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第2章 魔術師との出会い
第9話 ルカ・マリアノビッチ
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「大丈夫ですか?」
「・・・?」
知らない女性が俺の顔を覗き込んでいた。
何があった?
腹パンされて以降全く記憶がない。
気を失うとは恐ろしい。
それにこのおばさんは誰だ?
さっきの猫耳女と顔つきは似ている気がする。
俺を殴りつけた女は部屋の隅で仁王立ちしていた。
その顔を再度確認するが、やはりこのおばさんと似ている。
髪の色なんかそっくりだ。
このおばさん、あの腹パン女の母親か?
「肋骨が数本折れていましたが、治癒しておきましたので。」
「・・・ありがとうございます。病院に行ったのですか?」
「いえ、行ってませんよ。病院に行くより私を呼ぶほうが早いですから。」
とんでもない怪我が一瞬でなかったことになってた。
よく分からないけど治癒魔術か。
つい昨日まで魔術なんてほとんど見たことなかったのに。
雪崩のように魔術が押し寄せてくる。
腹パン女は折れた肋骨をつなぐ治癒魔術を使える女性の娘。
さらに期待値が高まる。
「さて聞かせてもらおうか!ハンナ・ウェインライトとの関係性を!」
「あらぁーあなたハンナちゃんの知り合いなの?」
「世間話はいいから教えなさい!」
「じゃあ俺に喋るタイミングをつくれよ。」
忙しない親子だ。
ずっと黙っていた店長が俺をカッと睨み、口を開いた。
「おい!!許可なく撮影したことを謝れ!!」
「そうね。ルカ、あなたもやりすぎたことを謝りなさい。」
まさか撮影のことで怒られる日が来ようとは。
目の前の魔術を見てテンションが上がりすぎた。
俺らのことを隠れて撮影してたファンもこんな感じだったんだろうな。
「申し訳ありませんでした。」
「ふん!」
「もうルカ!」
ルカと呼ばれる猫耳女はそっぽを向いた。
なんでいい大人になってこんな小学生みたいなやり取りしてるんだろう。
「とりあえず名前でも教えてくれませんか?レント・マチダと申します。」
「・・・ルカ・マリアノビッチ。」
「そのハハでーす。」
手をヒラヒラさせながら母親も答える。
ルカさんもだがこの母親も大概だな。
「いいから早く私の質問に答えなさいよ」
とにかくルカさんは俺とハンナさんの関係が気になるらしい。
もう全部話してしまおう。
異世界から来たことや俺の目的を。
それ話せばハンナさんのことも伝えれるし。
ルカさんのことは誘うとすでに決めているから、全部話したところで問題ない。
それに母親さんも目の前にいる。
家族公認になれば、尚のこと都合がいい。
いや待て。
召喚者という立場の人間をこの世界の人達は当たり前に知っているのか?
世迷いごと垂れるなと、また腹パンくらいそうなんだけど。
「ほぉ!!お前すごいやつだったんだな!!」
「召喚者という人が居るのは噂で聞いてましたが、本当でしたのね。」
「俺たち料理人からしたら、最初の召喚者である料理人に会うのは夢だぞ!!」
そんな心配は他所に、店長と母親さんは俺の話に大変食いつき、矢継ぎ早に色んな質問を飛ばしてくる。
食いついて欲しいのはあんたらじゃない。
ルカさんは下を向いたままだ。
こいつ話聞いてんのかな。
ここからどうやってルカさんを誘おうか考えていたら、急に座ったままで俺の脛を蹴りあげてきた。
「・・・っ!おい何すんだよ!」
「早く私の質問に答えなさいよ!」
「今、全部話しただろうが!」
「あんたがどっから来たかなんて興味無いのよ!あんたとあの女の関係はなんなのって聞いてるのよ私は!」
なんなんだこの猫?
俺の使用人として付いてきてるって話の中で言ったよな。
ふと母親さんの方を見るとニヤニヤしていた。
「あらぁルカ。まだハンナちゃんとの約束忘れてないのね。」
「っ!うるさいわね!」
「ハンナちゃんとの約束はやっぱり大事なのね。」
「ちょっ……。黙りなさいよ!」
「先にお付き合いする人ができたら必ず報告する事。約束事のひとつだものね。」
なんとまぁ女の子してること。
あのハンナさんがそんな約束するような方だったとは。
素直で可愛らしい時期もあったんだろうな。
そんな仲良しコンビだったのになぜ「あの女」呼びするような仲になってしまったのだろうか。
それにハンナさんもルカさんという子が居るって一言も言わなかったし、俺が魔術師を探してること知ってるんだから紹介してくれてもいいはずだ。
本当になんかあったんだろうな。
まぁとりあえず誤解を解けばいいだけだ。
「いやハンナさんと俺は・・・」
「なんだ!!付き合っているんだろ!!?ご近所さんはみんな君らを微笑ましく見てたぞ!!ガハハ!!」
「まぁハンナちゃんも隅に置けないわね。」
「おいじじい!」
つい、じじいって言っちまったじゃねえか。
ご近所さんはそんなふうに見てたのか。
なら俺はご近所さんからは愛する人にメイド服着せて街をねり歩かせる変態として見られていたということか。
もうルカさんの方見るの怖いんですけど。
怖々目線をルカさんに向けた。
そこには怒髪天を貫くルカさんは居らず、目を伏せ物悲しい顔をするルカさんがいた。
「分かったわ。」
「いや、今の話は全く違くて・・・。」
「・・・連れて行きなさい。」
「はい?」
「1回あんたらの愛の巣に連れて行きなさい!!」
「だから愛の巣じゃ無いって。」
あれ……これはラッキーなのでは?
とりあえず、愛の巣ではないが俺たちの拠点に魔術が使える奴を連れていける。
ハンナさんと会った時どうなるかは想像もつかないけど。
「分かった。そんなに言うなら来い。」
「指図しないでくれる?」
「・・・明日の朝、向かいに行くから準備しとけよ。」
凶暴な猫耳魔術師を仲間に入れる1歩手前まで来た。
今日1日で大分進展があった・・・のか?
面倒くさい火種を持ち帰るだけかもしれないけど。
「・・・?」
知らない女性が俺の顔を覗き込んでいた。
何があった?
腹パンされて以降全く記憶がない。
気を失うとは恐ろしい。
それにこのおばさんは誰だ?
さっきの猫耳女と顔つきは似ている気がする。
俺を殴りつけた女は部屋の隅で仁王立ちしていた。
その顔を再度確認するが、やはりこのおばさんと似ている。
髪の色なんかそっくりだ。
このおばさん、あの腹パン女の母親か?
「肋骨が数本折れていましたが、治癒しておきましたので。」
「・・・ありがとうございます。病院に行ったのですか?」
「いえ、行ってませんよ。病院に行くより私を呼ぶほうが早いですから。」
とんでもない怪我が一瞬でなかったことになってた。
よく分からないけど治癒魔術か。
つい昨日まで魔術なんてほとんど見たことなかったのに。
雪崩のように魔術が押し寄せてくる。
腹パン女は折れた肋骨をつなぐ治癒魔術を使える女性の娘。
さらに期待値が高まる。
「さて聞かせてもらおうか!ハンナ・ウェインライトとの関係性を!」
「あらぁーあなたハンナちゃんの知り合いなの?」
「世間話はいいから教えなさい!」
「じゃあ俺に喋るタイミングをつくれよ。」
忙しない親子だ。
ずっと黙っていた店長が俺をカッと睨み、口を開いた。
「おい!!許可なく撮影したことを謝れ!!」
「そうね。ルカ、あなたもやりすぎたことを謝りなさい。」
まさか撮影のことで怒られる日が来ようとは。
目の前の魔術を見てテンションが上がりすぎた。
俺らのことを隠れて撮影してたファンもこんな感じだったんだろうな。
「申し訳ありませんでした。」
「ふん!」
「もうルカ!」
ルカと呼ばれる猫耳女はそっぽを向いた。
なんでいい大人になってこんな小学生みたいなやり取りしてるんだろう。
「とりあえず名前でも教えてくれませんか?レント・マチダと申します。」
「・・・ルカ・マリアノビッチ。」
「そのハハでーす。」
手をヒラヒラさせながら母親も答える。
ルカさんもだがこの母親も大概だな。
「いいから早く私の質問に答えなさいよ」
とにかくルカさんは俺とハンナさんの関係が気になるらしい。
もう全部話してしまおう。
異世界から来たことや俺の目的を。
それ話せばハンナさんのことも伝えれるし。
ルカさんのことは誘うとすでに決めているから、全部話したところで問題ない。
それに母親さんも目の前にいる。
家族公認になれば、尚のこと都合がいい。
いや待て。
召喚者という立場の人間をこの世界の人達は当たり前に知っているのか?
世迷いごと垂れるなと、また腹パンくらいそうなんだけど。
「ほぉ!!お前すごいやつだったんだな!!」
「召喚者という人が居るのは噂で聞いてましたが、本当でしたのね。」
「俺たち料理人からしたら、最初の召喚者である料理人に会うのは夢だぞ!!」
そんな心配は他所に、店長と母親さんは俺の話に大変食いつき、矢継ぎ早に色んな質問を飛ばしてくる。
食いついて欲しいのはあんたらじゃない。
ルカさんは下を向いたままだ。
こいつ話聞いてんのかな。
ここからどうやってルカさんを誘おうか考えていたら、急に座ったままで俺の脛を蹴りあげてきた。
「・・・っ!おい何すんだよ!」
「早く私の質問に答えなさいよ!」
「今、全部話しただろうが!」
「あんたがどっから来たかなんて興味無いのよ!あんたとあの女の関係はなんなのって聞いてるのよ私は!」
なんなんだこの猫?
俺の使用人として付いてきてるって話の中で言ったよな。
ふと母親さんの方を見るとニヤニヤしていた。
「あらぁルカ。まだハンナちゃんとの約束忘れてないのね。」
「っ!うるさいわね!」
「ハンナちゃんとの約束はやっぱり大事なのね。」
「ちょっ……。黙りなさいよ!」
「先にお付き合いする人ができたら必ず報告する事。約束事のひとつだものね。」
なんとまぁ女の子してること。
あのハンナさんがそんな約束するような方だったとは。
素直で可愛らしい時期もあったんだろうな。
そんな仲良しコンビだったのになぜ「あの女」呼びするような仲になってしまったのだろうか。
それにハンナさんもルカさんという子が居るって一言も言わなかったし、俺が魔術師を探してること知ってるんだから紹介してくれてもいいはずだ。
本当になんかあったんだろうな。
まぁとりあえず誤解を解けばいいだけだ。
「いやハンナさんと俺は・・・」
「なんだ!!付き合っているんだろ!!?ご近所さんはみんな君らを微笑ましく見てたぞ!!ガハハ!!」
「まぁハンナちゃんも隅に置けないわね。」
「おいじじい!」
つい、じじいって言っちまったじゃねえか。
ご近所さんはそんなふうに見てたのか。
なら俺はご近所さんからは愛する人にメイド服着せて街をねり歩かせる変態として見られていたということか。
もうルカさんの方見るの怖いんですけど。
怖々目線をルカさんに向けた。
そこには怒髪天を貫くルカさんは居らず、目を伏せ物悲しい顔をするルカさんがいた。
「分かったわ。」
「いや、今の話は全く違くて・・・。」
「・・・連れて行きなさい。」
「はい?」
「1回あんたらの愛の巣に連れて行きなさい!!」
「だから愛の巣じゃ無いって。」
あれ……これはラッキーなのでは?
とりあえず、愛の巣ではないが俺たちの拠点に魔術が使える奴を連れていける。
ハンナさんと会った時どうなるかは想像もつかないけど。
「分かった。そんなに言うなら来い。」
「指図しないでくれる?」
「・・・明日の朝、向かいに行くから準備しとけよ。」
凶暴な猫耳魔術師を仲間に入れる1歩手前まで来た。
今日1日で大分進展があった・・・のか?
面倒くさい火種を持ち帰るだけかもしれないけど。
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