ダンジョン配信のTS美少女リオンの冒険者生活 〜女の子になっちゃったから、配信してみる。ついでにダンジョンで最強目指しちゃうもんね〜

滝川 海老郎

文字の大きさ
22 / 51

第22話 五階への挑戦

しおりを挟む
「はーい、リオンのダンジョン配信、今日も絶好調でスタート! チーム『スターライト』、日本平ダンジョン五階だよ! 斎木さんの真相を追うため、今日はルミナスと共闘! みんな、応援よろしくね!」

 ドローンが五階の暗い通路を映す。ヒカリゴケの光が薄れ、岩壁には不気味な爪痕が刻まれている。
 僕リオンはミスリウム合金のショートソードとハンドガンを手に、オーガ革の鎧に身を包む。
 ミリアはファイアボルトの魔力を溜め、ミスリウム・ソードを握りしめる。
 マナミはマジック・バッグに中級・上級ポーションを詰め、素材回収の準備万端。
 視聴者コメントが一気に盛り上がる。

『スターライト、五階キター!』
『リオンちゃんのハンドガン、期待!』
『ミリアちゃん、ファイアボルトでぶちかませ!』
「リオンさん、五階ってブロンズにはキツいですよね……兄もここで戦ってたのかな?」
「うん、ミリアちゃん。斎木さんが五階で何か探してた可能性あるね。僕たちのチームワークなら大丈夫! マナミ、荷物管理バッチリ?」
「お兄ちゃん、いつでもOK! ポーションもバッグにガッツリ!」

 ミリアが緊張した声で言うと、僕に続いて、マナミがバッグを叩いてニヤリと答えた。コメントが沸く。

『マナミちゃん、テンション高w』
『スターライトの連携、最高!』

 五階では、保守派のシルバー級パーティー、ルミナスと共闘だ。
 リーダーである男性剣士の小野田さんが近づいてくる。彼のミスリウム製ロングソードが光る。
「リオン、ミリア、スターライトの配信見てきたぞ。斎木さんのこと、しっかり追ってるみたいだね。俺たちも保守派として、改革派の闇を暴きたい。一緒に戦おう!」
「小野田さん、ありがとう! スターライト、ルミナスと組んで五階攻略するよ! 視聴者のみんな、めっちゃ盛り上げてね!」
『スターライト&ルミナス、激アツ!』
『保守派、ガンバ!』

 そこへ、サキのブルーファングが現れる。彼女の青い革鎧にはマギテック・アイテムズのロゴが目立つ。
 アダマンタイト製はやはり格が違う。最高級防具にくわえ、ダガーもレッド・メタルという魔法金属だった。
 レッド・メタルは魔法金属の中でも属性魔法を付与するような特殊金属で扱いが難しい。
 そして、最高級品でもある。
 サキたちはまだ、ギリギリのブロンズ級冒険者だが、この装備ならほとんどシルバー級冒険者だと言っても過言ではなかった。
 サキがニヤッと笑う。

「リオン、ルミナスと組むなんて、気合入ってるね! でも、ブルーファングも負けないよ。マギテックの装備、めっちゃ強いから!」
「サキさん、装備は派手だけど、スターライトは心で勝負! 視聴者数、追い越すよ!」
『リオンvsサキ、ガチンコ!』
『ブルーファングの魔法、派手すぎ!』

 コメントが加速。
  サキのチャンネルは一万五千人、スターライトは一万四千人と僅差だ。
 五階の通路を進むと、キングオーガの咆哮が響く。巨大な体にミスリウムの棍棒を持ったモンスターだ。

「ミリアちゃん、ファイアボルトで動きを止めて! 小野田さん、右側お願い!」
「了解、リオン! ルミナス、フォーメーションC!」

 小野田さんがロングソードで突進し、キングオーガの棍棒を弾く。
 ミリアがファイアボルトを放ち、炎がオーガの腕を焼く。
 僕がショートソードで横から斬りつけ、マジック・バリアがオーガの反撃を防ぐが、多少のダメージを受けた。
 マナミがポーションを投げ渡す。

「お兄ちゃん、飲んで! まだいけるよ!」

 ポーションで傷が癒え、僕は再び突進。
 ルミナスの魔法使い増田さんが風魔法で援護し、キングオーガが膝をつく。
 視聴者コメントがワッと沸いた。

『スターライト&ルミナス、連携やばい!』
『ミリアちゃんのファイアボルト、キレッキレ!』

 そこへゴブリン・マジシャンの群れが現れ、雷魔法を放ってくる。
 異様に硬い木の棍棒を持つゴブリンも一緒だ。
 サキのブルーファングが駆けつけ、彼女の真っ赤なダガーが光る。

「リオン、置いてかれないようにね! ブルーファング、雷魔法で一掃するよ!」

 トオルさんの雷魔法がゴブリン・マジシャンを焼き、ルナさんの氷魔法が残りを凍らせる。
 スターライトとルミナスも負けじと攻撃。
 ミリアのファイアボルトがゴブリンを一掃し、僕がキングオーガにトドメを刺す。

 シルバー級と一緒の僕たちはともかく、サキさんたちブルーファングは格段に強くなっていた。

「やったー! ミリアちゃん、小野田さん、ナイス!」
『スターライト、ルミナス、ブルーファング、最高!』
『リオンちゃん、剣技かっこよすぎ!』

 敵が来ない合間に、キングオーガの魔石とゴブリンの杖と棍棒を山分けする。
 この前のディメンジョン・イーター襲撃事件で放出されたマジック・バッグを小野田さんたちも一つ購入したらしい。袋には余裕があった。
 小野田さんが声を潜める。

「リオン、ミリア、斎木さんが五階で探してたのは、マギテックが隠してるレア素材の証拠かもしれない。改革派がダンジョンの深層を独占しようとしてるって噂だ」
「兄がそんな危険な場所で戦ってたなら、私も負けられないです。リオンさん、一緒に真相追ってください!」
「もちろん、ミリアちゃん! スターライト、ルミナス、ブルーファング、みんなでマギテックの闇を暴こう!」

 配信を締め、続きの冒険を誓う。視聴者数が一万五千人に達し、コメントが『スターライト、ガンバ!』で埋まる。
 斎木さんの想い、僕たちが絶対に届ける!

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

大和型戦艦、異世界に転移する。

焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。 ※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

リアルフェイスマスク

廣瀬純七
ファンタジー
リアルなフェイスマスクで女性に変身する男の話

ダンジョンで死んだらペットの黒猫に魂を飲み込まれちゃった結果世界最強になりあがった俺の話

TB
ファンタジー
ダンジョンと呼ばれる不思議な地下構造体が、この世界に現れて1年。 自衛隊員だった俺は一般探索者をかばい、二階級特進した。 みんなが俺の葬式で涙を流してくれている姿を、霊体の俺は「へぇ、初めて死んでみたけどちゃんと意識ってあるんだな……」って思いながら眺めてた。 その時視線を感じる…… 「げ……こいつ俺に気付いてる」 俺の飼い猫だった。 次の瞬間、飛び上がったそいつは、俺を丸のみにしやがった。 そこから始まる、俺とダンジョンの物語。 この作品はあくまでもフィクションで登場する国や都市も仮想的な存在です!

処理中です...