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番外編
真夜中の声 3※※
夜も更け、真っ暗になった例の部屋に二人は戻って来た。
食事や入浴も別の場所で済ませ、わざわざまたこのアパートに舞い戻った。
最後の足掻きで、ウィルソンに帰ろうと言ったが、やはりダメだった。
電気などもちろんないので、燭台を灯しながら暗い廊下を歩く。
自分は本当に良くこんな所に住んでいたと感心する。ちょっと怖くて、ウィルソンの腕にくっついて歩いた。
例の部屋につき、改めて中に入る。
ウィルソンが机に燭台を置き、ベッドに腰かける。
「ルー…座って」
「……はい」
正直もう、帰りたい。帰って自分の部屋で寝たい。
ウィルソンの隣に座り、ぎゅっと抱きついた。
「申し訳ありません、ウィル様をこんなことに巻き込んでしまって」
「なぜ君が謝るんだ?」
ウィルソンも腕を回し、ルーシェを抱きしめてくれる。
「私が余計な事を言わなければ……こんな場所に来なくてすんだのに……」
「君が悪い訳ではないだろ?責任を感じる必要はない。むしろ巻き込んだのはこちらの責任だ」
「ウィル様……」
優しい言葉に心が温かくなる。
顔が近づき、口付けを交わす。柔かな唇の感触が心地良い。
その最中、ルーシェは寒気を感じる。それがどんどん強くなり、悪寒の様なものが身体中を駆け巡る。
(や…だ!……なに、これ………!)
まるで、身体が別の何かに乗っ取られそうな感覚だ。
(──!!)
唇を離し、何も言わないルーシェを心配そうに見る。
「ルー?どうした?」
するとルーシェは、ウィルソンを急にベッドの方へ押し倒した。
「なっ!」
倒れたウィルソンの上にルーシェが乗り、シャツのボタンを一つずつ外していく。
「ルー?何を…」
下まで全て外し終えると、ウィルソンの首筋に唇を当て、痕を付けていく。
「っ……おい、ルー!急にどうした!」
普段のルーシェならしない行為だ。
順に下まで吸い付き、胸の飾りや臍の辺りにも舌で愛撫を施していく。
「く……っ……」
トラウザースのボタンを寛げ、下着に手をかけると、中からすでに高ぶっているモノを掴んで取り出す。
「おい!…ルーシェ、一体……!」
ルーシェは取り出したモノを愛おしそうに見ると、迷いもなく口に含む。
「……うっ……あ………」
温かな口内に包まれ、舌で裏筋や亀頭の感じる部分を舐めながら吸われると、ウィルソンの身体に言い様のない快楽が走る。
「く…ぁ…っ、ルー……」
今までのルーシェでは絶対やらない事だ。目の前でルーシェが、自分のモノを咥えている光景を見るだけで、さらに煽られる。
舐められる度にウィルソンの怒張がピクピクと反応する。ルーシェの頭に手をやるが、止める気配はない。
「ルー……ダメ、だ……っ、」
ルーシェは何も言わず頭を上下させ、きつく吸い上げながらウィルソンを追い込む。
「…っ…ふ……出るぞ………くっ!」
ウィルソンの怒張が弾け、ルーシェの口の中に白濁を放つ。
ルーシェは出されたそれを、ゆっくりと嚥下する。
全て飲み終えると、口を離し満足そうに微笑む。
普段とは全く違うその妖艶な表情に、ウィルソンがいつものルーシェではないと気付く。
「…お前は誰だ?」
ルーシェはウィルソンの言葉を無視して、自分の服のボタンを外し、どんどん裸になっていく。
一糸纏わぬ姿になると、再びウィルソンの上に乗る。
「質問に答えろ。お前は誰だ!ルーは何処へいった!」
強い口調で言うが、やはり答えない。
再びウィルソンのモノに手を伸ばし、口に含む。舌でしごくと、また勢いを取り戻す。
頭に手をやり、押すが咥内の包まれるような舌の感触に、力が入らない。
「……っ、やめ…ろ」
硬く立ち上がると、ルーシェは口から離し、自分の脚を左右に開くと、すでに濡れている秘所を自分の指で開く。
「次は…ココに欲しい……挿入れて……たくさんして……じゃないと、出ていかない………」
またも普段のルーシェなら恥ずかしがって絶対しないであろう恥態を、惜しげもなく演じている。
自らの指を膣内に入れ、クチュクチュと音を立てながら見せつけるように出し入れする。
「あっ…ん、早く…っあ、……アナタがしないなら、他の人にしてもらう……」
その言葉に頭に血がのぼる。
「──くそっ!」
中身は別人でも身体はルーシェのモノなのだ。それを自分とは別の人間と交わるなどどんな事があっても許されない。
ウィルソンは怒りのままルーシェを押し倒し、自らの怒張をルーシェの膣内に突き刺す。
「っああん!」
内壁が締まり、絡むようにウィルソンを迎え入れる。
目の眩むような快楽に、ウィルソンは動きを止める事が出来ない。狭いベッドがギシギシと音を立て揺れる。
「あっ!あんっ……おっきい…の………っあ、すごい!……んっ…はぁん!」
狭い肉壁を割り、膣内を熱くて太いモノが何度も犯す。
ルーシェはウィルソンの身体に脚を絡め、更に取り込もうとギュッと力を込める。
「あっ!ふぅっ……んっ!こ、んな…ひぁ、すごい!あん!あっ!」
叩き込むように腰を穿ち、膣内を突くと、ルーシェは蕩けそうな顔でウィルソンをキツく締めつける。
狭い室内にバンバンと激しい音が鳴り、それと同時に濡れた水音も辺りに響いている。
「はん、…あっ、あん!…いい…んっ!いいよぉ!」
「……っ、すご…いな、締まる……」
身体を駆け巡る甘過ぎる愉悦に頭を振りながら、甲高い嬌声をあげる。
「あぅ!……んあ……ぁあ!……もっと、あっ、ちょうだい……ひぁ!」
「……欲しければ……くれてやる………」
ルーシェの身体を知りつくしているウィルソンは、一番感じる箇所を一層激しく突く。
ルーシェは身体を仰け反らせ絶頂に達する。
「やっ!っああ!!」
「……くっ!」
ウィルソンもルーシェの膣内に熱い飛沫を注ぎ込む。
「んぁ、……はぁ……」
ルーシェは激しい余韻に肩で呼吸をしている。
ウィルソンはぐったりしているルーシェに被さったまま、唇を重ねる。
「ふ……う……んっ」
ルーシェは薄く目を開けるが、焦点が合っていない。
「ルー?気付いたか?」
ルーシェはウィルソンの頭に手を回し、引き寄せると唇を奪い舌を絡める。
「んっ……ふ」
まだ正気に返っていないと悟り、繋がったままの腰を再び動かす。
「んん!……はぁっ、……あぅ!」
一度膣内に放ったモノで滑りが良くなり、奥まで突かれると堪らない愉悦が身体を走る。
「あっ、あんっ!いいよ…はぅ!…気持ちっ……いい!」
「そんなに…善いか……」
ウィルソンは身体を起こし、ルーシェの膝裏を手で持ち上げ、勢いをつけて激しく穿つ。
「あぁん!あっ、あんっ、いい…善す…ぎ……あっ、あっ、また…きちゃう…よ!」
限界が近いのか肉壁がウィルソンを取り込もうと、絞るように絡んでくる。
「……っ、…満足する…まで……幾らでも…達かせてやる……」
そう言うと、一際激しく腰を打ち突け、奥まった子宮の入り口をガンガン突く。
「はぅ!あんっ!…い…くっ!ふあっ、……ッッ!!!」
シーツをぎゅっと握り、身体を震わせて絶頂に達した。
「……ふっ……く!」
ウィルソンも数度腰を打ち、膣内で爆ぜた。
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