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《5》契約。 (※)

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ちょいエッチ。



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子供の頃してたイタズラを思い出す。
カエルの腹って触ってると膨れてくるんだよなぁ。

ムフフンッ

ゾンビを調べて、コイツがゾンビじゃない事は分かった。
分かったが分からない。
目の前に居る。何者かは本人に訊けばいいではないか。そうしよう。

で、訊く前に調べる事も重要ですよね?

ツンツンと指の腹でマッサージするように突く。
この前ポチッと出ていたヘソは綺麗に凹みになっていて……。
そっと突っ込んでみた。モソっと動く。本格的に服を脱がして、前を肌けさせ腹を刺激。あの時みたいに膨れない。カエルのように内臓を守る為に腹圧を上げるような事はない。ますます人間に近い。

乳首もあるしな……。

摘んでみる。
小さいが、案外摘めるもんだな。
クニクニと両方を摘み刺激してみる。赤くなって腫れてくる。
摘みやすくなったので、ちょっと引っ張ってみた。伸びるが、胸がついてくる。
顔を赤くして頑張ってる。痛くないのか?
小さな身体で頑張るな…。

プンと離すと、荒い息を吐きながら、目が開いた。
切れ長だと思ってた目はぱっちりした猫のようなアーモンド型だった。
瞳は銀?金?そうだ月の色に似てる。

俺はその目に見惚れていた。
冷たかった身体はほんのり温かくなっていた。

綺麗な唇が動いた。

「やぁ……餌くんは何をやらかしてくれてるんだい?」

声が鈴のように美しい。瞳も声も何もかも美しいと感じた。

サイズが全てを残念にしてるが。

「やらかし…んー、身体検査?」
『イタズラしてました』は、いくらなんでも不味い気がする。
だって、人語喋るし、会話成立しそうじゃん。会話はしようとは思ってたんで、そんなに衝撃はないが。
なんというか、サイズ感が、笑いを誘う。

だってさ、可愛いんだよッ!
目が覚めて動き出したら、愛らしく美しく、可愛い!
何この生き物?!

スタンドカラーのシャツが全開。俺の手がべったりお腹の上。指が乳首をクニクニ触って、挟んで、開き直りでイタズラしていた。

「その手を退けろぉん、んッ、ふぅ…」

ん?
なんだか艶っぽい声が混じってる気がする…。

ヘソの窪みがなんだか指よりも入れたいものができた。

腹に置いてた手を背中と尻に回すと持ち上げて、猫吸いの要領で腹に、ヘソに顔を近づける。

俺の新たな性癖を開花させた責任はとって貰おう。
舌を突き出し尖らせて、窪みに差し込み捻じ込み舐めた。

「ヒャァァあんッ! や、やめれぃィィぁ! 聞いておるかぁぁッ…あぁあん…」

唇を寄せて的を動かぬようにして舐める。
ジタバタしてる。
舐める範囲を腹に胸に広げる。ワキに鼻を突っ込む。
湿っぽい。汗をかくんだ。匂いはないなぁ…。
べろりと大きく舐めた。

小さな手が俺の額を懸命に押している。健気な動きにもっと別なのも舐めたくなった。
コイツがオスなら咥えてしゃぶりやすいモノがあるはず。
スラックスの前を寛げ、引き摺り下ろす。

あった。
可愛らしいサイズ。
身体が小さいのだから、こちらからしたら小さいだけだが。

パクッと咥えて舐めて、しゃぶった。
別に俺の性嗜好はノーマルだったと思ったが、コレにはなんだろう。性を超えた興味が出た。
もっとアンアン鳴かせたい。

「はぁああん…あはぁ…ま、待ってぇぇん……で、出りゅ…」

内腿を震わせ、ピーンと脚が伸びてつま先がピクピクしてる。
身体全体硬直だ。
俺の口の中に青臭いモノがピュッと出された。
出るモノは人間と変わらないらしい。

彼を片手で支えながら、手のひらにとろりと出してみた。
白い。正しく精液ですな。

「おみゃえわぁぁあああッ!」
翼が空気を打ったと思ったら、首に鋭い痛みが走った。黒い塊と化して突っ込んできた。
首にしがみつかれ、身体の中の何かが急激に吸い出されてる。

寒い…。
あれ? めちゃくちゃ寒い…。

首筋を温かいモノが触れて、水音を立ててる。
あ…、舐められてる。
俺の前に血が集まってるのを意識し出していた。
全身は悪寒にガタガタ震えが来ているのに、首を舐める存在に意識が集中する。

「お前の血は、美味いのぉ~」

首から離れた顔が俺の視界の収まった。
口元の八重歯。血で濡れた唇。それを舐め取る赤い舌。
俺は、それらに欲情した。

「お前、勃っておるな。死ぬまで飲んじまったか?」
頭カキカキ宣ってる。

唇が重なった。
息が吹き込まれる。
息をしてる人間に吹き込むな。
苦しい…くない。苦しくなるはずが。
真逆。力の漲る。
吹き込まれた塊のような息を飲み込んだ。
身体が温かくなって来た。

「生気を吹き込んだ。死にはせん。眷属にもならん。安心しろ。美味しかったぁ。ーーーーご馳走様」
手を合わせて拝まれた。

えーと、この物体は『吸血鬼』というヤツか?
ゾンビをネットで調べた時、引っ掛かった記述を思い出す。

答えが出たら、答え合わせをしたいよな。

目の前の黒いのを鷲掴むと、ベッドに押し倒した。
寝技一本!

「お前、『吸血鬼』か?」
ストレートに訊いた。
驚いた顔で見返してる。
衣服が乱れて、組み敷かれてるのに、喚かない。俺、襲ってる様相だよね。
それに、彼のサイズ、大きくなった。高校生ぐらいか? 俺にちょどいい感じで抱き込める。

「動けるのか?」

「動けるが? 身体が熱いぐらいだ。あっちはガチガチに勃っちまった」

手を俺の前に持っていって触らせる。
目の前の吸血鬼の男が、とても美味しそうに見えて、性的に、貪りたい衝動に駆られていた。

「ああ、本当だな。実は、オレもさっきから腹の奥が熱くて困ってるんだ。
ーーーーヘソ舐めるから、発情してしまった。変なモノを仕込まれてたんだが、発動してしまったようだ。
お前はコレに当てられてるだけだ。解放してくれたら、いずれ治まる」
瞳を濡らして、熱っぽく声なのに、淡々と語られる言葉にイラついた。

俺のイラつきに気づいたのか、綺麗な眉を寄せてため息をつく。
『困ったなぁ』といったところだろうか。

「抱かれるつもりはない。離してくれないか? 距離を取れば冷めるから。な?」

「なぁ…。俺の事、餌とか言ってたな。ご馳走様って言ったな。ーーータダ飯って良くないよな?」

顔が引き攣ってる。

耳介をべろり舐めた。美味そうだ。
プルプル震えてる。おや、コレも急所?
耳穴に舌を差し入れる。

「あ、あぅうう…ダメぇ…力がぁぁ…」
力が?
抜ける?
イイじゃんッ。

弱点教えちゃって。発情してるって言ってる割に平然と喋ってたが、力が入らないから、俺を退けれないという事か。

ヤレるな。

「身体で払っていけよ…」
耳に吹き込んんでやった。
早く喰いてぇ…。

ふるると震えて、力を抜き切った。

欲に濡れた目で見つめてくる。

「払ったら…また、来ていい?」
泣きそうな声。
ついっと視線を逸らせる。みるみる見える肌が色づく。

可愛い…。
俺の性癖バグった。

「いいよ」
契約成立。



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やっとえっちまで来たか?

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