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3話
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自分の顔を冷たい何かがスっと滴り落ちていく感覚がある
ポロポロと止まらないそれは手で拭っても止まってはくれなかった
「ええぇえ?!陽一くんどうしたの?!そんな不味かった?水飲む?」
木村くんが大きな声でオロオロしながら水を俺に渡してくれた。
俺は首を軽く振って「美味しい...」と小さい声で言ったが木村くんはしっかりと聞きとってくれたみたいでニカッと笑った
「音もなく泣くからマジでビビったわ
人ってこんな静かに泣けるものなんやね」
木村くんはハンカチで涙を優しく拭いてくれた
俺のことを見てなにか考えながら木村くんは口を開いた
「ねぇ陽一くんLIMEやってる?交換しようよ!」
「え...別にいいけど...」
(俺の事を気使って何も聞かないのか?やっぱりこいつといるとなんか居心地いいんだよなぁ)
俺は涙が出て恥ずかしい気持ちと何かわからない温かい気持ちで胸がいっぱいになった
俺はこの学校で必要ないと思っていた友達ができて嬉しい反面、本当自分を知ったら離れていくんじゃないかと不安な気持ちもあった
「よっしゃ!!ラインありがと!
またメッセージ送っとくね」
木村くんは何故かガッツポーズをしてスマホを掲げていた
そしてチャイムがなりお昼休みは終わった。
俺はスマホを開いてユウマと書かれた画面を見つめていた。
授業が終わり、明日部活の説明があるということでみんなが部活の説明を見に行ったり帰ったりとワイワイとしていた
木村くんはさっき「部活どんなんあっかみてくるわ!」と言って走って行ったので俺は入るつもりないしこのまま帰ろうと思い鞄を持って廊下に出た。
「おっゆうの後ろの席の子だよな?」
「...」
「わ~金髪さんだ!リキも青いし派手髪同士だねっ
私は井上リオっていいます。ゆうくんの友達さん、かな?」
茶髪でふわふわしてる女の子が吉田くんの後ろからひょこっと顔を出してきた。
こういうThe陽キャですという人達はどこか苦手なので俺は無言で通り過ぎようとした。
「おっとあのさクラスのLIMEグル作ってるんだけど君も入らない?」
「.......いや、俺はいいです」
「そうか?まぁそういうの苦手なヤツもいるもんなーまた入りたくなったら兄ちゃんにいつでもいいなさい」
「ん」と小さく返事をしながら俺は足早に廊下を歩いて行った。後ろで井上さんが何か話していたがよく聞こえなかった。
それから俺は早足で家に帰った
母はいつも遅くにしか帰って来ないため洗濯物を回してベッドにダイブした
「なんかすごく疲れた...」
ウトウトしてきて俺は制服のまま夢の中に落ちていった
ポロポロと止まらないそれは手で拭っても止まってはくれなかった
「ええぇえ?!陽一くんどうしたの?!そんな不味かった?水飲む?」
木村くんが大きな声でオロオロしながら水を俺に渡してくれた。
俺は首を軽く振って「美味しい...」と小さい声で言ったが木村くんはしっかりと聞きとってくれたみたいでニカッと笑った
「音もなく泣くからマジでビビったわ
人ってこんな静かに泣けるものなんやね」
木村くんはハンカチで涙を優しく拭いてくれた
俺のことを見てなにか考えながら木村くんは口を開いた
「ねぇ陽一くんLIMEやってる?交換しようよ!」
「え...別にいいけど...」
(俺の事を気使って何も聞かないのか?やっぱりこいつといるとなんか居心地いいんだよなぁ)
俺は涙が出て恥ずかしい気持ちと何かわからない温かい気持ちで胸がいっぱいになった
俺はこの学校で必要ないと思っていた友達ができて嬉しい反面、本当自分を知ったら離れていくんじゃないかと不安な気持ちもあった
「よっしゃ!!ラインありがと!
またメッセージ送っとくね」
木村くんは何故かガッツポーズをしてスマホを掲げていた
そしてチャイムがなりお昼休みは終わった。
俺はスマホを開いてユウマと書かれた画面を見つめていた。
授業が終わり、明日部活の説明があるということでみんなが部活の説明を見に行ったり帰ったりとワイワイとしていた
木村くんはさっき「部活どんなんあっかみてくるわ!」と言って走って行ったので俺は入るつもりないしこのまま帰ろうと思い鞄を持って廊下に出た。
「おっゆうの後ろの席の子だよな?」
「...」
「わ~金髪さんだ!リキも青いし派手髪同士だねっ
私は井上リオっていいます。ゆうくんの友達さん、かな?」
茶髪でふわふわしてる女の子が吉田くんの後ろからひょこっと顔を出してきた。
こういうThe陽キャですという人達はどこか苦手なので俺は無言で通り過ぎようとした。
「おっとあのさクラスのLIMEグル作ってるんだけど君も入らない?」
「.......いや、俺はいいです」
「そうか?まぁそういうの苦手なヤツもいるもんなーまた入りたくなったら兄ちゃんにいつでもいいなさい」
「ん」と小さく返事をしながら俺は足早に廊下を歩いて行った。後ろで井上さんが何か話していたがよく聞こえなかった。
それから俺は早足で家に帰った
母はいつも遅くにしか帰って来ないため洗濯物を回してベッドにダイブした
「なんかすごく疲れた...」
ウトウトしてきて俺は制服のまま夢の中に落ちていった
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