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私はボタンを押した。
火葬場の職員が、あとは座って待っていてくださいと言う。


いつ、泣いたらいいの……
あなたのやることは、いつだって急すぎる。


それも、今日が最期なんだ。

そう思った途端、私の頬に涙が伝った。



あなたのやることはいつだって急すぎます……


< 了 >

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