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36.開幕

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ヒュ~。ドーンドーン。

「もうすぐ1校生1年生による校内戦が始まります。9時より開会式を始めますので座席についてない方はお急ぎください。」

生徒が緊張する理由はもう1つある。

それは観客の目。

所詮は競技会…それでも見に来る人は沢山いる。

貴族を見に来た人、今年の1年生を見に来た人、家族だったり理由はそれぞれ。

2校3校も同じ日に開催している。もし、1校が先に試合をすればそのクラスに対抗出来るクラスをわざと勝たせて自分の学校の勝利を優先した学校が昔あったからだ。

競技会本番はもっと大きな会場でするため今いる人の2.3倍にはなるだろう。テレビでも放送されるとか...。推薦などが来るわけだと納得した。

リンたちが思ってた以上に観客がいたためクラスは緊張でガチガチだった。校内戦なのにこんなけ人がいるとか聞いてない…。見に来るの親とかだけと思ってたし...。とみんな思うことは同じ。

「やばい手の震えがとまらねー。」
「お腹痛くなってきた...。ちょっとトイレ行ってくる...。」

緊張していることなんて少し見れば分かるほどわかりやすくみんな緊張している。

ピンポンパンポン

アナウンス「1年生の皆様。もうすぐ9時になります。整列してお待ちください。」

お客さん
「おっもう9時か!」
「今年はどんな1年がいるのか楽しみだ。」

観客の期待も高まるなか、生徒たちは会場に足を踏み入れた。

「おぉー!入場してきたぞ!」
「貴族が3人も入学した学年とかで今年は盛り上がってるなー。」
「他の生徒もどのくらい出来るか楽しみだ。」

様々な声が飛び交う中大きな声が鳴り響く。

司会者「整列!一同礼!これより1校生1年による校内戦を始めます。司会はこの私!マナスと申します!皆さんよろしくお願いしまーす!!」

と明るい司会者さん。まるでお祭りだった。

司会者「本戦への切符を手にするクラスはどのクラスになるのか?!観客の皆様も予想しながらご覧ください!」

シノーラ「いっぱい人がいるよ…。私、緊張で頭真っ白...。」

カナリア「私も緊張しているし、あんなけ人がいたら当たり前だよ。とにかく今はルール説明をしっかり聞かないと…。」

シノーラ「うん。」

一方マリアは…

マリア「やっとこの日が来ましたわね!勝つのは私のクラスよ!それにしても暑いわね。あの太陽の光どうにかならないのかしら。日焼けしてしまうわ。さっさと勝って帰りたいですわね。」

マルクス「マリア様。校内戦は始まったばかりです。後、これ日焼け止めです。日傘を使って頂きたいのですが整列中は印象が悪いと思いますので…。」

マリア「さっすがマルクスね!気が利くじゃない!日焼け止めだけでもありがたいですわ!」

と余裕のクラスもある中緊張しまくっている1組は勝つことが出来るのか...。

校内戦開始
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