陽だまりのような君となら

みる

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木村視点 1

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春それは出会いの季節
俺、木村悠真 16歳は晴れて高校になりました!

「力也~おはよ!高校でもよろしくな」
「おはよお前すごい寝癖だぞ」
「昨日遅くまでアニメ見ててさぁ遅刻ギリやったんだよね。主人公の声優さんがめっちゃ美声で最高だったんだよなぁ」

うっそりとした顔で語る俺に心底軽絶した顔を向ける力也
そう俺は低い低音ボイスを愛するオタクなのだ!
おれは小さい頃から男っぽいかっこいい声が好きで自分も声変わりしたらかっこいい声になれるって思っていた
なのに周りのみんなが声変わりで低くなっても俺はそこまで変わらず。。。

「おおお!!力也俺と同じクラスじゃん!」
俺と力也は家が近くて幼なじみだ
毒舌なところもあるがイケメンだし頼りになる俺の親友だ
力也はまたゆうのお守役かよ。。。と言いながら一緒に教室に向かった。


教室に行くと俺の席の後ろの席に1人で座ってるやつがいた
「ねぇねぇ見ない顔だね~俺悠真!!木村悠真
ゆうってよんでね
席前後だし仲良くしよ」

席順を見ると俺の後ろは桐山くんのはず。ぱっと見クールな感じで話しかけにくそうだったがせっかく前後だから仲良くなっておきたいと思い声をかけてみた

「俺そういうのいいから。他の人に話しかけて」

彼の声を聞いた時ビビビビッと衝撃が走った。
俺の好きな男性声優に声がそっくりすぎる!!
え、まじで??
ここが教室ということも忘れて桐山くんに詰め寄った。
桐山くんが、は?とかちょ、、うるさと言っている声もどタイプでもっと聞きたいなと思っていると突然頭に衝撃が走った

「ゆう!お前うっさいねんてか初対面のやつにそんな迫ったら迷惑やろーがばか。」

「いてぇええええ!おま、手加減しろや!」
容赦なく頭を叩かれて涙目になりながら力也を睨む。そんな俺たちをみながらクスクスと笑い声が聞こえてきた。
ガラッと教室のドアが開いて先生が入ってきた。

「はい、みなさんおはようございます。
今日からこのクラスの担任をします内藤です。
みんなのとこ知りたいから自己紹介していこっか」

好きな教科とか好きなこととか何かひとこと言って行きましょう。というとこになり順番にみんな立って挨拶をした

「はい!おれは木村悠真っていいます
好きなことはアニメとお笑い!あと甘いのも好きですよろしくお願いします」

パチパチパチと拍手が鳴る
俺が挨拶をした後に後ろの桐山くんがたった
「桐山陽一。好きな教科は数学です」
端的に挨拶をして席に座った
俺は改めていい声だな~としみじみ思いながら桐山くんを見つめていた。

金髪だけど、どこか暗くて何を考えてるかよくわかんない。意外とこういう奴が女子にモテたりするもんなんかねぇ
声もかっこいいし。
お昼になったら話しかけてみよっかな。と思いながらおれは眠りについた。
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