ハウンド

カラク

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ヘルズノアーク崩壊

ヘルハウンド

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ある日世界の誰もが恐怖する世界的ニュースが全世界で放送された。

「ヘルズノアーク崩壊、ヘルズノアーク崩壊。ただちに全世界のハウンドたちは1週間以内に王都ホワイトリーの教会本部に。」

ヘルズノアーク(世界最高監獄)
この世の全ての犯罪人を収容する監獄。
犯罪人には犯した罪によって犯罪ランクをつけられる。
Sランク世界型犯罪、Aランク国家型犯罪
Bランク都市型大犯罪、Cランク都市型軽犯罪、Dランク軽犯罪に分類される。
そして今回起きたヘルズノアークの崩落の首謀者は不明。
ランク異例のSSである。

どこかのとある森の家

ぷるる、ぷるる。
一本の電話がなる。

ガチャ
「こちら、クランディーノでーす。ただいま留守にしております。要があってもなくてもそのまま電話を切ってください。」

すると電話は先から怒鳴り声が聞こえる

「冗談を言っている場合かテレビを見てないのかふざけるな世界の危機なんだぞ」

「たっくなんだよ。テレビなら見てるよ。ヘルズノアークの崩落かやられたな。ギルス、だがバカなやつもいたもんだなぁ、あの囚人達が一度に脱獄なんてことになったらもう誰にも止められないだろ。」

他人事のように話すクランディーノ

「そうだ、なら俺の言いたいことは分かるだろう。お前に王都に出て来てもらいたい世界最強の伝説のハウンドのお前に報酬ならお前の思うようにしよう」

「おい、こんな年寄りに今更どうにかしろって?冗談だろ。確かに全盛期の俺は自他共に認める最強だった。だが今ではSランクを1人、2人相手するだけで精一杯だよ。それにだ。何よりヘルズノアークは今まで脱獄なんてことはあり得なかったまして崩落ってことは侵入者がいたことになる内側からの崩落はありえない。つまり侵入者を許した王国側に落ち度があるだろ」

電話先のギルスの声が静かになる

「まぁしかしだ。全盛期の俺が捉えた囚人達が並大抵のハウンドに捉えられるとも思えん。そこでだ。救済措置として俺は無理だが俺の弟子を王都によこしてやる」

「強いのか?」

「あぁ強さは俺が保証する、全盛期の俺ほどではないが今のやつなら差しでやればSランクともやれる。今の俺でも一歩間違えたらやられる」

「そんなにか、期待できるな」

「だがそっちにいる間は国が面倒を見ろよ、じゃないとマジで国終わるぞ」

「あぁわかってる。じゃ頼んだぞ」

「了解」

それから一週間の時が流れる

アクーラ港



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