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不安
ルードヴィッヒ三世との話が終わり、ユニットとのことも無事に伝えることができ、挨拶をして執務室を後にした。
オリビアは案内された部屋のベッドで仰向けになり、ぼーっと天井を眺めていた。
(陛下はこれで心配いらない。イクシオンの心配も払拭されてるし、あとは建国祭に向けて私の復讐を果たすだけ……)
そう思うのだが、問題はこの後の会食だ。
この席にはアフロディーテも出席する。
(イクシオンは、ここ何日もずっと王城に出入りしていた。薬の調合をしていたアフロディーテとも、少なからず接触してる。イクシオンは……まだアフロディーテのことを想っているのかな?)
イクシオンがルードヴィッヒ三世の見舞いに行くたびに、オリビアの心中は複雑だった。
それはアフロディーテもルードヴィッヒ三世の看病をしており、二人がどこかで接触しているかもしれないと勘ぐってしまっていたからだ。
(はぁ……不覚だ。イクシオンのこと、ここまで好きになるなんて……)
誰かに好意を抱くことが、こんなにも自分の計画を狂わせるとは思ってもみなかった。
正直、イクシオンのことを考えない日はない。
態度には絶対に表さないが、抱かれるたびに思いが募り、なんの関係もないアフロディーテにでさえ、こうして意味のない嫉妬をしてしまっている。
(私にそんな資格はない。あくまで私たちの関係は契約にしかすぎないから。イクシオンは人のものには手を出さないし、私を抱くのは不貞行為が嫌いなだけで……私がどうのという話じゃないから)
最近では、ずっと自分にそう言い聞かせている。
イクシオンのくれる言葉だけを拾って聞いていると、馬鹿みたいに勘違いしてしまいそうになるからだ。
男女の駆け引きはイクシオンの得意とするところ。
大体の女性はこの甘い言葉に騙され、そして一夜限りでイクシオンの元を去るように手酷く突き放される。
ベッドの上で長いため息を吐いた。
与えられた豪華でふかふかなベッドの上で横たわり、見上げた天井もまた自分がいつも寝ている部屋とは別格だ。
だが落ち着かない。
心のどこかでいつも寝ているライヤーロードの自分の部屋に帰りたいと思っている。
数カ月しかいないのに、もうあの場所が自分の居場所みたいに思い始めてしまっている。
建国祭が終わればすぐにでも去らなければならないのに。
イクシオンとの関係もそれまでだ――
(縋るつもりは一切ないけど、やっぱり半年は長すぎたな……)
関わりを持ちすぎたのは誤算だった。
ここまでストーリーに干渉するつもりはなかったのだが、イクシオンに惹かれてしまった自分のせいで干渉せざるを得なくなった。
(建国祭が終わったら潔く去ろう。もう行き先も決まってるし、この国の手が及ばない遠くに行く予定だから)
片手を目の前に挙げ、自分の目の上に下ろしゆっくり瞳を閉じた。
******************
ここまで読み進めていただき、大変ありがとうございます!
近況ボードだと伝わりづらいのでこちらに感謝の気持ちを書かせていただきました。
お気に入り登録、いいねをたくさん押していただき筆者は感無量です(ToT)
さらにエールや感想を送ってくださいました読者さま、心よりお礼申し上げます♡
そろそろ終盤戦にさしかかっています。引き続き読み進めていただけますと嬉しいです。
さくさく更新していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします(◡ ω ◡)
オリビアは案内された部屋のベッドで仰向けになり、ぼーっと天井を眺めていた。
(陛下はこれで心配いらない。イクシオンの心配も払拭されてるし、あとは建国祭に向けて私の復讐を果たすだけ……)
そう思うのだが、問題はこの後の会食だ。
この席にはアフロディーテも出席する。
(イクシオンは、ここ何日もずっと王城に出入りしていた。薬の調合をしていたアフロディーテとも、少なからず接触してる。イクシオンは……まだアフロディーテのことを想っているのかな?)
イクシオンがルードヴィッヒ三世の見舞いに行くたびに、オリビアの心中は複雑だった。
それはアフロディーテもルードヴィッヒ三世の看病をしており、二人がどこかで接触しているかもしれないと勘ぐってしまっていたからだ。
(はぁ……不覚だ。イクシオンのこと、ここまで好きになるなんて……)
誰かに好意を抱くことが、こんなにも自分の計画を狂わせるとは思ってもみなかった。
正直、イクシオンのことを考えない日はない。
態度には絶対に表さないが、抱かれるたびに思いが募り、なんの関係もないアフロディーテにでさえ、こうして意味のない嫉妬をしてしまっている。
(私にそんな資格はない。あくまで私たちの関係は契約にしかすぎないから。イクシオンは人のものには手を出さないし、私を抱くのは不貞行為が嫌いなだけで……私がどうのという話じゃないから)
最近では、ずっと自分にそう言い聞かせている。
イクシオンのくれる言葉だけを拾って聞いていると、馬鹿みたいに勘違いしてしまいそうになるからだ。
男女の駆け引きはイクシオンの得意とするところ。
大体の女性はこの甘い言葉に騙され、そして一夜限りでイクシオンの元を去るように手酷く突き放される。
ベッドの上で長いため息を吐いた。
与えられた豪華でふかふかなベッドの上で横たわり、見上げた天井もまた自分がいつも寝ている部屋とは別格だ。
だが落ち着かない。
心のどこかでいつも寝ているライヤーロードの自分の部屋に帰りたいと思っている。
数カ月しかいないのに、もうあの場所が自分の居場所みたいに思い始めてしまっている。
建国祭が終わればすぐにでも去らなければならないのに。
イクシオンとの関係もそれまでだ――
(縋るつもりは一切ないけど、やっぱり半年は長すぎたな……)
関わりを持ちすぎたのは誤算だった。
ここまでストーリーに干渉するつもりはなかったのだが、イクシオンに惹かれてしまった自分のせいで干渉せざるを得なくなった。
(建国祭が終わったら潔く去ろう。もう行き先も決まってるし、この国の手が及ばない遠くに行く予定だから)
片手を目の前に挙げ、自分の目の上に下ろしゆっくり瞳を閉じた。
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ここまで読み進めていただき、大変ありがとうございます!
近況ボードだと伝わりづらいのでこちらに感謝の気持ちを書かせていただきました。
お気に入り登録、いいねをたくさん押していただき筆者は感無量です(ToT)
さらにエールや感想を送ってくださいました読者さま、心よりお礼申し上げます♡
そろそろ終盤戦にさしかかっています。引き続き読み進めていただけますと嬉しいです。
さくさく更新していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします(◡ ω ◡)
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