異世界の冒険の果てに。~ハーレムなんて当たり前!果てに至るは天帝~

シロガネーダ

文字の大きさ
47 / 88
異世界の街と冒険者

44話 ヒサの助けた女性達とシルフィ天手古舞

しおりを挟む




 朝の予定を立て、先に転移して向かったのは、パーシリ男爵邸に囚われていた大勢の女性が待つ、元大盗賊団のアジトだった。 


 そして女性達の寝ている洞窟奥に転移してしまった。

「おはよう。……………………はっ!シルフィそのな!」



 朝の挨拶をするが気付くのが遅く、ベットで女性達は扇情的な恰好で寝ていた。


「あっ、お寝坊してぇしまったわぁ。おはようぅございますぅ!えっとぉ。ご主人様ぁ?お名前聞いたぁかしらぁ?」

 一番にヒサの声に気付き、甘ったるい声で起きた裸の状態のハーフエルフの女性が、体を隠さずに挨拶とヒサの名前を聞いてきた。が、


 シルフィが、


「貴女!ヒサ様になんて物を見せるの!はしたない!服着なさい!この淫乱女!」

 と、言ってシルフィがお冠になり、ヒサの行動よりも裸のハーフエルフに言った。

「あらあらまぁまぁ♪淫乱だなんてぇうふふっ♪うぶなのですねぇ。エルフ様はぁ。お名前ぇ、ヒサ様ですぅかぁ?ヒサ様ならぁいくらでもぉ裸見せますぅ!うふふっ♪ヒサ様もぉうぶなぁ御方ですかぁ?」



「何を戯言!私は大事に!してますの!」

「ん?まぁ。俺は経験は無いが?何か問題あるのか?あ?」

 ヒサの言葉に少し殺気が帯びていた。

「え?え、え?な、な、無いです、す、、す、すいません」

 急に激変したヒサにハーフエルフの女性は、はわはわしだした。

「俺は、多少の事は許すが、余りにも俺の前で仲間に気に食わない事するなら出てけよ?」

 殺気が消えたが少しヒサはイラつきながら言った

「すいません。以後気をつけますぅ。喋り方わぁ癖なのでぇお許しぃ下さいぃ。それとぉ私のぉ名前はぁシュリエルとぉ言いますぅ。以後お見知りおきぃ下さいぃ。」


 ヒサは、聞くのが煩わしいが別に悪い事では無いから許した。

「分かった。癖は構わんが、そろそろ服着ろ」

「はぁうわぁ。すいません。すぐにぃ着ますぅ。お見苦しぃとこぉ見せぇしましたぁ。」

 ハーフエルフは、慌ててるのに口癖のせいかゆっくりした動きに聞こえるが、慌てているのをヒサは、無視して朝食を出し始めた。




 シルフィとハーフエルフの事で殆どの女性達は起きていて、ヒサに不快を与えないように手早く身支度をしていた。

「皆起きたな?良し、朝飯を配る。シルフィとウサミとワカバは、手伝ってくれ」

 ヒサ達は朝食(インベントリに沢山の食料を溜め込んでいた)を適当に配って行くと、

「ありがとうございます!ヒサ様!」

 と食事をヒサから受け取るが妙にヒサの手を触りながら受け取っていた。

 その場面を見たシルフィが、

「ヒ、ヒサ様!私達がやります!あっちで休憩為さって下さいませ!」

 ヒサの持っていた食事をシルフィに取られ、シルフィに食事の受け渡し場所から離れさせられた。

 が、

「ヒサ様!お食事ありがとうございます。こちらで食べてもいいですか」

「ヒサ様はお腹空いてませんか?こちらお食べになります?」

「あのあの!ヒサ様の好きなタイプはどんなでしょうか?でわでわ!やはりシルフィ様見たいなお方がタイプなのですか?」


 今度は、食事を貰った女性達がヒサに群がりあれこれヒサに聞きに来ていた。


 それに気付いたシルフィは、しまった!という顔しながらも少し聞き耳も立てていた。


「ん?構わないが。え?飯は食って来たから大丈夫だ。だから、あ~ん、しなくていい。好きなタイプ?シルフィ?まぁ何と言うかだな。ん?シルフィ?」

 シルフィは、手に食事を持ちながらヒサの近くで長いお耳をピクピクしていた。

「な、何でも無いですわ!さあ!お続きなさって下さい!」

「ん?そろそろ街に戻るが何を続けるのだ?ん?」

「えっ!な、な、」

 ヒサはとぼけながらもシルフィの長い耳に近付き、小さな声で

「シルフィが好きなタイプだ。」

「ほぇ!」

 シルフィはいきなり言われて変声を上げたが真っ赤かな顔していた。


 惚けているシルフィを置いといて、

「さてと、皆に聞く。俺の家で働く気はあるか?昼頃また来るからそれ迄に自分の事だから考えておけ。わかったな。」

「働きます!」

「わたすも働きます!」

「わたちもはたりゃきまっす!」

「私もぉ働きぃますぅ!」

「でわでわ!私も!」

「私もだ!働きたい!ヒサ様!私がこやつらの後の事は、任して頂きたい!」

「ふーん。中々しっかりしてそうだな。名は?」

「私はロージナだ!以後よろしく頼む!」

(言葉遣いが少し悪いが、良いかな)

「ロージナ!よろしく頼む!では昼頃また来るぞ。シルフィ、ウサミとワカバ、行くぞ」

 シルフィは未だした惚けており、ハッとしてから来て、ウサミとワカバはいつの間にかヒサの近くにおり呼んだら直ぐに腕に抱き着き、シルフィはヒサに抱き着く間もなく転移した。


 ヒサが転移した後ロージナは女性達を纏め始めた。

「皆に告ぐ。ヒサ様に私達はあの下劣な貴族に故郷から連れて来られたはずだ!もし故郷に帰りたくば私に告げよ。またヒサ様に仕えたいと言う者もよく考えて欲しい!ヒサ様が来る昼頃までに皆考えて欲しい!決まった者は、私の所に集まって欲しい!以上!」

 ロージナがヒサに仕えたいものだけロージナの所に集まれと聞いたが、全ての者がロージナの所に集まった。

「では、皆の者の特技やできる事、出来ない事を教えてくれ」

 と、ロージナ中心に纏まっていくのであった。

 そしてヒサもいない間に色々と取り決められていたのであった。
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

『異世界に転移した限界OL、なぜか周囲が勝手に盛り上がってます』

宵森みなと
ファンタジー
ブラック気味な職場で“お局扱い”に耐えながら働いていた29歳のOL、芹澤まどか。ある日、仕事帰りに道を歩いていると突然霧に包まれ、気がつけば鬱蒼とした森の中——。そこはまさかの異世界!?日本に戻るつもりは一切なし。心機一転、静かに生きていくはずだったのに、なぜか事件とトラブルが次々舞い込む!?

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)

葵セナ
ファンタジー
 主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?  管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…  不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。   曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!  ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。  初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)  ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。

処理中です...