曰く君は泣いていた

小夜

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曰く君は泣いていた(1)

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「寒い?」
いつの間にか時間は流れていて、すっかり辺りは暗かった。月の光は見えず、新月だよ、と君に言われるまで、月のことなんて気にしたことはなくて、僕にはそれがなんだか寂しいことのように思えた。
「寒い。けど、冬だから」
なんて当たり前のことを僕は言って、君は少し笑顔を浮かべる。
暗がりのブランコはそんな冬の空気を纏って、凍るように冷たかった。僕達はこんな放課後を何度過ごしてきたのだろう。別に恋人同士な訳でもなくて、ただ何でもない時間を二人で過ごしていた。
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