ウブな二人のカウントダウン

アキノナツ

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【本編】〇〇までのカウントダウン

19・いよいよまでのカウントダウン (※)

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屋上の扉前の踊り場で昼食。
空気が澱んでるけど、タケシと一緒だから気にならない。

でも、ご飯は教室か食堂にしてもらおう。
そろそろ底冷えしてきた。

早く抱き合いたい。温もりが欲しくて、頑張って食べる。
タケシの餌付けも続行中。
美味しいからいいんだけど、タレが付いたのは、口の端にタレがついたりして困る。その都度舐められる。タケシは嬉しそうだし、オレも…う、嬉しいからいいんだけど、これからの事を考えると困る。

「ごちそうさまでした」
食べ終わった。休み時間はちゃんと残ってる。
ここで抱き合うと、見つかるかもしれない。

「あの辺片付けたら、出来そうだな」
ポツリとタケシが…。視線の先を確認。
立て看板とか三角コーンが、揃ってるのかいないのか微妙な感じに置いてある。
何が出来そうかって言わなくても分かるけど、言葉にすると、卑猥な感じがして、ドギマギしちゃう。

「行こうか?」
下を向いてモジモジしてるオレの手を引いて、外に出る。
日差しが強い。少しポカポカ。
いつもの隅っこでタケシに跨って抱き合う。
今はこの姿勢が落ち着くのなんのって。

キスも今日は、オレが上な感じで伸び上がってしてる。
タケシは嬉しそう。
オレの尻をめっちゃ揉んでる。
もうそれだけで、前が勃ってきちゃう。
オレって……淫乱じゃないもん!
性的な事に興味があるだけです!

いつも通りに後ろを解してくれてる。
もうちょっとで、3本が自由に動ける感じになりそう。自分でも解してるから順調に拡がってます。

なんで自分でもかって?
やってはいたんですよ。タケシとそういう事になるだろうと、洗浄とかの延長上に解しをね?
でも今のオレはね、タケシがオレに使ってるローション付きの指用コンドームを所有しちゃってるんです。

荷物にアレを発見した時のオレの混乱は察してほしい。自分の部屋で良かったよ。
鍵のかかる引き出しの箱の下に隠しちゃった。

エロテロって言われた翌日の昼休みに、オレ、タケシに文句言っちゃった。
そしたら、自分でもしたら、早く一緒になれるだろって。
そうなんだけど!

そのあと、なんだかイラついてるタケシにめっちゃキスされて、まだ違和感のあるあそこを刺激されて、射精感に襲われて、もうやめてって懇願しました。ちょっと泣いちゃった。
するからって約束もしたんだよね。

怒っちゃったかな?
ご褒美ってなんだったのさ。結局貰えなかったご褒美。

それからは、もう甘い時間を過ごしてます。
キスして、後ろを嬉しそうにタケシが解して、緩く刺激してくれて、幸福な程よい倦怠感。

時々、オレに解させたりする。
見られながらするアレは、恥ずかしい。
オレってさ、後ろ触ってる時、どうも腰が揺れちゃって、前をタケシに擦り付けちゃうらしい。
指摘されて、真っ赤。
以後、気をつけてるけど、揺れちゃってる。

「今度の週末の勉強会さ」
予鈴前の抱き合ってる時間。ポツリとタケシ。
踊り場での隅に作った空間にちょっと声が響く。
「ん~?」
すりっとタケシの感触を全身で感じる。
「泊まりにしないか?」
ピクンと身体が強張る。
いよいよですか?
心臓が………!

「出張とかでみんな居ないんだよ。俺一人なんだ」
「それは、寂しいね」
「だろ? だから、な?」
「うん。訊いてみる」
チュッとキス。予鈴が鳴った。




「お邪魔しまーす」
シンとした家。ホントにタケシ1人なんだ。
俺の荷物は後ろのタケシが持ってくれてる。
トートバックに着替えが入ってる。
恥ずかしい!

「この前の模試さ、良くてさ。泊まりの勉強会、すんなり許可出ちゃったよ」
緊張からか、ローテーブルにノートとか出しながら、ポンポンと言葉が転がり出る。

「タケシが前の時にさ、連絡してくれただろ? あの時の印象が良かったみたいでさ」
準備できたので、クッションに座る。

タケシは何かベッドのヘッドボードに並べてる。

何してるんだろ? さっきから返事が「うん」とか「そう」と素っ気ない。

覗きに行く。目に入ってきた物に、足が止まる。

「薬局でコツコツ買った」
露骨過ぎます。ローションにコンドーム。
ハンドクリームは何に使うんでしょう。

「勉強会は?」
「するよ? こっちの」
振り返ったタケシの爽やかな笑顔の下に何かを感じて、身が竦む。

動けないオレに近づいてきて、腰を抱き寄せられた。
「トオルも期待してるんだろ? シャンプーの匂い」
頭に鼻を寄せてクンと嗅がれる。

確かに洗浄してきた。身体も洗ったよ。髪しっかり乾かしたのに、バレバレ。
恥ずかしいさにタケシの胸に隠れる。

「したいんだろ? 待てないよね?」
ゴリっと固くなってるモノを押し付けられる。
タケシのめっちゃ硬くなってる。
オレも勃ち上がってきてる。
期待して来た訳じゃなくて…性的な事に興味津々なだけです。

おずおずと布ごしに手を当て、タケシのを撫でて、硬く勃ち上がった肉棒を緩く握る。

「したい…」

見上げると、あのギラギラした眼光で見られてる。

乾く唇を舐めてる。

「待てない」
静かに呟くと、喰われるって思われる勢いで唇を貪られた。

オレ、また、なんかやらかしちゃった?



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