和泉と六郎の甘々な日々 ~実は和泉さんが一方的に六郎さんに甘えてるだけと言う説も有るけど和泉さんはそんな説にはそっぽを向いている~

くろねこ教授

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『秋は栗なのか芋なのか』の章

第27話

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「あたしが気にしてるのは六郎さんのコトだけだーーっ」

叫んでしまった和泉さん。
みんなの視線が集中するのを無視。
据わった目で言う。

「綱乃ちゃん!
 あたし先に帰る、いくら?」
「アタシが精算しとく、気にすんな」

「ありがと、じゃ帰るね」
「何、どうせ野郎のオゴリだ。
 気を付けて帰れよ」

えっ、何時の間に俺たちのオゴリってコトに。
驚く男性陣を無視して、和泉さんは店を出て駅の方へ。


「柿崎、酔い過ぎだ。
 俺が送るよ」

付いて行こうとする本庄主任を綱乃ちゃんが引き留める。

「オマエこのビール飲みかけだろ。
 席立つなら空にしてからな」


「柿崎さん、駅まで僕が付いて行きます」

立ち上がった金津くんは餅子ちゃんに捕まってる。

「ねー、フカヒレ餃子とカニ焼売。
 どっちを頼むべきかな」

駅への道を急ぐ和泉さんである。


間違いない。
女性の声だった。
誰だったの?

和泉さんの頭の中はそのコトでいっぱい。

もしかして。
そんなコトは無いと思うのだけれど、もしかして。

「今日はあのジャマな女がいないんでしょ。
 家まで遊びに来ちゃったわ、ダーリン」
「ああ、待ってたよハニー」

ハニーと囁いて見知らぬ女性の肩を抱く六郎さん。
女性の方は色っぽい。
肩や胸元なんかを大きく露出させた女の人だったりして。

六郎さん、ホントはそんな女性が好きだったんですね~!
もちろん和泉さんの勝手な妄想なのだけど。
拳を握りしめてしまう和泉さんだ。

いや、そんなハズは無い。
もう何年も六郎さんは一緒の家で暮らしてるのだ。
恋人さんがいたらトーゼン気付く。

でも、分からない。
昼間は毎日仕事に行ってる和泉さん。
その間、六郎さんが何をしているのか。
もしかして、もしかしたら。

「今日も遊びに来ちゃったわ、ダーリン」
「はっはっは、歓迎するよハニー。
 だけど、昼だけですよ。
 夕方には怒りんぼな女性が帰って来ますから」

そんなコトを言って女性の肩を抱いてるかもしれない。

あたしが仕事頑張ってる間に!
何してるんですか、六郎さん!

頭から湯気が出て来そうな和泉さん。

このシーンはアクマで和泉さんの妄想であってフィクションです。
そんな注意が分かってるのかどうか、怪しい和泉さんである。
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