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4. 料理はサンドイッチから
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私は『切ったパン』『薄切りハム』『塩』を購入した。
ハムに塩を振りかけ半分にしたパンで挟む。
▼手作りハムサンドイッチ
できた!
商品のハムサンドイッチにはハムをレタスで挟んであったが、それは入っていない。
料理とか調理実習くらいでしかしたことがなかったけど、サンドイッチくらいならできるもん。
ちゃんとシステムにもサンドイッチとして認識されている。
私すごい。
ハムとパンを5個くらい買う。
切り分けてハムサンドを10個くらい作った。
ちょっと閃いたので、やってみる。
「おじさん、初心者のナイフください」
「はいよ」
さて準備はおーけー。
アイテムボックスからアジを取り出す。
アジをナイフで三枚におろす。
雰囲気で、うん。雰囲気で三枚に。それっぽければいい。
骨が残っていないかはチェックして取り除く。
塩を多めに振って揉みこみ、そして塩を落とす。
「おじさん、パンもう一個ください」
「はいよ」
塩漬けになった生アジの切り身をパンにはさむ。
どうだ!!
▼生アジのサンドイッチ
できたぁ。
まだお腹がすいていたので、これも試食してみる。
美味しい!? う、まあちょっと生臭いけど、ほんの少しだ。
塩がきいていて、そこそこ美味しい。
アジの旨味もあるし、パンが塩を受け止めてくれてるから、ちょうどいい感じになっていた。
リアルだったら水分でべちゃっとしたり、生だから保存が良くないとかいろいろありそうだけど、この世界ではありだと思う。
でも、アジフライのほうがいいよね。
絶対そう。
今度は本格的にやるときはアジフライにしよう。
「おじさん、半身のアジ食べる?」
「ああ、くれるなら」
雑貨屋のおじさんにアジをプレゼント。
「うん、新鮮なアジは生でもいけるな。あんまり生では食べないけどな」
「そうなんですか」
「ああ」
ここは日本ではないので生で食べないらしい。
でもこれでおじさんも生アジに塩で食べるようになるかもしれない。
>[[雑貨屋]マックス]がプレゼントを受け取りました。好感度[+15]されました。
あぁ、好感度とかあるんだぁ。
そりゃそうだよね。
ちょっと仲良くなった。なんだかうれしい。
「手作りサンドイッチ?」
お、突然声を掛けられた。
一瞬びくってしてしまったのはしょうがない。
あっ「スポンジナディア半島」さんだ。
この名前で見た目女性キャラというね。
ちなみにウェアラビットの白髪で目が赤いのでシロウサギさんだ。
「あ、あの」
私は返事につまってしまう。
「突然声を掛けてごめんなさい。意外だけどちょっと美味しそうかなと思ったの」
「そうですか。よかったです」
「私もやってみようかしら」
「そうですね」
優しそうなお姉さんでよかった。
「ミスティさんでいいんだよね」
「はい。えっとスポンジナディア半島さん」
「スポさんでいいわ」
「それじゃあスポさん」
「えへへ、かわぃぃ、はいなでなでぇ」
「わっわっ」
頭をなでられた。
スポさんのウサ耳が嬉しそうにぴこぴこ揺れる。
「そうそうサンドイッチ作るんだったわね」
「ぜひ」
スポさんは採取してきたというレタス、買ったハムに塩を振ってパンにはさんだ。
「できたぁ、簡単ね」
「そうですね」
「いただきます」
「どうぞどうぞ」
私が作ったわけじゃないけど。
スポさんのωの口がもきゅもきゅサンドイッチを頬張る。
「うぅん、おいしぃ~」
「よかったですね」
「は~い」
なんだか明るい子でよかった。
「私もアジサンド作ってみようかな」
「そうですね」
「それじゃあ釣りをしないと……」
スポさんが初心者の釣り竿を購入する。
作りは普通の釣り竿のほうだと先端などが金属でカバーがあったけどこちらはない。
シンプルに木の枝の細いのを皮を剥いだだけのものだ。
「それじゃあ、一緒に釣り行きます?」
「え、どうしようかな、そうですね、行きます」
「どっちかな」
「あぁそれならそこの細い道を進んだ先の桟橋がいいですよ」
「分かりましたぁ」
私を先頭に細い道を進む。
海岸に出た。
一刻ほど前にもきた桟橋だ。
「おぉこんなところに桟橋が」
「えぇ、きっと正式リリースになるとここから船に乗って本土へ行けるんですね」
「なるほどぉ、あああぁ向こうに街、街があるっ」
「そうそう、その対岸ですね、きっと」
「わくわくするぅ」
「はいっ」
きゃっきゃしつつ桟橋に陣取る。
二人で並んで釣り糸を垂らす。
アジ、サバ、クサフグ、イワシ、さっきと同じようなメンバーが釣れる。
「おぉ、また釣れた」
▼コハダ
「うおぉ、コハダですって」
「あの寿司屋とかで見る寿司ネタですね、回転寿司だとあんまり見ないですけど」
「そうですよね、私、食べたことないです」
「あはは、私もそういえば食べたことはないですね」
細めの青魚だ。
イワシに似ているがイワシのほうが丸く太い。
コハダはもう少し扁平で刀みたいな体をしていた。
「思ったよりいろいろ釣れて楽しいです」
「そうですねぇ」
のんびり釣りを楽しんだ。
サバ、アジ、イワシ、コハダ。
同じような魚、サイズのものがそこそこ釣れた。
アイテムボックスはまだまだ入るようで、大丈夫だった。
もう薄暗くなってきた。
島の中心へ帰ろう。
薄暗くなってきたからかプレイヤーさんが戻ってきていた。
プレイヤー名「astec」さんと「べんべん」さんだ。
雑貨屋のマックスさんが声を掛けてくる。
「そろそろ俺たちのお店は閉めるけど、来訪者さんたちはどうするよ? テント買うかい? あと焚火セットも欲しいよな」
「え、あぁまあ」
みんなでどうしようという顔をする。
空はもうだいぶ暗い。
しかし東の空の低いところには満月が浮かんでいて、完全には暗くならないようだった。
お月様、助かる。
・簡易テントA 5000ルア
・焚火セット 800ルア
「あの、魚買い取ってくれますか?」
「もちろんいいよ」
私とスポさんは魚を買い取ってもらう。
簡易テントを買う。2人くらいは入れそうだ。
焚火セットも1つ購入した。
地面にテントを降ろすと、ポップアップメニューが出る。
▽設置
▽地面に置く
置かないですよぉ。設置ね。
選択するとテントが展開して設置された。
わーお。便利便利。
焚火セットもテントの前に降ろすと同じメニューが出たので「設置」を選ぶ。
こうして私とスポさんのテントと焚火が完成した。
「俺たちもテント、買うか」
「ああ」
他の人もテントをそれぞれ購入して、私たちの焚火の周りに設置していく。
焚火は私のなんだけどと思ったけど、こういう場所では助け合いか。
茶色いテントの中に入り、外の焚火を覗く。
赤い炎がゲームのエフェクトだとしても、とてもリアルで綺麗だ。
もちろんアニメ調にデフォルメされているものの、本物とも遜色ない。
なんとなくその明かりが温かくて、二人でテントの中で横になって外を眺める。
「テントもいいですね」
「そうね」
「ところで、夜も狩りとか探索とかしちゃだめなんですかね」
「そんなことないと思うけど」
「そうなのかな」
「私が見た特集記事では夜しかいないモンスターを狩るとか書いてあったから、夜狩りもありだと思うわ」
「なるほどぉ」
ふむ。じゃあ別にテントで休まなくてもいいのか。
「あっ」
「どうしました?」
私がびっくりしたのをスポさんが目を大きくして聞いてくる。
視界の右上に赤いコーヒーカップのマークが点灯していた。
視線を向けると『ログインして5時間以上経過。休憩をしましょう』と表示された。
「なんか休憩の警告が」
「あぁ、私もさっきから出てるわね、それ」
「じゃあ一度休憩にしましょうか。では、またね」
「はい」
外に出てテントを片付ける。
焚火はみんなで囲んでいるので、そのまま置いておこう。
メニューを表示して『ログアウト』を選択する。
よかったログアウトあった、あった。
こうして初ログインは終了となった。
ハムに塩を振りかけ半分にしたパンで挟む。
▼手作りハムサンドイッチ
できた!
商品のハムサンドイッチにはハムをレタスで挟んであったが、それは入っていない。
料理とか調理実習くらいでしかしたことがなかったけど、サンドイッチくらいならできるもん。
ちゃんとシステムにもサンドイッチとして認識されている。
私すごい。
ハムとパンを5個くらい買う。
切り分けてハムサンドを10個くらい作った。
ちょっと閃いたので、やってみる。
「おじさん、初心者のナイフください」
「はいよ」
さて準備はおーけー。
アイテムボックスからアジを取り出す。
アジをナイフで三枚におろす。
雰囲気で、うん。雰囲気で三枚に。それっぽければいい。
骨が残っていないかはチェックして取り除く。
塩を多めに振って揉みこみ、そして塩を落とす。
「おじさん、パンもう一個ください」
「はいよ」
塩漬けになった生アジの切り身をパンにはさむ。
どうだ!!
▼生アジのサンドイッチ
できたぁ。
まだお腹がすいていたので、これも試食してみる。
美味しい!? う、まあちょっと生臭いけど、ほんの少しだ。
塩がきいていて、そこそこ美味しい。
アジの旨味もあるし、パンが塩を受け止めてくれてるから、ちょうどいい感じになっていた。
リアルだったら水分でべちゃっとしたり、生だから保存が良くないとかいろいろありそうだけど、この世界ではありだと思う。
でも、アジフライのほうがいいよね。
絶対そう。
今度は本格的にやるときはアジフライにしよう。
「おじさん、半身のアジ食べる?」
「ああ、くれるなら」
雑貨屋のおじさんにアジをプレゼント。
「うん、新鮮なアジは生でもいけるな。あんまり生では食べないけどな」
「そうなんですか」
「ああ」
ここは日本ではないので生で食べないらしい。
でもこれでおじさんも生アジに塩で食べるようになるかもしれない。
>[[雑貨屋]マックス]がプレゼントを受け取りました。好感度[+15]されました。
あぁ、好感度とかあるんだぁ。
そりゃそうだよね。
ちょっと仲良くなった。なんだかうれしい。
「手作りサンドイッチ?」
お、突然声を掛けられた。
一瞬びくってしてしまったのはしょうがない。
あっ「スポンジナディア半島」さんだ。
この名前で見た目女性キャラというね。
ちなみにウェアラビットの白髪で目が赤いのでシロウサギさんだ。
「あ、あの」
私は返事につまってしまう。
「突然声を掛けてごめんなさい。意外だけどちょっと美味しそうかなと思ったの」
「そうですか。よかったです」
「私もやってみようかしら」
「そうですね」
優しそうなお姉さんでよかった。
「ミスティさんでいいんだよね」
「はい。えっとスポンジナディア半島さん」
「スポさんでいいわ」
「それじゃあスポさん」
「えへへ、かわぃぃ、はいなでなでぇ」
「わっわっ」
頭をなでられた。
スポさんのウサ耳が嬉しそうにぴこぴこ揺れる。
「そうそうサンドイッチ作るんだったわね」
「ぜひ」
スポさんは採取してきたというレタス、買ったハムに塩を振ってパンにはさんだ。
「できたぁ、簡単ね」
「そうですね」
「いただきます」
「どうぞどうぞ」
私が作ったわけじゃないけど。
スポさんのωの口がもきゅもきゅサンドイッチを頬張る。
「うぅん、おいしぃ~」
「よかったですね」
「は~い」
なんだか明るい子でよかった。
「私もアジサンド作ってみようかな」
「そうですね」
「それじゃあ釣りをしないと……」
スポさんが初心者の釣り竿を購入する。
作りは普通の釣り竿のほうだと先端などが金属でカバーがあったけどこちらはない。
シンプルに木の枝の細いのを皮を剥いだだけのものだ。
「それじゃあ、一緒に釣り行きます?」
「え、どうしようかな、そうですね、行きます」
「どっちかな」
「あぁそれならそこの細い道を進んだ先の桟橋がいいですよ」
「分かりましたぁ」
私を先頭に細い道を進む。
海岸に出た。
一刻ほど前にもきた桟橋だ。
「おぉこんなところに桟橋が」
「えぇ、きっと正式リリースになるとここから船に乗って本土へ行けるんですね」
「なるほどぉ、あああぁ向こうに街、街があるっ」
「そうそう、その対岸ですね、きっと」
「わくわくするぅ」
「はいっ」
きゃっきゃしつつ桟橋に陣取る。
二人で並んで釣り糸を垂らす。
アジ、サバ、クサフグ、イワシ、さっきと同じようなメンバーが釣れる。
「おぉ、また釣れた」
▼コハダ
「うおぉ、コハダですって」
「あの寿司屋とかで見る寿司ネタですね、回転寿司だとあんまり見ないですけど」
「そうですよね、私、食べたことないです」
「あはは、私もそういえば食べたことはないですね」
細めの青魚だ。
イワシに似ているがイワシのほうが丸く太い。
コハダはもう少し扁平で刀みたいな体をしていた。
「思ったよりいろいろ釣れて楽しいです」
「そうですねぇ」
のんびり釣りを楽しんだ。
サバ、アジ、イワシ、コハダ。
同じような魚、サイズのものがそこそこ釣れた。
アイテムボックスはまだまだ入るようで、大丈夫だった。
もう薄暗くなってきた。
島の中心へ帰ろう。
薄暗くなってきたからかプレイヤーさんが戻ってきていた。
プレイヤー名「astec」さんと「べんべん」さんだ。
雑貨屋のマックスさんが声を掛けてくる。
「そろそろ俺たちのお店は閉めるけど、来訪者さんたちはどうするよ? テント買うかい? あと焚火セットも欲しいよな」
「え、あぁまあ」
みんなでどうしようという顔をする。
空はもうだいぶ暗い。
しかし東の空の低いところには満月が浮かんでいて、完全には暗くならないようだった。
お月様、助かる。
・簡易テントA 5000ルア
・焚火セット 800ルア
「あの、魚買い取ってくれますか?」
「もちろんいいよ」
私とスポさんは魚を買い取ってもらう。
簡易テントを買う。2人くらいは入れそうだ。
焚火セットも1つ購入した。
地面にテントを降ろすと、ポップアップメニューが出る。
▽設置
▽地面に置く
置かないですよぉ。設置ね。
選択するとテントが展開して設置された。
わーお。便利便利。
焚火セットもテントの前に降ろすと同じメニューが出たので「設置」を選ぶ。
こうして私とスポさんのテントと焚火が完成した。
「俺たちもテント、買うか」
「ああ」
他の人もテントをそれぞれ購入して、私たちの焚火の周りに設置していく。
焚火は私のなんだけどと思ったけど、こういう場所では助け合いか。
茶色いテントの中に入り、外の焚火を覗く。
赤い炎がゲームのエフェクトだとしても、とてもリアルで綺麗だ。
もちろんアニメ調にデフォルメされているものの、本物とも遜色ない。
なんとなくその明かりが温かくて、二人でテントの中で横になって外を眺める。
「テントもいいですね」
「そうね」
「ところで、夜も狩りとか探索とかしちゃだめなんですかね」
「そんなことないと思うけど」
「そうなのかな」
「私が見た特集記事では夜しかいないモンスターを狩るとか書いてあったから、夜狩りもありだと思うわ」
「なるほどぉ」
ふむ。じゃあ別にテントで休まなくてもいいのか。
「あっ」
「どうしました?」
私がびっくりしたのをスポさんが目を大きくして聞いてくる。
視界の右上に赤いコーヒーカップのマークが点灯していた。
視線を向けると『ログインして5時間以上経過。休憩をしましょう』と表示された。
「なんか休憩の警告が」
「あぁ、私もさっきから出てるわね、それ」
「じゃあ一度休憩にしましょうか。では、またね」
「はい」
外に出てテントを片付ける。
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