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異世界の冒険の旅立ち(ジェルゴ王国篇)
82話 嫉妬とこれからの予定
しおりを挟む時は戻り、ヒサがシーラにギルマスのところに案内されていったあと、シルフィはヒサとシーラが上がっていった階段を睨みつけ、シルフィの嫉妬オーラにウサミとワカバ以外戦慄していた。
「で、では、白婀様、櫻彌様、登録羊皮紙の記入は出来ましたか?」
「え?あ、あ、ウ、ウサミさんどうですか?」
先輩受付嬢のプライドでシルフィの恐怖と言う名のオーラを見ないようにして、櫻彌と白婀に登録羊皮紙の記入状況を聞くと、白婀がビクッとしてから記入を頼んでいるウサミに聞く。
櫻彌はシルフィにビクビクとしながら白婀の背中からシルフィに纏う嫉妬に満ちた恐怖に慄えていた。
「うん。大丈夫かな~。シルフィお姉ちゃんみて~」
「え?えっ?あっ。な、何かな、ウサちゃん?」
「え~え~。登録に記入してから確認してよ~。ってシルフィお姉ちゃん怖い顔~。どうしたの~?」
ウサミは櫻彌と白婀に聞いて書けるところは書いてので、羊皮紙を見ながら白婀に声を掛けてから、シルフィに確認を貰うため声を掛けてシルフィを見ると、鋭い目つきでジーッと階段をみているのを見て違和感を感じ、何故怒っているのか、ん?っと首を傾げる。
ウサミとワカバはシーラに対して嫉妬、何も思わなかったらしい。
「え、な、何でもないですわ!え~と。登録羊皮紙貰いますわ」
「そうなの~?ふーん、は~い。シルフィお姉ちゃん、これで大丈夫かな~?」
「え~と、大丈夫ですわ。受付嬢さん、どうぞ」
「あっ、はい!貰い受けます!」
嫉妬で茫然自失としていたシルフィは、ウサミの言葉に我にかえるとウサミから登録羊皮紙を貰い、不備が無いか確認をすると先輩受付嬢に渡した。
先輩受付嬢は我にかえったシルフィの変化に安堵すると張り切って冒険者登録の事務をテキパキと始めた。
「え~と、白婀様と櫻彌様はヒサ様の身元保証人があるので身分証などは必要ありませんので、直ぐにギルドカードを作成しますね。お二人方ギルドカードに血を垂らして頂けますか?」
「「はい」」
櫻彌と白婀は、普段のシルフィに戻ったのを確認して安堵すると、先輩受付嬢からギルドカードと針を貰うと、ギルドカードに血を垂らしてギルドカードを完成させた。
櫻彌と白婀のギルドカードが完成するとシルフィは先輩受付嬢に話しかけた。
「ギルド説明は私が責任持って説明しますわ。私達の依頼処理をお願いしますわ」
「畏まりました。既にギルドカード記載の討伐と依頼報告と確認をギルドマスターから取っております。シルフィ様、ウサミ様、ワカバ様はBランクに昇格されました。おめでとう御座います!ギルドカードの確認をお願いします」
他の受付嬢の協力でシルフィ、ウサミ、ワカバのオーク討伐と依頼完了の事務処理は終えていたので、シルバーのBランクのギルドカードを嬉しそうに三人は受け取った。
ギルドカードの確認をしながらシルフィは、Bランク昇格には試験がある筈と思っていたが、ヒサも昇格している筈なので、ギルマスと話しているヒサが何とかしているだろうと思った。
何も考えていないウサミとワカバは確認せずにギルドカードを眺めると嬉しそうに感想を言う。
「わーい!綺麗だね~」
「綺麗なの。わーい。嬉しいの」
「有難う御座いますわ。ギルドカード問題ありませんわ」
「報酬のほうはパーティリーダーのヒサ様のギルドカード宛に振り込ませて頂きました」
「構いませんわ。これで全部終えましたかしら?」
「はい!終了で御座います!お疲れ様でした!」
シルフィ達は、冒険者登録と依頼完了の事務処理の完了を終えて、先輩受付嬢にお礼を言うと、シルフィを除いてみんな嬉しそうにギルドカードを持っていた。
──────────────
ヒサは受付一階に降りると、シルフィ達はギルドの酒場にいた。
冒険者登録を終えた櫻彌と白婀は、ギルドカードを眺めて嬉しそうにしていて、シルフィにいろいろと教わって貰っていた。
ウサミとワカバも色の変わったギルドカードを嬉しそうに眺めていた。
「みんな待たせたか?」
「いいえ、ヒサ様。櫻彌さんと白婀さんに、冒険者の説明書で大事なところを教えていましたわ」
「ご主人様、ウサミのギルドカード綺麗だよ~」
「ご主人様、ワカバのギルドカードもウサちゃんと一緒で綺麗なの」
「ウサミ、ワカバ、シルフィ、ランク昇格おめでとう。良かったな。無くさないようにしろよ」
「「はーい!」」
「有難う御座いますわ」
(説明書なんか貰ったか?シルフィ達はBランクか。そっか。シルフィ達も緊張依頼、強制依頼とオーク討伐でランク昇格したんだな)
ヒサはシーラに説明書を貰って無いのを疑問に思うが、シーラはヒサ達が初の受け付けで、緊張して忘れていたらしい、後でシルフィにコソッと渡されていた。
シルフィはシーラの忘失していた事に怒らず、シルフィもコソッと説明書を読んでいた。
ヒサは冒険者説明書を疑問に思いつつ、シルフィ達のランクアップの内容を考えていると。
「ワタシ冒険楽しみだわっ!」
「そうね。私もどんどん依頼をしてランクを上げたいですね」
シルフィから詳しく冒険者の心得を聞いた櫻彌と白婀は、これからの冒険や依頼を楽しみにしていた。
「ギルマスの話しで依頼はもう決まった。というか指名依頼が入った。明後日に護衛依頼があるから、それまでは自由に依頼受けても良いがあんまり無理するなよ」
「分かったわっ!最初はゴブリン討伐と薬草採取ねっ!白婀行くわよっ!」
「今から行くの?そうですね。早くランク上げましょうか」
張り切る二人にヒサは少し不安を覚えると、シルフィ達に同行を頼むことにした。
ヒサの話しを聞いて、シルフィは誰の護衛依頼かなと、考えていると。
「シルフィ。悪いが櫻彌達に同行してくれないか?」
「えっ?ヒサ様はご一緒なさらないのですか?」
「ああ。久々に鍛冶をしようと思ってな」
(えーっ、ですわ!ヒサ様と離れたくないのですわ↷。しかし鍛冶をなさるならば、どの道ヒサ様とはご一緒できないですわね……)
「分かりました。ヒサ様。私とウサちゃん、ワカちゃんも依頼を受けて桜彌さん達と一緒に行ってきますわ」
「頼むな、シルフィ。頼りにしてるよ」
「はい。任して下さいですわ。リーンの森の案内と護衛してまいりますわ」
ヒサはシルフィが言葉を返すと、誰にも気付かれないように縮地でシルフィに近づき、シルフィの唇に触れるキスをしたヒサはシルフィから再び縮地で離れた。
一瞬のキスで誰にも気付かれず、一瞬のキスにも関わらず、シルフィはヒサのキスを感じ取り、シルフィの心中は発狂していた。
(えっ。えーっ!今、ヒ、ヒサ様の唇が私の唇に・・・。わーっ!ワーッ!嬉しいですわーっ////ドンと来いですわっ!)
シルフィはキスをしたヒサを、顔を朱に染めながらジ──っと、暫らくヒサを見つめていた。
そんなシルフィに気付きながら、ヒサはウサミ達に声を掛ける。
「みんな、俺は一人でやる事があるから先に屋敷に帰るよ。ウサミ、ワカバはシルフィの言う事ちゃんと聞いて、依頼を受けて来い。櫻彌と白婀の護衛で練習だな。頑張れよ」
「ご主人様、いないの~?寂しいよ~」
『駄目よウサちゃん!出来る女になるため、ヒサ様とずっと一緒にいるため、ヒサ様を守れるため、修行ですよ!少しの間、我慢するのよ!』
「分かったよ~。蒼ちゃん。ご主人様、ウサミ頑張るよ~!」
蒼守は、クヨクヨしているウサミに、助言と喝を入れられ、ウサミは気合を入れると………今度は。
「ご主人様。ワカバは離れ離れ寂しいの」
ワカバの武器の雷薇も蒼守の話しを聞いて、そしてなよなよしているワカバに助言をする。
『ワカバ殿も頑張るのだ。ワカバ殿も主様にいつまでも頼っていては、主様、シルフィ殿、ウサミ殿、仲間達にに置いてかれてしまうぞ』
「やだーっ!ご主人様とずっといたいの!うん!頑張るの!」
ウサミとワカバが蒼守と雷薇に、ヒサがいない時でも頑張らないと、いつかヒサに置いてかれるとウサミとワカバに行動を駆り立てる。
ヒサに言葉に照れ、気合いを入れるなどと、心内で葛藤していたシルフィは我にかえると、やる気に溢れたウサミとワカバを見て張り切って声をかける。
「ウサちゃんワカちゃん、行きますわよ。櫻彌さんと白婀さんも行きましょう」
「「はーい」」
「「はいっ!」」
ウサミとワカバは元気良く返事して、櫻彌と白婀はまだシルフィに怯えていて、シルフィの言葉に厳粛する。
「じゃあ。みんな無理なく頑張れよ!シルフィ頼むな」
ヒサは言葉を残すと、オークの買い取りして貰うのを忘れギルドから去って行った。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
シルフィはヒサがギルドから去ると、シルフィは依頼掲示板で櫻彌たちを護衛出来そうな手頃な依頼を見繕い依頼を受けた。
櫻彌と白婀は常時依頼のゴブリン討伐と薬草採取をやるようだ。
シルフィ達は受け付けを終えると冒険者ギルドを後にしてリーンの森へと向かった。
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最近更新してないですがやめるんですか?
参考までに、「ヒサは」が大量に出てきますが、文脈的にわかる所は省略していいし、そうでない所でも「ヒサが」とかに変えるだけても、文章にメリハリが出てきます。また文章が、ほぼ全て過去形で書かれているのも、生き生き感がなくなっている原因の1つだと思われます。
話の内容的には、ありがちでも面白くなりそうなのですが、いかんせん、文章力が読書感想文レベルなので、もうちっと構成力を磨いては?
すいません!
努力と精進します。