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21 リンフォード ※R18
「ただいま、リン!」
「おかえりロキ。わぁっ、冷たい!私に抱きつくなー!」
帰るなり冷たい体で抱きつくロキを蹴りつつ、頭や肩に積もった雪を払い落としてやる。
ロキの頬は悴んでりんごの様に赤い。ついぺろりと舐めたら悲鳴をあげられた。
「ひゃあああっ!リン、なにすっ」
「おら、早くストーブの前に行け。体が温まったらメシにするぞ」
「ひゃいっ」
湿ったコートとマフラーを壁に掛け、ロキはおとなしくストーブの前に座った。
「リン、そういえば、今日クロに会ったよ。このまえのお礼言っといた」
「ほう。なんか用でもあったのか」
「偶然会っただけみたい。怪我した話をしたら『我の肉が!』って毛を逆立ててた。たまに言葉間違ってるのかわいいよね」
「いや、間違ってないのでは……」
ロキは笑いながら手拭いで髪や顔を拭い、シャツの首元を緩めた。彼の引き締まった首すじに、見慣れぬものが目を掠めた。
はぁっ?何をつけられてきた⁈
すかさず私は、ロキのシャツのボタンを外した。おい、顔を赤らめるな。そうじゃないっ。バカ犬め。
「おまえ、クロに首輪を付けられたな。鏡を見ろ!」
「えっ、首輪? なにもされていないよ。触れられてもいないのに」
ロキは鏡の前に行くと、口をぽかんと開けたまま帰ってきた。
「ほんとだ。首に入れ墨みたいのがある。なんだこれ……」
「ロキは私の犬なのに、けしからん!」
私は腹を立てながら、ロキの首にぐるりと刻印された黒い紋様を、舌でなぞった。
なぞりながら紋様を辿って、それに繋がるクロの奥に侵入する。これはこのまえ縁を掴んだ時に目覚めた能力だ。
クロがロキに仕込んだものを探る。――それは笑ってしまうくらいあの存在に似つかわしくないものだった。
自分以外の魔物に近寄らせないための障壁。
病で命を落とさないための守護。
自分と同じ時間を生きるための不老不死。
悪意を美味いと喰らう存在にすら、ロキに絆されてしまうのか。しかし、この黒い首輪は気に入らぬ。ロキは私の犬なのに。
私の舌がちろちろとロキの首を舐める様子に、彼は目を泳がせながら、ただ無言で耐えていた。息が荒い。かわいいロキ。
「なあ、ロキ。私はそろそろ性交がしたい。もういいだろう。これでも私は我慢したのだ」
「うっ。うん。オレも……したい。リンの中に入りたい」
私は敷物の上にロキを押し倒した。
ロキの白いシャツの上に、私の赤い髪が波打つように広がる。
ストーブの炎が私たちを赤く照らし、肌の上で揺らめいた。私がのしかかれば、簡単に彼は力を抜いて身を任せた。
ロキのシャツのボタンを外していくと、期待につんと立ち上がった胸の頂きがいじらしかった。性感帯として育てあげたそれを口に含んで刺激を加えれば、たちまち息が乱れ、ロキの目がとろりとしてくる。
「んあ……、リンはオレのおっぱい好きだよ……ね。はぁ……んんっ」
「触り心地がよいのだ。おまえのそのいやらしい顔を眺めるのは気分がいい」
愛撫を重ねながら、ロキの服を脱がしていく。拙い手付きで私の服に手をかける彼がもどかしくて、私は一気にシャツを脱ぎ捨てた。
下衣をくつろげれば、ふくらんだロキのペニスが弾けるように飛び出した。腹につく勢いでそそり立つそれを、私はゆっくりと口内に含んだ。
一瞬身を硬くして抵抗したロキだったが、すぐに快楽に落ちた。
部屋の中は、ぬちゅぬちゅと私がたてる水音と、ロキの喘ぎ声だけが響いていた。
「はぁっ、オレばかりやだ。リンっ、リンっ、ねぇ……」
「黙れ、おまえはおとなしく愛されていればいいのだ。んっ、んっ、んぐっ。どうだ」
「気持ちい……ぁん……あっ!出るっ、出ちゃうっ!」
私は、ロキのペニスをずっと咥えてみたかった。以前は口に入る代物ではなかったのだ。奥まで深く呑み込んで喉を締めれば、ロキはあっけなく達した。粘り気のある液体が、私の喉を滑り落ちていった。
一度達しても、ロキのペニスはまだ屹立したままだった。それに跨がろうとした私を、トン!とロキが後ろに押した。
そして、私の四肢を押さえると、快楽で潤んだ琥珀が全身を舐めるように見回した。
「次はオレの番だからね。……リン、どこからいく?」
その視線すら刺激となり、緊張と喜びで体が痺れるようだった。興奮のあまり、私のペニスはゆるく立ち上がり、透明な汁を滲ませた。ロキはそれを人差し指でなぞると、美味しそうに舐め取った。ああ、もっと私を食べてくれ。
にゅぷにゅぷと、私のペニスをしごきながら、ロキは私の体を抱え込んで深い口づけをした。そして、耳をねぶり、首から下へ。私の胸の頂きにふっと息を吹きかける。その吐息だけで私は達した。
「ひっ、……こんな簡単にイくなんて、恥ずかしいのだ……悔しいのだ……ひぁぁぁっ、手を止めろぉ」
「やだ。やめない。リンの顔すごく気持ちよさそう。もっと泣いて……もっと気持ちよくしてあげる……」
ロキの舌が、まだイッて間もないペニスをしゃぶりあげる。もう気持ちいいのか辛いのかわからなくて、私はただ嗚咽混じりの嬌声をあげ続けた。
その舌がさらに下に移り、私の睾丸を可愛がり、後孔を舐め上げる。つぷり。ロキの指が私の深奥に挿入された。にゅぷにゅぷと動かしながら指は増えていき、三本になったとき、ロキは手を止めた。
私の生理的な涙と涎にまみれた顔を愛しげに見つめ、苦しそうな表情でロキは言った。
「リン、もう挿れてもいい? ちんちんが爆発しそうなんだ」
「ふふっ、……挿れてくれ……私もロキが欲しい……」
ロキが私に覆いかぶさる。私は大きく足を開いて、両手を彼の背中にまわした。
ぬぷ。私の後孔にロキのペニスがあてがわれた。
「いくよ……リン」
「んっ」
ミチミチと孔が広がる感覚、質量のあるものが私の中に入ってきた。わずかな痛み。それよりもこの多幸感はなんだ。少しずつ快感を拾いはじめ、それが私の最奥に収まったとき、喜びで体中の毛が震え、逆立った。
ロキは私の体をぎゅうぎゅうと抱きしめて、はぁっと大きなため息をついた。ぽたぽたと垂れるのは汗、そして涙。
「ひっく……リンの中、あたたかいね。オレ、すっごく幸せ。このまま死んでもいいくらい」
「バカ犬、私だって……今、すごく、幸せだ……」
私は笑みを浮かべながら涙を流すロキを、きつく抱きしめた。私たちの間に空気一粒たりとも入れたくなかった。
体の感覚を心が凌駕していた。この満ち足りた感覚は言葉にはならぬのだ。足りない言葉でつぶやく。
「ロキ、愛している……」
「オレも、リンを、愛しています」
しばらくすると、私の奥が蠕動を始めた。ロキのペニスがぴくりと反応する。
「体が、もっと欲しいと言っている……」
「ふふっ。そうだね、リン。動くよ」
ロキと私は深くつながりながら、お互いを喰らい合うように愛し合い、今まで行き着けなかった高みに達した。
そして、そのままひとつに丸まって眠った。
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