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第4章 オルダニアの春
第2話 婚礼
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「手紙を書こうと思う」と、リチャードは視線を外して言った。「父に。私がなぜ逃げ出したのか。そして今どこにいて、何を成そうとしているのか」
それは今思いついたことだった。
「それからギャラン様にも。私にも父にも敵意がないことを書くのだ。父が裏切りから娘を隠したのではなく、酔狂な娘が一人でしでかしたことだと。父に反乱の意図がないと知れば、ギャラン様の気持ちは収まるだろう」
「そう簡単には進まんぞ。最悪お前は反逆者として処罰される」
タイレルは一人、まだ大反対だった。頭に血が昇っているのか、肌寒い部屋で顔を赤くしている。
リチャードは暖炉まで行って火を強めた。
「イーディス、どう思う?」
意見を求められて、彼女は床の一点を見つめていた視線を彷徨わせた。
「ここに三人でいることの意味を感じ取ろうとしていた」
考えていた、ではなく、感じ取ろうとしていた、という言葉に、リチャードは関心を持った。
「誰かが何かをするとき、そこには彼らの考えとはまた別の、大いなる意志が働く。物事に偶然など一つもない。その意味を感じ取り、その先を読み取るのが魔法使いだ」
イーディスは椅子に背中を戻した。
「ところがアデリーンの話を聞いてからというもの、私の勘は全く働くなくなっている」
それを聞いたリチャードは、失望の色を隠しきれなかった。
イーディスはさらに続けた。
「機運の流れからいえば、城主の申し出を受けるべきだろう。だが、それが本当に最良の選択なのか……」
「最良じゃなくてもいい」と、リチャードは言い切った。「私がそうしたい。だからそうする。ただ」
「ただ?」
イーディスとタイレルの質問が重なった。
リチャードは急に、内気な少年のように身を捩って言った。
「イレーネが、私でいいと言うのなら」
タイレルは唖然とし、イーディスは苦笑しながら言った。「私は、この縁談に乗ろう」
翌朝、話はあっという間に進んで、夜には婚礼の宴が開かれることになった。
イレーネの返事は「喜んでお受けします」だった。
リチャードは、父の許しを得ずに縁をまとめることに、本当にこれでよかったのだろうかと思い返して気が咎めるところがなかったわけでもない。
せめて、「私はこの女性と結婚するつもりです」と、宣言だけでも先に送ろうかと思いもしたのだが、それで否定され、軍を差し向けられて戻ってこいと言われたらどうするのかと考え直した。
結局、父がどのような反応をしようとも貫き通したいと思うのなら、報告など後でも先でも変わらない、と腹を括ったのだ。
いったん決意が固まれば、あとは心が湧いた。
妻を娶る。
イレーネ。
どのようなひとなのだろう。
アデリーンは、栗色の豊かな髪と、澄んだ瞳はまるで湖畔に煌めく星のように輝いている。侍女でありながら見そめられたのも、聡明さだけでなく美しさあってのことだ。その一人娘。
急拵えに用意された婚礼の衣装は、『鷹山』を思わせる深緑の生地で、金糸があしらわれた立派なもので、男というには薄い、少年然としたリチャードの体にピッタリだった。随分前からこの日のために用意されていたのではないかと思われた。
イーディスとタイレルにも正装が貸され、二人は立会人としての役目を務めることになった。まさに図ったかのようにおあつらえ向きだ。
鏡に自身の姿を写したリチャードは、ガスと母フィオナを思った。
「この姿を、見せたかった……」
甘ったるい感傷に浸っている状況ではない。ガスが今頃どんな目に遭わされているか。そして、まさか母までが裏で共謀していたと知られていたら……。
しかし、それでもリチャードはこのとき、人生の晴れ舞台に心弾ませずにはいられないのだった。
儀式は速やかに、簡易的に執り行われることになった。クルセナ教によらない、昔ながらのやり方だ。アデリーンのときと同じ形式が良いとされた。
それがイレーネからの、たった一つの願いだったのだ。リチャードはますます彼女に好感を覚えた。
城の裏手にある森の、一番古い聖なる巨木の前で、母と立会人に見届けられ先祖の霊に宣言する。
先に巨木の前に案内されたリチャードは、固まった肩を何度も上げてはおろしていた。
やがて深緑色のドレスを引きずって、純白のベールを被った花嫁が現れたとき、リチャードは思った。
自分はずっと、彼女を待っていたのだと。
イレーネが隣に立つ。小柄で、腕は小枝のようだ。母譲りの栗色の髪を結いあげ、頬と唇に紅を差している。ベールの奥からチラリとリチャードを伺う子鹿のような視線に、金縛りにあったように動けなくなった。
式を取り仕切る重臣の男が、咳払いしてリチャードを促す。
そっと彼女のベールを持ち上げた。
目が合う。
たぶん今、自分はだらしない顔をしているだろうと、リチャードは恥ずかしくなった。だが、緩む口元を引き締める術を忘れた。
「先祖の樹に誓いなさい」と言われ、まずは彼から宣言した。
「オルダニア、『東の鉄壁城』エセルバートの息子リチャードは、『鷹ノ巣城』アデリーンの娘イレーネを妻として……」
と、そこから先は、自身の言葉で結婚を誓うように言われていた。リチャードは短時間で頭を捻った美句を失った。
「必ず、彼女を最後のときまで妻として、ただ一人愛し、守り通すと誓います」
リチャードはアデリーンを見た。それは彼女への誓いでもあった。
次にイレーネが同じように宣言した。はにかみながら、「彼を一人の男として、永遠に付き従い、彼を支えます」と。
それから立会人の名の下に、二人は正式に夫婦として認められた。少なくとも、この『鷹ノ巣城』の威光の届く範囲では。
それは今思いついたことだった。
「それからギャラン様にも。私にも父にも敵意がないことを書くのだ。父が裏切りから娘を隠したのではなく、酔狂な娘が一人でしでかしたことだと。父に反乱の意図がないと知れば、ギャラン様の気持ちは収まるだろう」
「そう簡単には進まんぞ。最悪お前は反逆者として処罰される」
タイレルは一人、まだ大反対だった。頭に血が昇っているのか、肌寒い部屋で顔を赤くしている。
リチャードは暖炉まで行って火を強めた。
「イーディス、どう思う?」
意見を求められて、彼女は床の一点を見つめていた視線を彷徨わせた。
「ここに三人でいることの意味を感じ取ろうとしていた」
考えていた、ではなく、感じ取ろうとしていた、という言葉に、リチャードは関心を持った。
「誰かが何かをするとき、そこには彼らの考えとはまた別の、大いなる意志が働く。物事に偶然など一つもない。その意味を感じ取り、その先を読み取るのが魔法使いだ」
イーディスは椅子に背中を戻した。
「ところがアデリーンの話を聞いてからというもの、私の勘は全く働くなくなっている」
それを聞いたリチャードは、失望の色を隠しきれなかった。
イーディスはさらに続けた。
「機運の流れからいえば、城主の申し出を受けるべきだろう。だが、それが本当に最良の選択なのか……」
「最良じゃなくてもいい」と、リチャードは言い切った。「私がそうしたい。だからそうする。ただ」
「ただ?」
イーディスとタイレルの質問が重なった。
リチャードは急に、内気な少年のように身を捩って言った。
「イレーネが、私でいいと言うのなら」
タイレルは唖然とし、イーディスは苦笑しながら言った。「私は、この縁談に乗ろう」
翌朝、話はあっという間に進んで、夜には婚礼の宴が開かれることになった。
イレーネの返事は「喜んでお受けします」だった。
リチャードは、父の許しを得ずに縁をまとめることに、本当にこれでよかったのだろうかと思い返して気が咎めるところがなかったわけでもない。
せめて、「私はこの女性と結婚するつもりです」と、宣言だけでも先に送ろうかと思いもしたのだが、それで否定され、軍を差し向けられて戻ってこいと言われたらどうするのかと考え直した。
結局、父がどのような反応をしようとも貫き通したいと思うのなら、報告など後でも先でも変わらない、と腹を括ったのだ。
いったん決意が固まれば、あとは心が湧いた。
妻を娶る。
イレーネ。
どのようなひとなのだろう。
アデリーンは、栗色の豊かな髪と、澄んだ瞳はまるで湖畔に煌めく星のように輝いている。侍女でありながら見そめられたのも、聡明さだけでなく美しさあってのことだ。その一人娘。
急拵えに用意された婚礼の衣装は、『鷹山』を思わせる深緑の生地で、金糸があしらわれた立派なもので、男というには薄い、少年然としたリチャードの体にピッタリだった。随分前からこの日のために用意されていたのではないかと思われた。
イーディスとタイレルにも正装が貸され、二人は立会人としての役目を務めることになった。まさに図ったかのようにおあつらえ向きだ。
鏡に自身の姿を写したリチャードは、ガスと母フィオナを思った。
「この姿を、見せたかった……」
甘ったるい感傷に浸っている状況ではない。ガスが今頃どんな目に遭わされているか。そして、まさか母までが裏で共謀していたと知られていたら……。
しかし、それでもリチャードはこのとき、人生の晴れ舞台に心弾ませずにはいられないのだった。
儀式は速やかに、簡易的に執り行われることになった。クルセナ教によらない、昔ながらのやり方だ。アデリーンのときと同じ形式が良いとされた。
それがイレーネからの、たった一つの願いだったのだ。リチャードはますます彼女に好感を覚えた。
城の裏手にある森の、一番古い聖なる巨木の前で、母と立会人に見届けられ先祖の霊に宣言する。
先に巨木の前に案内されたリチャードは、固まった肩を何度も上げてはおろしていた。
やがて深緑色のドレスを引きずって、純白のベールを被った花嫁が現れたとき、リチャードは思った。
自分はずっと、彼女を待っていたのだと。
イレーネが隣に立つ。小柄で、腕は小枝のようだ。母譲りの栗色の髪を結いあげ、頬と唇に紅を差している。ベールの奥からチラリとリチャードを伺う子鹿のような視線に、金縛りにあったように動けなくなった。
式を取り仕切る重臣の男が、咳払いしてリチャードを促す。
そっと彼女のベールを持ち上げた。
目が合う。
たぶん今、自分はだらしない顔をしているだろうと、リチャードは恥ずかしくなった。だが、緩む口元を引き締める術を忘れた。
「先祖の樹に誓いなさい」と言われ、まずは彼から宣言した。
「オルダニア、『東の鉄壁城』エセルバートの息子リチャードは、『鷹ノ巣城』アデリーンの娘イレーネを妻として……」
と、そこから先は、自身の言葉で結婚を誓うように言われていた。リチャードは短時間で頭を捻った美句を失った。
「必ず、彼女を最後のときまで妻として、ただ一人愛し、守り通すと誓います」
リチャードはアデリーンを見た。それは彼女への誓いでもあった。
次にイレーネが同じように宣言した。はにかみながら、「彼を一人の男として、永遠に付き従い、彼を支えます」と。
それから立会人の名の下に、二人は正式に夫婦として認められた。少なくとも、この『鷹ノ巣城』の威光の届く範囲では。
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