4 / 13
告白って…さ。
しおりを挟む互いの背中を合わせてる。
屋上に二人きり。
大きな彼の背中。
温かくて気持ちいい。
思いっきり凭れてもビクともしない。
ポカポカとした日差し。
見上げれば、どこまでも青く澄んで高い空。
グッと伸びをする。
グッと押してるのに、安定の背中。
全てを預けてしまえる信頼度。
紙を繰る音が静かに鼓膜を揺らす。
心地いい音。
この音、好き…。
後ろで文庫本を読んでる彼。
目を閉じれば赤い視界。
生きてる色。
背中の温もりも生きてる証。
共に生きて、同じ景色を見たいと思う。
いつ言おう。
今言おうか。
『好き』の一言が声に出来ない。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる