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第六章 未開の森へ
未開の森へ③
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「あと、この花が自然にとれたら、アナイスに命の危険が差し迫っていると判断され、転移機能が作動すると同時に私に連絡が来るから、間違って落とさないように気をつけてね。勘違いから、森ごと吹き飛ばされたくないでしょ?」
「森ごとって……兄さん、過激すぎ」
「それ位、アナイスは、私にとって大切な存在なんだよ?」
「うわぁ……重い。重すぎるぅ……。何だって、こんなモンスター親父の娘を担ぎ出すんだよぉ……」
「私は、何度も断ったよ?それなのにアナイスを先に押さえて断れないようにしたのは王様だ。国有森の一個や二個、惜しくないってことだと解釈してもいいよね?」
「ぇえー。この人、メンヘラ?嫌だぁー怖いよぉ」
「まあまあ、二人とも、一旦、落ち着こう……。まだ、そうなってないからね?」
レオニーの爆弾発言に、わざとらしく騒ぐイザベラ、それを抑えるオーギュスト。面白おかしく繰り出される三者三様の言葉で、会話がどんどん続いていく。三人とも笑顔だ。
こんなやりとり、自分には出来ない。やっぱり家にいた方が良かったかな……。
三人の会話を横で聞いていたアナイスは、気持ちがどんどん沈んでいく。
と、そこへ、救世主が現れた。ベルナンド王子である。
「アナイス、済まない、待たせたな」
アナイスの顔が、ぱあっと明るくなる。ベルナンド王子は、水面が太陽の光を反射して中まで見通せない穏やかな湖のようなアイスブルーの瞳で、アナイスを満足げに見る。
「兄上と手順を確認していた。紹介しよう。兄上、こちらへ」
楽器ケースを手にした、銀の髪に緑色の瞳の柔らかい雰囲気の男性が、歩み寄る。ベルナンド王子も銀髪だが、その温かい手で触れると淡雪のように儚く消えそうな透明感のある髪よりも芯がある。サラサラ度とキラキラ度も、高い。
「やあ、君がアナイスかい?私が、この国の第一王子、ロレンツィオ・ナルスタスだ。私と一緒に未開の森に行ってくれるんだって?不本意だろうに、付き合わせることになってしまって、誠に申し訳ない」
快活な物言いに、どう対応していいか分からないアナイスは、イザベラを見る。
「え?えーっと、『はい』?」
アナイスは、それに習って、「はい」とだけ答える。ロレンツィオ王子は、口の中で「あはっ」と笑うと、アナイスを頭の上からつま先まで見て、今度は「素敵な装備だね」と言った。
アナイスは、レオニーを見る。
「特別仕様です。危険を察知したら、アナイスだけ森の入り口まで転移させる機能がありますので、ご留意ください」
満面の笑みで答えるレオニーに、ロレンツィオ王子も笑顔で応じる。
「そう、面白い機能が付いているのだね……。あなたが、デザインしたの?」
「アルベルト芸術学院で学ばれたデザイナーに頼みました。軍事演習用なので、あれこれ調べて作ってくれたようです。特別機能は、私が付加しました」
それを聞いたロレンツィオ王子は、どこか遠くを見るような目をして独りごちた。
「そう、学院で、ね……」
そうこうするうちに出立の準備が整い、森に入る前にロレンツィオ王子が、兵士たちの士気を高揚させるため、バイオリンの演奏を披露することになった。森に入る合図の意味合いも、兼ねている。
曲は、王都で若者に人気の冒険活劇の挿入曲を、オリジナルの解釈でアレンジしたもの。ロレンツィオ王子が芸術学院の発表会でロザリンド・フェデラー伯爵令嬢のピアノと共演し、聴衆から万雷の拍手をもらった自信作だ。
学院では、勇者が魔王に立ち向かうシーンで使われる勇壮かつ優美なオーケストラ編成曲を「人間関係に疲れた若者が森の精に癒やされる」という解釈でバイオリンとピアノの二重奏用にアレンジし披露したが、今回は、それのバイオリンソロバージョン。
王子は、地面に座り思い思いに寛ぐ兵士たちを前に、気合いを入れて弾き始めた。前半は勇壮に、中盤は柔らかく、後半はドラマティックに音を紡ぐ。ここぞという場面では、ビブラートを効かせる。ピンと張られた弦が弓で擦られて出る音が、一かたまりになり、蒼天の空を昇っていく。
兵士たちの最前列に、ちんまりと座り、初めて聴くバイオリン演奏に口をぽかんと開けて聴いていたアナイスは、宙に手を伸ばした。それらの音をつかもうとするかのように。
アナイスの目には、一つ一つの音が、タンポポの綿毛のように、ふわりふわりと空高く上がり、風に乗って広がっていくように見えていた。
(音が地面に落ちて、そこで根付いたら花が咲くよね、きっと)
アナイスは、地に落ちた音が成長して花になり、風に揺れる度に軽やかな音を響かせる様を想像して、うふふと笑った。
曲が終わった。兵士たちは、どうしたものかと顔を見合わせた。隊長が、片手を強く動かして、拍手を促す。やがて、ぱらぱらと拍手が起こり、不揃いな音となって響き渡った。
ロレンツィオ王子は、にこやかに手を振り、それに応える。拍手していた兵士たちは、隊長の合図と共にあっさり手を止めて立ち上がると、それぞれの装備を確認し始めた。その様子を見たロレンツィオ王子は、アナイスの側で、ぼんやり佇んでいるベルナンド王子の横に来て、そっと耳打ちする。
「音楽に興味のない人たちの反応って、あんなものだよ。魔物たちは、どうだろうな」
「さあ……」
ベルナンド王子は、醒めた声で答える。兄の演奏を実際に聴き、その胸の内に危機感が芽生えていた。
この程度のレベルでプロになる気でいるなんて、世の中を甘く見ている。そのような者に、魔物を前にして、逃げずにバイオリン演奏などできるのか?護衛が付くとはいえ、魔物が眠らず襲ってきたら、どうすればいい?
レオニーを見る。ロレンツィオ王子のバイオリン演奏を聴いて「お花が咲くところ」をイメージしたアナイスに、 「いいねえ」と目を細めている。この師匠、弟子に何かあったら、どう動く?国王も軍師も、計画通りに事が運ばなくても最後にレオニーが出てきて何とかしてくれると考え、アナイスを推したのだろうが、その手前勝手な考えにもまた、王子は危機感を覚えていた。
レオニーが、ベルナンドの視線に気づき、片手を上げて、とびっきりの笑顔を見せる。その笑顔の奥に潜む最強の圧。それを感じとった王子は、この件に関わるのではなかったと、初めて思った。
「森ごとって……兄さん、過激すぎ」
「それ位、アナイスは、私にとって大切な存在なんだよ?」
「うわぁ……重い。重すぎるぅ……。何だって、こんなモンスター親父の娘を担ぎ出すんだよぉ……」
「私は、何度も断ったよ?それなのにアナイスを先に押さえて断れないようにしたのは王様だ。国有森の一個や二個、惜しくないってことだと解釈してもいいよね?」
「ぇえー。この人、メンヘラ?嫌だぁー怖いよぉ」
「まあまあ、二人とも、一旦、落ち着こう……。まだ、そうなってないからね?」
レオニーの爆弾発言に、わざとらしく騒ぐイザベラ、それを抑えるオーギュスト。面白おかしく繰り出される三者三様の言葉で、会話がどんどん続いていく。三人とも笑顔だ。
こんなやりとり、自分には出来ない。やっぱり家にいた方が良かったかな……。
三人の会話を横で聞いていたアナイスは、気持ちがどんどん沈んでいく。
と、そこへ、救世主が現れた。ベルナンド王子である。
「アナイス、済まない、待たせたな」
アナイスの顔が、ぱあっと明るくなる。ベルナンド王子は、水面が太陽の光を反射して中まで見通せない穏やかな湖のようなアイスブルーの瞳で、アナイスを満足げに見る。
「兄上と手順を確認していた。紹介しよう。兄上、こちらへ」
楽器ケースを手にした、銀の髪に緑色の瞳の柔らかい雰囲気の男性が、歩み寄る。ベルナンド王子も銀髪だが、その温かい手で触れると淡雪のように儚く消えそうな透明感のある髪よりも芯がある。サラサラ度とキラキラ度も、高い。
「やあ、君がアナイスかい?私が、この国の第一王子、ロレンツィオ・ナルスタスだ。私と一緒に未開の森に行ってくれるんだって?不本意だろうに、付き合わせることになってしまって、誠に申し訳ない」
快活な物言いに、どう対応していいか分からないアナイスは、イザベラを見る。
「え?えーっと、『はい』?」
アナイスは、それに習って、「はい」とだけ答える。ロレンツィオ王子は、口の中で「あはっ」と笑うと、アナイスを頭の上からつま先まで見て、今度は「素敵な装備だね」と言った。
アナイスは、レオニーを見る。
「特別仕様です。危険を察知したら、アナイスだけ森の入り口まで転移させる機能がありますので、ご留意ください」
満面の笑みで答えるレオニーに、ロレンツィオ王子も笑顔で応じる。
「そう、面白い機能が付いているのだね……。あなたが、デザインしたの?」
「アルベルト芸術学院で学ばれたデザイナーに頼みました。軍事演習用なので、あれこれ調べて作ってくれたようです。特別機能は、私が付加しました」
それを聞いたロレンツィオ王子は、どこか遠くを見るような目をして独りごちた。
「そう、学院で、ね……」
そうこうするうちに出立の準備が整い、森に入る前にロレンツィオ王子が、兵士たちの士気を高揚させるため、バイオリンの演奏を披露することになった。森に入る合図の意味合いも、兼ねている。
曲は、王都で若者に人気の冒険活劇の挿入曲を、オリジナルの解釈でアレンジしたもの。ロレンツィオ王子が芸術学院の発表会でロザリンド・フェデラー伯爵令嬢のピアノと共演し、聴衆から万雷の拍手をもらった自信作だ。
学院では、勇者が魔王に立ち向かうシーンで使われる勇壮かつ優美なオーケストラ編成曲を「人間関係に疲れた若者が森の精に癒やされる」という解釈でバイオリンとピアノの二重奏用にアレンジし披露したが、今回は、それのバイオリンソロバージョン。
王子は、地面に座り思い思いに寛ぐ兵士たちを前に、気合いを入れて弾き始めた。前半は勇壮に、中盤は柔らかく、後半はドラマティックに音を紡ぐ。ここぞという場面では、ビブラートを効かせる。ピンと張られた弦が弓で擦られて出る音が、一かたまりになり、蒼天の空を昇っていく。
兵士たちの最前列に、ちんまりと座り、初めて聴くバイオリン演奏に口をぽかんと開けて聴いていたアナイスは、宙に手を伸ばした。それらの音をつかもうとするかのように。
アナイスの目には、一つ一つの音が、タンポポの綿毛のように、ふわりふわりと空高く上がり、風に乗って広がっていくように見えていた。
(音が地面に落ちて、そこで根付いたら花が咲くよね、きっと)
アナイスは、地に落ちた音が成長して花になり、風に揺れる度に軽やかな音を響かせる様を想像して、うふふと笑った。
曲が終わった。兵士たちは、どうしたものかと顔を見合わせた。隊長が、片手を強く動かして、拍手を促す。やがて、ぱらぱらと拍手が起こり、不揃いな音となって響き渡った。
ロレンツィオ王子は、にこやかに手を振り、それに応える。拍手していた兵士たちは、隊長の合図と共にあっさり手を止めて立ち上がると、それぞれの装備を確認し始めた。その様子を見たロレンツィオ王子は、アナイスの側で、ぼんやり佇んでいるベルナンド王子の横に来て、そっと耳打ちする。
「音楽に興味のない人たちの反応って、あんなものだよ。魔物たちは、どうだろうな」
「さあ……」
ベルナンド王子は、醒めた声で答える。兄の演奏を実際に聴き、その胸の内に危機感が芽生えていた。
この程度のレベルでプロになる気でいるなんて、世の中を甘く見ている。そのような者に、魔物を前にして、逃げずにバイオリン演奏などできるのか?護衛が付くとはいえ、魔物が眠らず襲ってきたら、どうすればいい?
レオニーを見る。ロレンツィオ王子のバイオリン演奏を聴いて「お花が咲くところ」をイメージしたアナイスに、 「いいねえ」と目を細めている。この師匠、弟子に何かあったら、どう動く?国王も軍師も、計画通りに事が運ばなくても最後にレオニーが出てきて何とかしてくれると考え、アナイスを推したのだろうが、その手前勝手な考えにもまた、王子は危機感を覚えていた。
レオニーが、ベルナンドの視線に気づき、片手を上げて、とびっきりの笑顔を見せる。その笑顔の奥に潜む最強の圧。それを感じとった王子は、この件に関わるのではなかったと、初めて思った。
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