ナイショ、企業秘密だって言ってんだろ」
「すぐに非常用電源が着くハズだわ。
心配しないでね」
暗闇の中、小さい明かりで顔を見合わせる四人。
なんだかタイミング悪いわ。
締まらなくなっちゃったけど。
わたしは声を掛ける。
「よし、これからもよろしくね。
頑張りましょう」
五古河逆が言う。
「おうっ、よろしくな」
速見佐緒里ちゃんが言う。
「はい、頑張りましょう」
炎城寺由羅ちゃんが言う。
「わたしこそよろしくお願いします」
ウツ、アナタと真悟さんの出会いは特別だったのかもしれない。
もしかしたらあの人にとっても。
わたしなんかより遥かに特別な二人の特別な出会い。
でもそんな事認めてあげないわ。
真悟さんがいたから出会えたわたし達。
逆、由羅、佐緒里、そしてわたし、七鮎川円花。
四人で暗闇の中、手を合わす。
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