スキルテスター!本来大当たりなはずの数々のスキルがハズレ扱いされるのは大体コイツのせいである

騎士ランチ

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最終章:スキルの歴史編

エピローグ&あとがき

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「鑑定スキル発動!見えた!貴様の弱点はアゴ!アゴにマッハ160以上の速度でパンチすると気絶する!くらえ鑑定アッパー!」

 ゴキャ!

 アレクの鑑定アッパーがアゴを直撃し、新人女神は頭から地面に激突した。その後アレクは、頭の上をヒヨコがピヨピヨと飛んでいる女神の首根っこを掴み、強引に起き上がらせる。

「おいコラ起きろ!」
「ヒィッ!な、なんやねんアンタ!どうやって天界まで来たんや!目的はなんや!」
「質問するのは俺の方じゃボケェ!」

 ここは天界。神と天使達が住まう神聖なる場所。生きた人間が自力で来る事は不可能なはずだった。だが、復讐に燃える男アレクはここまで来た。そう、鑑定スキルの力で!

「俺はよう、この鑑定スキルのおかげでこんなに強いんだ。だが、世間は鑑定をゴミスキル扱いして俺を迫害した!だから、復讐する事にした。鑑定をハズレ扱いした奴らは全員叩きのめす事にしたんだ」
「ほんならアタシ関係無いやん。アタシはアンタの事なんか知らんで」
「関係あるんだよ。俺の復讐対象は、俺を直接馬鹿にした奴や鑑定スキルを馬鹿にした奴だけじゃねえ。鑑定スキルをハズレ扱いする原因になった奴も殴る対象だ。スキルは神が作ったモノ、なら鑑定がハズレ扱いなのはお前のせいだろうが!」
「ちゃうねん!スキル作ったのは先代の神様やねん!」

 このままではアレクに殺されると思った女神は必死で責任逃れをする。

「その先代はどこだー!」
「隠居してあっちの部屋で、愛人天使の胸揉みながらソシャゲやってます!」
「そうか、よし、殺す!」

 アレクは鑑定テレポで先代神の前に現れると、裏拳で息の根を止めた。★5確定演出に夢中になっていた先代神は苦しむ事なく世を去った。アレクは横に居た愛人天使が悲鳴を上げる前に股間パンチで気絶させると、鑑定テレポで再び女神の前へ戻ってくる。

「今ジジイ殺してきた。リアルで」
「さ、さいでっか。ほな、お帰り下さい。お願いやから」
「いや、俺の復讐相手はまだ残っている。それは、鑑定スキルという素晴らしい能力を貰いながらロクに使いこなせなかったアホだ。そいつの居場所を教えろ」

 女神はダッシュで資料室に向かい、一番古いファイルを開く。

「こいつや。テスタメント・アーモンド四世、通称テスター」
「そうか、殺してくる」
「この馬鹿金髪五百年前に死んでるねんで?仮に過去に行って殺したらタイムパラドックスでアンタも消えると思うんやけど」
「なんとかする。じゃあな、アンタはこの世界の維持に必要そうだし、一番悪い奴の居場所を教えてくれたから生かしといてやるよ」

 そして…、


「話は変わるが、マスターよ、お前の名はテスタメントで合ってるか?」
「ああ!テスタメント18歳、通称テスターでっす!」
「ならば死ねー!」

 英雄召喚により五百年前にやって来たアレクは、テスターに向かって拳を振り下ろした!テスターは意味も分からず拳をマトモに喰らい、地面にめり込み即死した。

「なっ、何しとんねん!」
「お前も死ねー!」

 テスターにスキルを貸し与えいた天使はどう見ても若い頃の女神だった。結局お前も元凶じゃねーかと思いつつ、アレクはヒースを撲殺した。



■ ■ ■

ふうーっ疲れました、これにて完結です!ハズレスキルという概念を産んでしまったアホ達の冒険活劇いかがでしたでしょうか?それでは、また変な話を思いついたらお会いしましょう。サラダバー!
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