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第4章 異世界
自己紹介
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「エ、エルフ?」思わず、柊は問いかけた。
それに対して、気を悪くした風にも見えず、エルフは答えた。
「そう、私はコダ一ジュの大森林のアストレア氏族の若木、ミラ、ミラリア・アストレア!貴方は?」
名乗りを上げたエルフ、ミラに対して何と答えたものか暫し迷った後に、
「自分はガ一ディアンの代表、柊誠。柊が姓で誠が名だ。」
と大声で叫び返した。
「そんな大きな声出さなくても聞こえるわよ。ガ一ディアンっていうのは騎士団の名前?余り詳しく無くて、貴方の名前も変わっているわね?」
エルフは問い返した。まだ此方の世界に来て日が浅いようだ。実情を把握していないようだ。柊は判断した。
「騎士団といえば似たようなものだ。魔物の討伐を生業としている。貴方はミラリアさんと呼べば良いかな?此処が何処か把握していますか?」
「何処かってコダ一ジュ大森林じゃないの?」
「此処はコダ一ジュ大森林のある世界とは別の世界の日本という国です。」
「異世界って何?私と貴方は話をしているじゃない!待って・・・・・。」
「ミラリアさん?」
エルフが何事か考え込み始めると井上と松浦がやっと追い付いて来た。
「代表、あれってエルフですよね?何で会話出来ているんですか?代表日本語なのに。」
井上が不思議そうに訊ねる。
「代表、エルフが倒したスタンプボアって別の計算になるんですかね?」
経理担当の松浦が不安そうに訊ねる。
「色々訊ねられても自分にも分からん。あとエルフの名前だが、ミラリア・アストレアというらしい。」
そこで、エルフから声がかけられる。
「ねぇ、人族の騎士のヒイラギだったかしら?貴方、妖精の踊り場に入ったことはある?あと私はミラで良いわ。」
「妖精の踊り場?」
ミラの言葉に柊は、警察を辞めるきっかけに成ったあの事件を思い出した。
「それは茸や石ころで出来た不思議なサ一クルのことか?」
「心当たりが有るのね?やはり妖精の加護のおかげかな?」
「すみませんミラさん、その妖精の加護とは?」
「妖精って本当に気まぐれでね。たまに踊り終わった場所に妖精の踊り場を残すんだけど、それがまた厄介でね。私みたいに異世界に飛ばされる門になったりしたりするのよ。貴方の場合は異世界の言葉が分かるようになっただけみたいだけど。」
「言葉だけじゃない!この鎧もその時からだ!それに自分だけじゃない。他にも多数の人が同じようになっている!」
「変ねぇ?ただの妖精の踊り場に離れた場所までの影響力は無いわよ。もしかして、妖精王の踊り場?」
「何か聞いただけで嫌な予感がしてきた。やはり普通の妖精よりも効果が強力だったりするのか?」
「良い勘しているわね。その通りよ。あと他の妖精もその世界に通じる踊り場を作りやすくなるわ。」
「はあ、こんなところで適合者の誕生とモンスタ一の大量発生の原因が分かるとは。組合に報告しない訳にはいかないだろうな?そう言えば、ミラさんはこれからどうするんですか?」
「ミラで良いってば。折角の異世界楽しんでみたいわ。妖精の踊り場の発生も大体場所が分かるから何時でも帰れるし。今回は不覚にも夜営している時に巻き込まれたみたいだけど。お世話になっても良いかしら?」
「此方こそ歓迎です。そちらの世界のことも色々と教えて下さい。」
ガ一ディアンに新しいメンバーが加わった日であった。
それに対して、気を悪くした風にも見えず、エルフは答えた。
「そう、私はコダ一ジュの大森林のアストレア氏族の若木、ミラ、ミラリア・アストレア!貴方は?」
名乗りを上げたエルフ、ミラに対して何と答えたものか暫し迷った後に、
「自分はガ一ディアンの代表、柊誠。柊が姓で誠が名だ。」
と大声で叫び返した。
「そんな大きな声出さなくても聞こえるわよ。ガ一ディアンっていうのは騎士団の名前?余り詳しく無くて、貴方の名前も変わっているわね?」
エルフは問い返した。まだ此方の世界に来て日が浅いようだ。実情を把握していないようだ。柊は判断した。
「騎士団といえば似たようなものだ。魔物の討伐を生業としている。貴方はミラリアさんと呼べば良いかな?此処が何処か把握していますか?」
「何処かってコダ一ジュ大森林じゃないの?」
「此処はコダ一ジュ大森林のある世界とは別の世界の日本という国です。」
「異世界って何?私と貴方は話をしているじゃない!待って・・・・・。」
「ミラリアさん?」
エルフが何事か考え込み始めると井上と松浦がやっと追い付いて来た。
「代表、あれってエルフですよね?何で会話出来ているんですか?代表日本語なのに。」
井上が不思議そうに訊ねる。
「代表、エルフが倒したスタンプボアって別の計算になるんですかね?」
経理担当の松浦が不安そうに訊ねる。
「色々訊ねられても自分にも分からん。あとエルフの名前だが、ミラリア・アストレアというらしい。」
そこで、エルフから声がかけられる。
「ねぇ、人族の騎士のヒイラギだったかしら?貴方、妖精の踊り場に入ったことはある?あと私はミラで良いわ。」
「妖精の踊り場?」
ミラの言葉に柊は、警察を辞めるきっかけに成ったあの事件を思い出した。
「それは茸や石ころで出来た不思議なサ一クルのことか?」
「心当たりが有るのね?やはり妖精の加護のおかげかな?」
「すみませんミラさん、その妖精の加護とは?」
「妖精って本当に気まぐれでね。たまに踊り終わった場所に妖精の踊り場を残すんだけど、それがまた厄介でね。私みたいに異世界に飛ばされる門になったりしたりするのよ。貴方の場合は異世界の言葉が分かるようになっただけみたいだけど。」
「言葉だけじゃない!この鎧もその時からだ!それに自分だけじゃない。他にも多数の人が同じようになっている!」
「変ねぇ?ただの妖精の踊り場に離れた場所までの影響力は無いわよ。もしかして、妖精王の踊り場?」
「何か聞いただけで嫌な予感がしてきた。やはり普通の妖精よりも効果が強力だったりするのか?」
「良い勘しているわね。その通りよ。あと他の妖精もその世界に通じる踊り場を作りやすくなるわ。」
「はあ、こんなところで適合者の誕生とモンスタ一の大量発生の原因が分かるとは。組合に報告しない訳にはいかないだろうな?そう言えば、ミラさんはこれからどうするんですか?」
「ミラで良いってば。折角の異世界楽しんでみたいわ。妖精の踊り場の発生も大体場所が分かるから何時でも帰れるし。今回は不覚にも夜営している時に巻き込まれたみたいだけど。お世話になっても良いかしら?」
「此方こそ歓迎です。そちらの世界のことも色々と教えて下さい。」
ガ一ディアンに新しいメンバーが加わった日であった。
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