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最終章:スキルの歴史編
歴史3:スキル、それは成長する
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二十年前、アレックスの研究所を訪れたクレイムは数十本の髪の毛と体液を手渡して言った。
「俺の子を作ってくれ」
「やーね、私男よ?」
「そんな冗談はいらん。これをアレコレしたら子供が作れる。前に会った時に、そう言ったのはお前だろう」
三十歳になっても独身では周りに舐められ出世が遅れる。しかし、いくら婚活しても、何故か女が寄ってこない。焦ったクレイムは、友人が人工的に子供を作る研究をしていた事を思い出し、それで手を打つ事とした。
「実際に子供さえ出来ればこちらのもの。十年もすれば皆経緯を忘れ、俺もアラフォーバツイチ子持ちとして扱われるはずだ」
「普通に結婚しなさいよ。もしくは、普通に養子探しなさいよ」
「俺は年令問わず女から避けられている。きっと、この国で一番頭が良い俺に遠慮しているか嫉妬していて近づこうとしないのだろう。と、言う訳でアレックスよ、俺の子を産め」
アレックスは断ろうとしたが、クレイムは敵に回すと恐ろしい。味方でいてもトラブルメーカーだが、一旦敵になるとあらゆるコネを使って気に入らない相手を潰しに来る。それに、王国からも魔力のクッソ高い子供を作って欲しいと頼まれており、実験の協力者は一人でも欲しい所さんだった。
こうして、クレイムの子供を作る為の実験が始まったのだが、最初は何度も失敗が続いた。
「今度のも駄目ね。真夏ぐらいの高温の場所に数分放置しただけで火傷で死んでしまうわ。うーん、もうちょいなんだけどねえ」
「中々上手くいかないものだな。俺としては三十二歳までには父親になりたいのだが…いや、待てよ?」
何かに気付いたクレイムは、『それ』が実行可能かをアレックスに尋ねる。
「おい、アレックス?これまで失敗してしたガキの死亡理由は分かってるか?」
「ええ、死亡理由はいくつかあるけど、一度発見されたミスはその度に修正してきたわよ。まだ道程は長いけど、遅くても年内には普通の人間と変わらない子が作れる様に出来そうよ」
「そうか、ならば敢えて欠陥を与えた子供を作る事も可能だな?」
それを聞いた途端、アレックスは顔を真っ赤にして、拳を机に叩きつけた。
「アンタ、何考えてるのよ!自分の子供になる存在に何をしようとしてるのよ!」
「邪魔になったら速やかに消し去る為に決まっている。そうだな、初期の実験で魔力の循環路が詰まって肉体が爆発したやつがいただろ?あの欠陥を俺の子供に」
パァン!
クレイムが全てを言い終わる前に、アレックスの平手が彼を黙らせた。
「もうここに来ないで。受け取った研究費も返すから」
「…すまない」
それから数年後、アレックスが王家からの依頼を無事完了させた頃、クレイムに娘ガいる事を知ったが、その詳細については今日まで聞く事は無かった。
■ ■ ■
「と、まあそんな訳だ。マリアには生まれつき魔力路が詰まりやすい持病があってな。普段の生活には支障は無いが、テスタメント殿下並かそれ以上の魔力を体内に流し続けると、肉体が耐えきれず爆発する」
クレイムの回想返しの結果、確かに彼への印象は変わった。彼は娘を道具として利用する糞親などでは無い。道具を娘として利用し、親の立場を得た外道だ。
「きっ、貴様!!」
クレイムの話を聞き終えた魔王は、怒りと呆れと困惑、そしてそれらの感情すら塗り潰す程の焦りを顔に出してクレイムに詰め寄った。
「つまり何か!?我が器にしているこの女は、我の魔力によりいつ爆発するか分からない状態だと!?」
「そういう事だ。もし可能ならば、マリアの身体から今すぐ離れる事を強くオススメする」
「くっ、仕方あるまい…」
魔王は器が破壊されると魂も同時に損傷し、復活に数十年から数百年かかる。これまでも、歴代の聖女によって器を破壊され魂に大きな傷を負い表舞台から姿を消してきた。
一方で、器を自ら放棄した場合は次の器を見つければ即座に活動を再開出来る。
マリアの口から真っ黒な霧が吹き出し、それが悪魔の姿を形成していく。魔王は今の器を捨てる事を選んだのだ。
口から霧を出し尽くし倒れ込むマリアを見て、我に返ったテスターが口をタコの様に伸ばし、両手をモミモミしながら駆け寄った。
「マリアー!俺だ、テスターだ!意識は大丈夫か?よし、取り敢えず人工呼吸と心臓マッサージだ!」
「寄るなっ、気持ち悪い!」
起き上がりながらのカウンターアッパーが決まり、テスターは頭から床に落ちる。
「ち、違うんだマリア!見た目が魔族になったのは、お前を救う為で!」
「あんたが気持ち悪いのは昔からよ!見た目は関係な、いや、あるけど!死ね!これ以上他人に迷惑かける前に親父とゼットで死ね!それから死ね!この馬鹿死ね!」
マリアが溜め込んでた不満をぶちまけると共にテスターにラッシュを続ける。人外の領域に肩までつかりこんたテスターにはノーダメージだが、心が痛かった。
「酷いよマリア。というか、病み上がりみたいなもんだし、そんなに暴れると持病が発動するかもしれないから、安静にした方が」
「持病?あんなん、カスヤロウがついた嘘に決まってるでしょ!私の母は性病で亡くなった娼婦よ!」
その場にいた皆が硬直し、数秒後テスターと魔王の霊体がギギギと首を動かしてクレイムの方を見た。
「「あの話、全部嘘だったの!!??」」
「アレックスが国の依頼で特殊な赤子を作ろうと四苦八苦していたのまでは本当だ。マリアは普通に産まれた、私の愛する娘だよ」
テスターは再び首をギギギと動かしてリブの方を向く。
「鑑定っ!」
「もうやってるゴブ。マリアさんはお前と違って正真正銘普通の可哀想な人間ゴブ」
クレイムの嘘が確定となった。魔王はさっきの話がデタラメだった事やリブの鑑定の事で完全に思考停止状態に。その間にまたもやクレイムが動いた。
「縮地!」
魔王が再びマリアよ身体に戻ろうとするより早く、あ姫様抱っこで彼女を抱き上げる。
「我が娘マリアよ、今度は絶対に手放さぬぞ。何故なら私は」
「この国で一番頭が良いから?」
「フッ、その通りだ。では、後は若い者に任せて帰るとしよう。縮地!」
クレイムはマリアを抱いたまま縮地で部屋の入り口に飛ぶ。
「縮地縮地デュクシデュクシデュエデュエデュエデュエ!」
そのままどんどん加速し、あっという間に魔王城の外まで逃げ去ってしまった。これが育てまくったスキルの力である。
後に残されたのは魔王の魂、テスター、リブの三人のみ。
「…どうしよう。我、ここからどうしたらいいのか全く分からない」
「奇遇だな、俺もだ」
「同じくゴブ」
魂のみの状態の魔王は物理的干渉が出来ないから、目の前の敵を倒せない。しかし、テスター側もこの状態の魔王をどうする事も出来ない。
「なあ、お前ら我の器にならないか?お前らなら割と良い器になれそうな気がするのだが?」
「マリアの敵になってしまうからやだ」
「リブは人も魔族も神も天使も堕天使も同じぐらいダメダメだと思ってるから魔王とか興味無いゴブ。この世界まるごとひっくり返せる邪神とかになれるなら考えるゴブが」
「そ、そうか。しかし、マジでこのままだと話が進まぬ。ああ、マーガレットがここに来ればこの程度の奴らケチョンケチョンなんだがなあ」
「こっちだって肉ちゃんが来れば勝ち確なんだよ。あの人なら多分霊体とかも殴れそうだし」
そんな訳で、情けない事にここに居るメンツでは話が進まないので、お互い助っ人待ちとなった。
「水の精霊よ、潤いをもたらす清浄なる一杯をここに、カップウォーター!はい、テスター。はい、魔王様」
リブが水魔法で出した飲用水を飲みながらしばし待機する。
「遅いな」
「来ねえ」
「ゴブ」
「テスター、お前大賢者使って聞いてみてくれ」
「あっ、そっか!」
魔王に言われて、テスターはその手があった事を思い出す。
「大賢者ァー!今こっちこんな感じでお前か肉ちゃん待ちなんだけど、どちらが先に着きそうー?」
「肉ちゃん殿は初代ホーガンが結んだ魔王と戦わない契約で来れませんぞ!吾輩は試用者殿の邪魔が無い間に兄上撃破して、今そちらに向かってますぞ!」
「うわっ、やっべ」
マーガレットの声は脳内では無く耳から聴こえてきた。近い。
「試用者殿、只今到着しましたぞ!」
扉がバーンと開かれ、返り血にまみれたマーガレットが現れた。
「あ、これ勝ち筋無いわ」
ここでの魔王撃破を諦めたテスターが胸をナイフで刺そうとするが、マーガレットがナイフを蹴り飛ばした。
「試用者殿、それは無駄ですぞ!吾輩は貴方のやり口を知っておる故!ぬぅん!」
マーガレットがポージングすると床がうねり、絨毯やカーテンがテスターとリブ拘束する。ジェニファーの氷漬け拘束程では無いが、二人の動きを暫く封じるには十分だった。
「魔王様、新たな器が必要なのですぞ?さあ、こちらへ!」
「そうか、お前が器となってくれるのだな。レッツドッキング!」
魔王の魂とマーガレットの肉体が密着し抱き合うのを、テスターとリブはただ見ている事しか出来なかった。
「俺の子を作ってくれ」
「やーね、私男よ?」
「そんな冗談はいらん。これをアレコレしたら子供が作れる。前に会った時に、そう言ったのはお前だろう」
三十歳になっても独身では周りに舐められ出世が遅れる。しかし、いくら婚活しても、何故か女が寄ってこない。焦ったクレイムは、友人が人工的に子供を作る研究をしていた事を思い出し、それで手を打つ事とした。
「実際に子供さえ出来ればこちらのもの。十年もすれば皆経緯を忘れ、俺もアラフォーバツイチ子持ちとして扱われるはずだ」
「普通に結婚しなさいよ。もしくは、普通に養子探しなさいよ」
「俺は年令問わず女から避けられている。きっと、この国で一番頭が良い俺に遠慮しているか嫉妬していて近づこうとしないのだろう。と、言う訳でアレックスよ、俺の子を産め」
アレックスは断ろうとしたが、クレイムは敵に回すと恐ろしい。味方でいてもトラブルメーカーだが、一旦敵になるとあらゆるコネを使って気に入らない相手を潰しに来る。それに、王国からも魔力のクッソ高い子供を作って欲しいと頼まれており、実験の協力者は一人でも欲しい所さんだった。
こうして、クレイムの子供を作る為の実験が始まったのだが、最初は何度も失敗が続いた。
「今度のも駄目ね。真夏ぐらいの高温の場所に数分放置しただけで火傷で死んでしまうわ。うーん、もうちょいなんだけどねえ」
「中々上手くいかないものだな。俺としては三十二歳までには父親になりたいのだが…いや、待てよ?」
何かに気付いたクレイムは、『それ』が実行可能かをアレックスに尋ねる。
「おい、アレックス?これまで失敗してしたガキの死亡理由は分かってるか?」
「ええ、死亡理由はいくつかあるけど、一度発見されたミスはその度に修正してきたわよ。まだ道程は長いけど、遅くても年内には普通の人間と変わらない子が作れる様に出来そうよ」
「そうか、ならば敢えて欠陥を与えた子供を作る事も可能だな?」
それを聞いた途端、アレックスは顔を真っ赤にして、拳を机に叩きつけた。
「アンタ、何考えてるのよ!自分の子供になる存在に何をしようとしてるのよ!」
「邪魔になったら速やかに消し去る為に決まっている。そうだな、初期の実験で魔力の循環路が詰まって肉体が爆発したやつがいただろ?あの欠陥を俺の子供に」
パァン!
クレイムが全てを言い終わる前に、アレックスの平手が彼を黙らせた。
「もうここに来ないで。受け取った研究費も返すから」
「…すまない」
それから数年後、アレックスが王家からの依頼を無事完了させた頃、クレイムに娘ガいる事を知ったが、その詳細については今日まで聞く事は無かった。
■ ■ ■
「と、まあそんな訳だ。マリアには生まれつき魔力路が詰まりやすい持病があってな。普段の生活には支障は無いが、テスタメント殿下並かそれ以上の魔力を体内に流し続けると、肉体が耐えきれず爆発する」
クレイムの回想返しの結果、確かに彼への印象は変わった。彼は娘を道具として利用する糞親などでは無い。道具を娘として利用し、親の立場を得た外道だ。
「きっ、貴様!!」
クレイムの話を聞き終えた魔王は、怒りと呆れと困惑、そしてそれらの感情すら塗り潰す程の焦りを顔に出してクレイムに詰め寄った。
「つまり何か!?我が器にしているこの女は、我の魔力によりいつ爆発するか分からない状態だと!?」
「そういう事だ。もし可能ならば、マリアの身体から今すぐ離れる事を強くオススメする」
「くっ、仕方あるまい…」
魔王は器が破壊されると魂も同時に損傷し、復活に数十年から数百年かかる。これまでも、歴代の聖女によって器を破壊され魂に大きな傷を負い表舞台から姿を消してきた。
一方で、器を自ら放棄した場合は次の器を見つければ即座に活動を再開出来る。
マリアの口から真っ黒な霧が吹き出し、それが悪魔の姿を形成していく。魔王は今の器を捨てる事を選んだのだ。
口から霧を出し尽くし倒れ込むマリアを見て、我に返ったテスターが口をタコの様に伸ばし、両手をモミモミしながら駆け寄った。
「マリアー!俺だ、テスターだ!意識は大丈夫か?よし、取り敢えず人工呼吸と心臓マッサージだ!」
「寄るなっ、気持ち悪い!」
起き上がりながらのカウンターアッパーが決まり、テスターは頭から床に落ちる。
「ち、違うんだマリア!見た目が魔族になったのは、お前を救う為で!」
「あんたが気持ち悪いのは昔からよ!見た目は関係な、いや、あるけど!死ね!これ以上他人に迷惑かける前に親父とゼットで死ね!それから死ね!この馬鹿死ね!」
マリアが溜め込んでた不満をぶちまけると共にテスターにラッシュを続ける。人外の領域に肩までつかりこんたテスターにはノーダメージだが、心が痛かった。
「酷いよマリア。というか、病み上がりみたいなもんだし、そんなに暴れると持病が発動するかもしれないから、安静にした方が」
「持病?あんなん、カスヤロウがついた嘘に決まってるでしょ!私の母は性病で亡くなった娼婦よ!」
その場にいた皆が硬直し、数秒後テスターと魔王の霊体がギギギと首を動かしてクレイムの方を見た。
「「あの話、全部嘘だったの!!??」」
「アレックスが国の依頼で特殊な赤子を作ろうと四苦八苦していたのまでは本当だ。マリアは普通に産まれた、私の愛する娘だよ」
テスターは再び首をギギギと動かしてリブの方を向く。
「鑑定っ!」
「もうやってるゴブ。マリアさんはお前と違って正真正銘普通の可哀想な人間ゴブ」
クレイムの嘘が確定となった。魔王はさっきの話がデタラメだった事やリブの鑑定の事で完全に思考停止状態に。その間にまたもやクレイムが動いた。
「縮地!」
魔王が再びマリアよ身体に戻ろうとするより早く、あ姫様抱っこで彼女を抱き上げる。
「我が娘マリアよ、今度は絶対に手放さぬぞ。何故なら私は」
「この国で一番頭が良いから?」
「フッ、その通りだ。では、後は若い者に任せて帰るとしよう。縮地!」
クレイムはマリアを抱いたまま縮地で部屋の入り口に飛ぶ。
「縮地縮地デュクシデュクシデュエデュエデュエデュエ!」
そのままどんどん加速し、あっという間に魔王城の外まで逃げ去ってしまった。これが育てまくったスキルの力である。
後に残されたのは魔王の魂、テスター、リブの三人のみ。
「…どうしよう。我、ここからどうしたらいいのか全く分からない」
「奇遇だな、俺もだ」
「同じくゴブ」
魂のみの状態の魔王は物理的干渉が出来ないから、目の前の敵を倒せない。しかし、テスター側もこの状態の魔王をどうする事も出来ない。
「なあ、お前ら我の器にならないか?お前らなら割と良い器になれそうな気がするのだが?」
「マリアの敵になってしまうからやだ」
「リブは人も魔族も神も天使も堕天使も同じぐらいダメダメだと思ってるから魔王とか興味無いゴブ。この世界まるごとひっくり返せる邪神とかになれるなら考えるゴブが」
「そ、そうか。しかし、マジでこのままだと話が進まぬ。ああ、マーガレットがここに来ればこの程度の奴らケチョンケチョンなんだがなあ」
「こっちだって肉ちゃんが来れば勝ち確なんだよ。あの人なら多分霊体とかも殴れそうだし」
そんな訳で、情けない事にここに居るメンツでは話が進まないので、お互い助っ人待ちとなった。
「水の精霊よ、潤いをもたらす清浄なる一杯をここに、カップウォーター!はい、テスター。はい、魔王様」
リブが水魔法で出した飲用水を飲みながらしばし待機する。
「遅いな」
「来ねえ」
「ゴブ」
「テスター、お前大賢者使って聞いてみてくれ」
「あっ、そっか!」
魔王に言われて、テスターはその手があった事を思い出す。
「大賢者ァー!今こっちこんな感じでお前か肉ちゃん待ちなんだけど、どちらが先に着きそうー?」
「肉ちゃん殿は初代ホーガンが結んだ魔王と戦わない契約で来れませんぞ!吾輩は試用者殿の邪魔が無い間に兄上撃破して、今そちらに向かってますぞ!」
「うわっ、やっべ」
マーガレットの声は脳内では無く耳から聴こえてきた。近い。
「試用者殿、只今到着しましたぞ!」
扉がバーンと開かれ、返り血にまみれたマーガレットが現れた。
「あ、これ勝ち筋無いわ」
ここでの魔王撃破を諦めたテスターが胸をナイフで刺そうとするが、マーガレットがナイフを蹴り飛ばした。
「試用者殿、それは無駄ですぞ!吾輩は貴方のやり口を知っておる故!ぬぅん!」
マーガレットがポージングすると床がうねり、絨毯やカーテンがテスターとリブ拘束する。ジェニファーの氷漬け拘束程では無いが、二人の動きを暫く封じるには十分だった。
「魔王様、新たな器が必要なのですぞ?さあ、こちらへ!」
「そうか、お前が器となってくれるのだな。レッツドッキング!」
魔王の魂とマーガレットの肉体が密着し抱き合うのを、テスターとリブはただ見ている事しか出来なかった。
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