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1章
土竜
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スピカが身体を反らして伸びをした。
「砂漠、暑すぎるわ。汗に砂が絡まって、最悪。お風呂に入りたいわ。
ねぇ、コフィ。この道さっきも通らなかった?」
景色は、黄色い砂の乾燥地帯だ。風と砂で削られた渓谷が続いていく。
切り立った崖に細い道や岩をくり抜いたトンネルが複雑に分岐していく。
聞いた話では、入り組んだ渓谷の中にリノス村があるそうだ。
岩中に金の採掘のための横穴が迷路のように掘られている。
リノス村の男たちは、土を掘りすぎてモグラと呼ばれているらしい。そして、女が村の全てを決める、女の村。
3000人ほどがそもそも魔石を持たずに地形に隠れて暮らす幻の村だ。
俺たちは、迷路のような渓谷ですっかり迷子になっていた。双眼鏡で見渡しても見えるのは崖ばかり。
「そうだね。同じような景色ばかりで....わわわわ!スピカ、危ない!」
「きゃぁ!!落ちる!!コフィ!助けて!」
崖の細い道が崩れて、俺とスピカは、10メートルくらい崖下まで滑り落ちた。
「砂漠、暑すぎるわ。汗に砂が絡まって、最悪。お風呂に入りたいわ。
ねぇ、コフィ。この道さっきも通らなかった?」
景色は、黄色い砂の乾燥地帯だ。風と砂で削られた渓谷が続いていく。
切り立った崖に細い道や岩をくり抜いたトンネルが複雑に分岐していく。
聞いた話では、入り組んだ渓谷の中にリノス村があるそうだ。
岩中に金の採掘のための横穴が迷路のように掘られている。
リノス村の男たちは、土を掘りすぎてモグラと呼ばれているらしい。そして、女が村の全てを決める、女の村。
3000人ほどがそもそも魔石を持たずに地形に隠れて暮らす幻の村だ。
俺たちは、迷路のような渓谷ですっかり迷子になっていた。双眼鏡で見渡しても見えるのは崖ばかり。
「そうだね。同じような景色ばかりで....わわわわ!スピカ、危ない!」
「きゃぁ!!落ちる!!コフィ!助けて!」
崖の細い道が崩れて、俺とスピカは、10メートルくらい崖下まで滑り落ちた。
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