パパになる。

naruse*

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じぶんの声とまわりのこえ

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 また、パパとママのケンカしているこえがきこえる。
 いっぱいみみをふさいでもきこえてくる。
 いつものパパとママはスキだけどケンカするパパとママはキライ。
 さいきんはキライなパパとママがおおいんだ。


 パパとママのこえがききたくなかった。





***



「なんでそんなこともできないんだ!」
「うるさいわよ! 大して仕事もしないくせに!」



  日に日に、大きくなっていくどなり声。
今のりょうしんはまい日ケンカばかりだ。
わたしは、前みたいに仲良くなってほしくて止めに入る。そしたら「うるさい!」とどなられる。


  いつからか声を出すのがこわくなっていた。

 







 そして、ある日。



「…ママ……?」
「お母さん……」


 ちまみれのゆかによこになるのはお父さんだった。そして同じくちまみれのほうちょうをもったお母さん、お母さんは私たちの方を見てすこしわらった。



「ごめんね、一輝いつき優陽ゆうひ



 そう言ってお母さんはじぶんのむねにほうちょうをつき立てる。







 この日、わたしはりょうしんと、自分の声をなくした。



***



このひ、ボクはパパとママ、そしてまわりのこえがなくなった。


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