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オレたちの夏
1】半分こ (※)
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『Summer Night time2022:「夏」』の参加作品。1話毎にサブテーマのひと台詞を入れ込みます。
この話には「アイス、とけてきてるよ」 です。
どこに入ってるかな?( ̄∀ ̄)
ーーーーーーーーー
白い雲の山。
突き抜ける青空。
目に痛い程の山の緑。
耳いっぱいに鳴り響く蝉の声。
風鈴の音も気休めにしかならない。
時折り吹く風は熱を孕んで、じっとり汗をかく肌を滑るが、冷やすには程遠い。
ジリジリと照りつける日差しも、あと少しで、山向こうに消えてくれるはずだが、赤くなるのは、まだまだ先だ。
今から水撒きしても、温度を上げるだけだ。
あと1時間後と云うところか。
「食うか?」
バリトンの心地良い声。
コイツとは大学のガイダンスでたまたま隣だったと云う縁だった。挨拶を交わしたこの声になんとなく惹かれて、話をした。
それ以降も同学部同学科だから、なんとなく連んで、こんな事にまで巻き込む親しい存在になった。
「おぅ」
お前ん家じゃないのに数日で馴染んでいる。
どっちがこの家の者か分からない感じだ。
ま、オレもここに来るのは久しぶりだけど。
冷凍庫には同じアイスが山程入っていた。
ここの主人が気に入ったのだろうか。
ソーダ味の氷菓子。パキッと割れて半分こ出来る代物だ。
年寄りだから、半分ずつ食べてたのかも知れない。
ここの主人は只今入院中。
運ばれた時は、大変だったが、今は元気そのものだが、この際だから、色々検査したりしてるらしい。
高齢だからな。
可愛い看護師さんに囲まれて楽しく過ごしてるらしい。
退院は1か月後。
冷蔵庫の中は言わずもがな家の物は自由に使っていいと母からお達しを貰ってる。
いや、押し付けられた?
お願いされた。
一兄さんは勤め人だし、二葉姉さんも遠方で働いてる。
自由に動けるのは、末っ子の三郎、学生のオレって訳だ。
ギックリ腰で熱中症のダブル状態で、宅配の人に発見されて、救急車で運ばれた爺ちゃんの為に仕事を休んで、怒涛の手続きを済ませた我が母は、
「お膳立てしたからお願い!!!」
と叫びを残して仕事に戻った。
退院後はヘルパーさんが来るらしいから、オレの仕事は、入院中のこの家の管理。
畑の方はご近所さんに頼んだと言ってたし、オレはノータッチでOK。
庭の草むしりと水遣り。家のメンテナンスぐらいかな。
試験期間真っ只中の電話にテンパって、コイツに頼ってしまった。
『夏休み中にする予定のバイト先に連絡して、替わりがいるなら、グループメッセージで募集かけとけ。あとはテストに集中しろ』
言われるままにこなして今、縁側で、半分に割ったアイスを食べている。
コイツもついてきちゃった。
ひとりでこの古い家で過ごすのが怖かったから、正直嬉しい。
いいヤツなんだよ。
「アイス、とけてきてるよ」
「おぅ…」
慌てて齧ったら、棒に辛うじてくっついていた欠片が落ちた。
大きな手が伸びて、受ける。
反射神経すげーなぁ。
キーンとなりながら、口の中のアイスを食べて礼を述べれば、手の欠片を口に押し込まれた。
溶けた滴が垂れて、顎と腿を濡らす。
ベタつく。
「なんだよぉ~」
片頬をクッと上げて、笑ってる。
様になってる。
この男、親房は、オレよりでかい。
幅も広いしガッチリした筋肉質な体躯は惚れ惚れする。
平均を辛うじて越した身長と辛うじて貧相にならない程度についた筋肉。
母譲りの色白のオレとしては、羨ましい限りである。
「日に焼けたなぁ」
Tシャツの袖を捲り上げて、肩からの筋肉が綺麗に晒されている。
黒くなったヤツの腕に、ベタつく腿を手で拭って、腕に擦りつけてやった。
オレは赤くなるだけで、あまり黒くならない。
つくづく羨ましい。
アイスの棒を咥えたまま、のっそり立ち上がるとホースを掴んで、蛇口を捻ってる。
「サブ、来いよ」
水遊びか、いいねぇ~
虹を描く水のアーチに飛び込んでいく。
アイス棒を花壇に刺して、そばのバケツに放り込んでいたひと抱えある水鉄砲を引っ掴んで、チカに発射!
「熱ぅ! お湯じゃねぇか」
「だねぇ~」
ケタケタ笑いながら、掛けられた水で冷やされて、持てる温度になったタンクの残量を確認する。
水撒きと水遊びをし終わる頃には、日も傾き、ヒグラシが鳴いていた。
「蚊が出てきたな、戻るか」
濡れた髪を掻き上げながら、ホースを片付けてる。
脱いだTシャツを絞りながら、同意する。
絞りながら、勝手口に向かう。
爺ちゃんが風呂を改装した時、風呂場に勝手口をつけた。
畑仕事をしても即風呂に行けるからいいが、防犯的にはどうなんだろう。
サンダルごと風呂場に入って、湯を張りながら、張り付いた服を脱ぐ。
ビーサンを洗って、全裸で服を絞って、引き戸を開けると開けっ放しの洗濯機に放り込む。
同じようにアイツも入ってきて、オレと同じ事をしてる。
風呂も済ませるか。
泡立てて洗い始めると、アイツも泡だらけになった。
「晩飯何にする?」
頭を洗いながら話してる。
「適当に作るか。そう言えば、爺ちゃんの畑で収穫したって言って、持ってきてくれた野菜があったな」
風呂に入る時は何かと喋ってくる。
いい声が風呂場に響く。
湯船に浸かって、日に焼けたヒリヒリする肌を癒す。
コイツが入いると、あまり広くない浴槽では、ビッタリ肌が密着する。
「狭めぇ…」
ボヤくオレ。
少し向きを変えると脚が絡んで、バランスを崩し、お湯に沈んだ。
家の風呂で溺死は嫌だな。直ぐにチカが引っ張ってくれるから、心配な……!
暴れた! 溺れるぅぅぅ……
グイッと引っ張られて、湯から引き上げられた。
「は…早く、助けろ」
ゲホゲホ咳き込みながら、チカにしがみついて、くっついていた。
顔が近い。
「溺れてるとは思わなかった。すまん」
「あー、こっちこそごめん」
バリトンの声があらぬところを刺激する。
自分でも驚きだ。
死にかけたら勃つって聞いた事あるから、それかも知れないな。
気づかれないように、にじりと身体を移動させる。狭いので、縮こまるしかないが。
「お前ってさ。男でもいける?」
唐突に、いい声で、トンデモ発言に頭がついていかない。
「な、なにィ?」
コイツとの距離感がバグってきてるのはなんとなく分かってたけど。知り合ってから大学でも、遊びに行っても、日々の生活で気づいた時には、チカが近かった訳で。オレから近づいてる気はなかったから、チカから近づいてるんだと思うけど、こんな女が惚れ惚れしそうな男前が、オレを対象にしてるなんて、思わないだろ?
てな感じで、頭の中を怒涛に言語が駆け巡ってる訳で、どうしよう……。
「このところヌいてなかったし、やるか?」
え、えーッ?!
オ、オレ喰われちゃうの?!?!?!
お姫様抱っこで湯船から出ると、床に胡座をかいたチカの中で、あれよあれよとあそこがボディソープでヌメヌメと擦られてた。
脚を開いて、太いチカの腰に脚を絡ませて、兜合わせで昂められて、あっという間にイってた。
オレはチカの腕に縋って、余韻に浸ってた。
ほぼ同時にチカもイってた。
呻く声もイイ。
大きな手で包まれてるのが安心感があって、急速に力が抜けて、分厚い胸板にもたれかかった。
固いと思った胸は程よい弾力で、おっぱいと言ってもいい触り心地。
うん、これは、雄っぱいである。
無意識にモミモミしてた。
無意識です。断言できます。
ーーーー気持ち良かたんですって!
「サブ…そろそろやめてくれないと……」
ハタと手を止める。
指先が乳首も突いて捏ねてたようです。
気持ちいいって、コワイ!
「ご、ごめん」
身体を起こして、顔を合わせる。
火が出そうに顔が赤くなる。
チカの肉感の唇に視線が釘付け。
キスしたら、きっと気持ちいい。
ア、アカン!!!
チカから降りるとシャワーを思いっきり出して、浴びる。
チカにも向ける。
さっきのは無し!
いつものオレらに戻ろうと、そう言うつもりだった。
あんな濡れた瞳で見られてるとは思わなかった。
「チ、チカ……?」
「もう、我慢出来ない……」
チカの顔が近い。
唇が……重なった。
思った通り気持ち良かった。
互いに啄み、唇の感触を確かめ、擦り合わせ、舌で舐めて、舌がぶつかり、擦り合わせ、舐め合い、絡めて、互いの口へと招き招かれ貪り合った。
もう、チカなら、抱かれてもいいかもと思いながら、互いに兆してるモノを相手の身体に擦り付けた。
「いいのか、サブ?」
「いいよ…」
そんなイイ声で、囁かれたら、オレの息子がビンビンになるじゃねぇか!
どちらかともなく、シャワーを止めて、脱衣所に移動して、互いを拭き合い寝室にしている客間の座敷に向かう。
横に寄せていた。布団を乱暴に敷いて、互いの温もりを少しでも近くで感じたいと、絡み横になって、弄った。
唇を合わせて、雄っぱいを揉む。
もう遠慮なんていらない。
思い存分揉み込んだ。
指先で乳首をぷりぷり触り、この感触を舌で味わいたくて、唇を離す。
唾液が銀の糸を引いて切れる。
チカと切れてしまう気がして、すぐに乳首を含んだ。
吸って、舌で弾いて、舐めて、いたぶり倒す。
頭の上で、耐えるように、「うぐ、ふぐぅ…」と呻く声がする。
くぐもった呻きすら、イイ響きだ。
雄っぱいも揉み倒して、反対の乳首も味わいたくて、反対側に移動する。
お待たせと尖った乳首を含みあやす。
オレより大きいチカを翻弄してる事に酔っていた。
オレの頭に大きな手が包んで撫でてくれる。
無心に吸いつてると、頬を撫でて包まれ、くすぐられた。
チュッパと離れる。
濡れて赤く腫れぼったくなった乳首が可愛く薄っすら日焼けした胸で主張してる。
「俺も、いいか?」
ぼんやりする頭にバリトンの声が、更に酩酊させる響きで、脳を揺すってくる。
コクンと頷く。
唇を合わせて、コロンと場所が入れ替わる。
離れると、顎から喉を舐められ鎖骨を舐められ、食まれ、乳首を含まれたが、チカみたいに、声が上がってくる感じがしない。
強いて言うなら、変な感じ。擽ったい気もするけど、乳首も立つけど、大した感じではない。
不思議……。
段々と酩酊感が薄くなって、ぼんやりオレの乳首を舐めしゃぶってる彼を眺める余裕が出てきた。
目が合った。
彼の目が嗤った。
イタズラを仕掛ける時の閃き。
胸の間をチュッチュとキスを落としながら、下へと移動していく。
目はこちらを見たまま。
男前はどんな事してても様になる。
色気?
目に釘付け。
チュッとオレの息子くんにキスされた。
?
え?
ええ???
パクッ!
食べられましたぁ!
やっぱオレ喰われるのねぇ~。
経験ないんですけど、大丈夫でしょうか?
その前に、あーーーーーッくるゥン!
めっちゃイイ。
女の子にして貰うよりイイ。
比べて悪い!
男同士だから?
なんなの?
直ぐ逝っちゃいそうなんですけどぉ~!!!!
イったわ……。
オレ溜まってた?
二度目です。
ちょいと涙目……。早漏じゃないんだけど…。
「ごちそうさま」
「はぁああ?!」
脱力してるところに、イイ声でまたしても有り得ない事言ってます。
「オ、オレもする!」
なんか負けてられねぇ。
チカの陰茎は平均的な大きさだが、綺麗な形だ。
アイスを舐めるようにねっとりと舐め上げ、チュッと先端にキスした。
チラッとチカを見れば、口を押さえて耐えてる。
ん?
「チカ、なんで声我慢してるの?」
オレなんて、さっき喘いじゃったよ?
涙目でなんか訴えてる。
ムクムクと加虐心が湧いてくる。
「オレさ。チカの声、めっちゃ好きなんだよ。啼いてくれない?」
目を見開いてる。
ワザと彼に息を掛けるように喋ってやる。
ぺろっと先端を舐める。
「ほら、手を離して?」
ペロリ。
「ほらぁ~」
ペロペロりん…。
震える手を離して、唇を噛んでる。
「傷になるから、噛んじゃダメ」
パックン。
ちょっと高めのチカの声が響いた。
イイ!
クル!
舐めて、しゃぶって、無心でズボジュボと出し挿れして、昂めていく。
耳はジュボジュボと厭らしい音と好きな声がいっぱいだ。
至福。
ジュっと強く吸った時、ジュワッと口の中に青臭い匂いと舌を刺激する粘液が広がる。
あ…ムリぃぃ。
「サ、サブ……、無理をしなくていい」
チカが手を伸ばして、掌を差し出す。
肩を抱き寄せ、摩られる。
飲み込んだ。
摩られるのが後押ししてくれた。
チカが出来てオレが出来ない訳がない。
負けたくない。
「飲んだぞっっ」
グハッと息をつく。
チカが強引に唇を合わせてきた。
口の中で俺たちの精液が混ぜられる。
前が勃ってきた。
「すまないが、準備をしてないから、サブを挿れてやれない」
……?
!
オレが喰われるんじゃなくて、喰う側?!
日焼けした男前が頬を染めて、俯き加減に恥じらってる。
手は恥じらいとは別の動きをしてますがね。
厭らしい手つきだな。
「おい、いつからこんな事考えてたんだよ」
手、とめてくんない?
「会った時から、タイプで…。抱いて欲しいけど、俺こんなガタイだから、大概ダメで……」
イジイジしながら、シコシコ扱かないでぇぇ。
「友達でいいから、側に居たかったんだけど…」
上手過ぎるのか、オレがチョロ過ぎるのか……。
その声が不味い。良過ぎて、不味い!!!!
「チ、チカァァ、ストップゥゥ」
チカの手に手を重ねて動きを制するが、、、
「サブ?」
甘い香りを乗せて、囁くように疑問系で宣う、その声ぇぇ!!!
はぁぁあああん!
イっちゃった。。。
パタパタ…白露がチカの手とシーツに落ちた。
「汚しちゃった」
イってしまった事への気恥ずかしさから、汚した事に気を向けた。
「明日も洗濯日和になるさ」
いつも通り前向きなチカの言葉になんだか和んだ。
なんだかんだとチカとは、長い付き合いになるような気がする。
思いを込めて、チュッとキスした。
「今度、抱かせてくれよ。色々教えてくれな?」
ぎゅっと抱きしめられた。
苦しいです、チカさん……!
この話には「アイス、とけてきてるよ」 です。
どこに入ってるかな?( ̄∀ ̄)
ーーーーーーーーー
白い雲の山。
突き抜ける青空。
目に痛い程の山の緑。
耳いっぱいに鳴り響く蝉の声。
風鈴の音も気休めにしかならない。
時折り吹く風は熱を孕んで、じっとり汗をかく肌を滑るが、冷やすには程遠い。
ジリジリと照りつける日差しも、あと少しで、山向こうに消えてくれるはずだが、赤くなるのは、まだまだ先だ。
今から水撒きしても、温度を上げるだけだ。
あと1時間後と云うところか。
「食うか?」
バリトンの心地良い声。
コイツとは大学のガイダンスでたまたま隣だったと云う縁だった。挨拶を交わしたこの声になんとなく惹かれて、話をした。
それ以降も同学部同学科だから、なんとなく連んで、こんな事にまで巻き込む親しい存在になった。
「おぅ」
お前ん家じゃないのに数日で馴染んでいる。
どっちがこの家の者か分からない感じだ。
ま、オレもここに来るのは久しぶりだけど。
冷凍庫には同じアイスが山程入っていた。
ここの主人が気に入ったのだろうか。
ソーダ味の氷菓子。パキッと割れて半分こ出来る代物だ。
年寄りだから、半分ずつ食べてたのかも知れない。
ここの主人は只今入院中。
運ばれた時は、大変だったが、今は元気そのものだが、この際だから、色々検査したりしてるらしい。
高齢だからな。
可愛い看護師さんに囲まれて楽しく過ごしてるらしい。
退院は1か月後。
冷蔵庫の中は言わずもがな家の物は自由に使っていいと母からお達しを貰ってる。
いや、押し付けられた?
お願いされた。
一兄さんは勤め人だし、二葉姉さんも遠方で働いてる。
自由に動けるのは、末っ子の三郎、学生のオレって訳だ。
ギックリ腰で熱中症のダブル状態で、宅配の人に発見されて、救急車で運ばれた爺ちゃんの為に仕事を休んで、怒涛の手続きを済ませた我が母は、
「お膳立てしたからお願い!!!」
と叫びを残して仕事に戻った。
退院後はヘルパーさんが来るらしいから、オレの仕事は、入院中のこの家の管理。
畑の方はご近所さんに頼んだと言ってたし、オレはノータッチでOK。
庭の草むしりと水遣り。家のメンテナンスぐらいかな。
試験期間真っ只中の電話にテンパって、コイツに頼ってしまった。
『夏休み中にする予定のバイト先に連絡して、替わりがいるなら、グループメッセージで募集かけとけ。あとはテストに集中しろ』
言われるままにこなして今、縁側で、半分に割ったアイスを食べている。
コイツもついてきちゃった。
ひとりでこの古い家で過ごすのが怖かったから、正直嬉しい。
いいヤツなんだよ。
「アイス、とけてきてるよ」
「おぅ…」
慌てて齧ったら、棒に辛うじてくっついていた欠片が落ちた。
大きな手が伸びて、受ける。
反射神経すげーなぁ。
キーンとなりながら、口の中のアイスを食べて礼を述べれば、手の欠片を口に押し込まれた。
溶けた滴が垂れて、顎と腿を濡らす。
ベタつく。
「なんだよぉ~」
片頬をクッと上げて、笑ってる。
様になってる。
この男、親房は、オレよりでかい。
幅も広いしガッチリした筋肉質な体躯は惚れ惚れする。
平均を辛うじて越した身長と辛うじて貧相にならない程度についた筋肉。
母譲りの色白のオレとしては、羨ましい限りである。
「日に焼けたなぁ」
Tシャツの袖を捲り上げて、肩からの筋肉が綺麗に晒されている。
黒くなったヤツの腕に、ベタつく腿を手で拭って、腕に擦りつけてやった。
オレは赤くなるだけで、あまり黒くならない。
つくづく羨ましい。
アイスの棒を咥えたまま、のっそり立ち上がるとホースを掴んで、蛇口を捻ってる。
「サブ、来いよ」
水遊びか、いいねぇ~
虹を描く水のアーチに飛び込んでいく。
アイス棒を花壇に刺して、そばのバケツに放り込んでいたひと抱えある水鉄砲を引っ掴んで、チカに発射!
「熱ぅ! お湯じゃねぇか」
「だねぇ~」
ケタケタ笑いながら、掛けられた水で冷やされて、持てる温度になったタンクの残量を確認する。
水撒きと水遊びをし終わる頃には、日も傾き、ヒグラシが鳴いていた。
「蚊が出てきたな、戻るか」
濡れた髪を掻き上げながら、ホースを片付けてる。
脱いだTシャツを絞りながら、同意する。
絞りながら、勝手口に向かう。
爺ちゃんが風呂を改装した時、風呂場に勝手口をつけた。
畑仕事をしても即風呂に行けるからいいが、防犯的にはどうなんだろう。
サンダルごと風呂場に入って、湯を張りながら、張り付いた服を脱ぐ。
ビーサンを洗って、全裸で服を絞って、引き戸を開けると開けっ放しの洗濯機に放り込む。
同じようにアイツも入ってきて、オレと同じ事をしてる。
風呂も済ませるか。
泡立てて洗い始めると、アイツも泡だらけになった。
「晩飯何にする?」
頭を洗いながら話してる。
「適当に作るか。そう言えば、爺ちゃんの畑で収穫したって言って、持ってきてくれた野菜があったな」
風呂に入る時は何かと喋ってくる。
いい声が風呂場に響く。
湯船に浸かって、日に焼けたヒリヒリする肌を癒す。
コイツが入いると、あまり広くない浴槽では、ビッタリ肌が密着する。
「狭めぇ…」
ボヤくオレ。
少し向きを変えると脚が絡んで、バランスを崩し、お湯に沈んだ。
家の風呂で溺死は嫌だな。直ぐにチカが引っ張ってくれるから、心配な……!
暴れた! 溺れるぅぅぅ……
グイッと引っ張られて、湯から引き上げられた。
「は…早く、助けろ」
ゲホゲホ咳き込みながら、チカにしがみついて、くっついていた。
顔が近い。
「溺れてるとは思わなかった。すまん」
「あー、こっちこそごめん」
バリトンの声があらぬところを刺激する。
自分でも驚きだ。
死にかけたら勃つって聞いた事あるから、それかも知れないな。
気づかれないように、にじりと身体を移動させる。狭いので、縮こまるしかないが。
「お前ってさ。男でもいける?」
唐突に、いい声で、トンデモ発言に頭がついていかない。
「な、なにィ?」
コイツとの距離感がバグってきてるのはなんとなく分かってたけど。知り合ってから大学でも、遊びに行っても、日々の生活で気づいた時には、チカが近かった訳で。オレから近づいてる気はなかったから、チカから近づいてるんだと思うけど、こんな女が惚れ惚れしそうな男前が、オレを対象にしてるなんて、思わないだろ?
てな感じで、頭の中を怒涛に言語が駆け巡ってる訳で、どうしよう……。
「このところヌいてなかったし、やるか?」
え、えーッ?!
オ、オレ喰われちゃうの?!?!?!
お姫様抱っこで湯船から出ると、床に胡座をかいたチカの中で、あれよあれよとあそこがボディソープでヌメヌメと擦られてた。
脚を開いて、太いチカの腰に脚を絡ませて、兜合わせで昂められて、あっという間にイってた。
オレはチカの腕に縋って、余韻に浸ってた。
ほぼ同時にチカもイってた。
呻く声もイイ。
大きな手で包まれてるのが安心感があって、急速に力が抜けて、分厚い胸板にもたれかかった。
固いと思った胸は程よい弾力で、おっぱいと言ってもいい触り心地。
うん、これは、雄っぱいである。
無意識にモミモミしてた。
無意識です。断言できます。
ーーーー気持ち良かたんですって!
「サブ…そろそろやめてくれないと……」
ハタと手を止める。
指先が乳首も突いて捏ねてたようです。
気持ちいいって、コワイ!
「ご、ごめん」
身体を起こして、顔を合わせる。
火が出そうに顔が赤くなる。
チカの肉感の唇に視線が釘付け。
キスしたら、きっと気持ちいい。
ア、アカン!!!
チカから降りるとシャワーを思いっきり出して、浴びる。
チカにも向ける。
さっきのは無し!
いつものオレらに戻ろうと、そう言うつもりだった。
あんな濡れた瞳で見られてるとは思わなかった。
「チ、チカ……?」
「もう、我慢出来ない……」
チカの顔が近い。
唇が……重なった。
思った通り気持ち良かった。
互いに啄み、唇の感触を確かめ、擦り合わせ、舌で舐めて、舌がぶつかり、擦り合わせ、舐め合い、絡めて、互いの口へと招き招かれ貪り合った。
もう、チカなら、抱かれてもいいかもと思いながら、互いに兆してるモノを相手の身体に擦り付けた。
「いいのか、サブ?」
「いいよ…」
そんなイイ声で、囁かれたら、オレの息子がビンビンになるじゃねぇか!
どちらかともなく、シャワーを止めて、脱衣所に移動して、互いを拭き合い寝室にしている客間の座敷に向かう。
横に寄せていた。布団を乱暴に敷いて、互いの温もりを少しでも近くで感じたいと、絡み横になって、弄った。
唇を合わせて、雄っぱいを揉む。
もう遠慮なんていらない。
思い存分揉み込んだ。
指先で乳首をぷりぷり触り、この感触を舌で味わいたくて、唇を離す。
唾液が銀の糸を引いて切れる。
チカと切れてしまう気がして、すぐに乳首を含んだ。
吸って、舌で弾いて、舐めて、いたぶり倒す。
頭の上で、耐えるように、「うぐ、ふぐぅ…」と呻く声がする。
くぐもった呻きすら、イイ響きだ。
雄っぱいも揉み倒して、反対の乳首も味わいたくて、反対側に移動する。
お待たせと尖った乳首を含みあやす。
オレより大きいチカを翻弄してる事に酔っていた。
オレの頭に大きな手が包んで撫でてくれる。
無心に吸いつてると、頬を撫でて包まれ、くすぐられた。
チュッパと離れる。
濡れて赤く腫れぼったくなった乳首が可愛く薄っすら日焼けした胸で主張してる。
「俺も、いいか?」
ぼんやりする頭にバリトンの声が、更に酩酊させる響きで、脳を揺すってくる。
コクンと頷く。
唇を合わせて、コロンと場所が入れ替わる。
離れると、顎から喉を舐められ鎖骨を舐められ、食まれ、乳首を含まれたが、チカみたいに、声が上がってくる感じがしない。
強いて言うなら、変な感じ。擽ったい気もするけど、乳首も立つけど、大した感じではない。
不思議……。
段々と酩酊感が薄くなって、ぼんやりオレの乳首を舐めしゃぶってる彼を眺める余裕が出てきた。
目が合った。
彼の目が嗤った。
イタズラを仕掛ける時の閃き。
胸の間をチュッチュとキスを落としながら、下へと移動していく。
目はこちらを見たまま。
男前はどんな事してても様になる。
色気?
目に釘付け。
チュッとオレの息子くんにキスされた。
?
え?
ええ???
パクッ!
食べられましたぁ!
やっぱオレ喰われるのねぇ~。
経験ないんですけど、大丈夫でしょうか?
その前に、あーーーーーッくるゥン!
めっちゃイイ。
女の子にして貰うよりイイ。
比べて悪い!
男同士だから?
なんなの?
直ぐ逝っちゃいそうなんですけどぉ~!!!!
イったわ……。
オレ溜まってた?
二度目です。
ちょいと涙目……。早漏じゃないんだけど…。
「ごちそうさま」
「はぁああ?!」
脱力してるところに、イイ声でまたしても有り得ない事言ってます。
「オ、オレもする!」
なんか負けてられねぇ。
チカの陰茎は平均的な大きさだが、綺麗な形だ。
アイスを舐めるようにねっとりと舐め上げ、チュッと先端にキスした。
チラッとチカを見れば、口を押さえて耐えてる。
ん?
「チカ、なんで声我慢してるの?」
オレなんて、さっき喘いじゃったよ?
涙目でなんか訴えてる。
ムクムクと加虐心が湧いてくる。
「オレさ。チカの声、めっちゃ好きなんだよ。啼いてくれない?」
目を見開いてる。
ワザと彼に息を掛けるように喋ってやる。
ぺろっと先端を舐める。
「ほら、手を離して?」
ペロリ。
「ほらぁ~」
ペロペロりん…。
震える手を離して、唇を噛んでる。
「傷になるから、噛んじゃダメ」
パックン。
ちょっと高めのチカの声が響いた。
イイ!
クル!
舐めて、しゃぶって、無心でズボジュボと出し挿れして、昂めていく。
耳はジュボジュボと厭らしい音と好きな声がいっぱいだ。
至福。
ジュっと強く吸った時、ジュワッと口の中に青臭い匂いと舌を刺激する粘液が広がる。
あ…ムリぃぃ。
「サ、サブ……、無理をしなくていい」
チカが手を伸ばして、掌を差し出す。
肩を抱き寄せ、摩られる。
飲み込んだ。
摩られるのが後押ししてくれた。
チカが出来てオレが出来ない訳がない。
負けたくない。
「飲んだぞっっ」
グハッと息をつく。
チカが強引に唇を合わせてきた。
口の中で俺たちの精液が混ぜられる。
前が勃ってきた。
「すまないが、準備をしてないから、サブを挿れてやれない」
……?
!
オレが喰われるんじゃなくて、喰う側?!
日焼けした男前が頬を染めて、俯き加減に恥じらってる。
手は恥じらいとは別の動きをしてますがね。
厭らしい手つきだな。
「おい、いつからこんな事考えてたんだよ」
手、とめてくんない?
「会った時から、タイプで…。抱いて欲しいけど、俺こんなガタイだから、大概ダメで……」
イジイジしながら、シコシコ扱かないでぇぇ。
「友達でいいから、側に居たかったんだけど…」
上手過ぎるのか、オレがチョロ過ぎるのか……。
その声が不味い。良過ぎて、不味い!!!!
「チ、チカァァ、ストップゥゥ」
チカの手に手を重ねて動きを制するが、、、
「サブ?」
甘い香りを乗せて、囁くように疑問系で宣う、その声ぇぇ!!!
はぁぁあああん!
イっちゃった。。。
パタパタ…白露がチカの手とシーツに落ちた。
「汚しちゃった」
イってしまった事への気恥ずかしさから、汚した事に気を向けた。
「明日も洗濯日和になるさ」
いつも通り前向きなチカの言葉になんだか和んだ。
なんだかんだとチカとは、長い付き合いになるような気がする。
思いを込めて、チュッとキスした。
「今度、抱かせてくれよ。色々教えてくれな?」
ぎゅっと抱きしめられた。
苦しいです、チカさん……!
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